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雑食オヤジの日記

クーガーNo.7 (RF-877)

2005-10-13 | ラジオ
 ナショナルのクーガーと言えば、まずこのNo.7を思い出される。

 レーダーを連想させる丸い窓と、メカニカルで彫りの深いデザイン。
 パネルは射出成形のままで、文字をスクリーン印刷しただけのようだ。
 そのせいか、よく見ると安っぽさのある印象を感じた。
 オヤジが中学校の技術工作の授業で組み立てたラジオのキットが、クーガー7を模したデザインだったので、そういう印象を持ってしまうのかも知れない。
 手間をかけずに格好良くし、儲かる工夫かな、さすが大阪商人、とオヤジは思った。

 動作未確認のものを入手。
 何で拭いたのかわからないが、何かの洗浄剤で濡れた状態で届いた。手が汚れるのがいやなので、まずボロ布で良く拭き取る。
(インターネットで調べたら、ラジオのカバーが塩化ビニル製で、それに配合されている可塑剤がしみ出してきた、というのが真相と解る。)

 恐る恐る6Vを供給してみる。
「おお、鳴った鳴った。」
 鳴らしながら、ツマミ類を抜き取ってクリーニングしたり、細かい溝等の埃を、爪楊枝と水で濡らしたティッシュペーパーで取り除いたら大変綺麗になり、今までカバーが付けられていたせいか30年前のラジオとは到底思えないほどになった。
 
 ガリオームだったが、毎晩鳴らしていたら、いつの間にかガリが無くなった。
 ロッドアンテナの先っぽが無いのは、歴史とご愛敬。

 体に似合わず大きな音を出す。
 ボリュームを右に回していくと、ボディがビビり出す。机の上で、ひとりでに踊り出すかと思うほど。

 ボディ右側に小さなツマミがある。周波数微調整かと思って回していたのだが、よく見たら感度調整だった。
 選局ダイヤルの断面は90度横にした凸状で、早送りは径の細い内側を回し、ゆっくり回すにはパネル面に出てきている外側を回す。
 ICF-5800などのようなメカを利用しなくても、二段速度で選局できる。当たり前といえば当たり前だが、コロンブスの卵とも思えるダイヤルだ。

 BCLブームの中高生向けか、丸窓のミリタリー調のデザインのラジオ類がこの時代には多かったと思う。
 ソニーの、ジャッカルやスカイセンサー6000も、そんなデザインだ。

 SONY JACKAL FX-300
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