正義が確固たるものではない
という前提で考えていくと、
今、起きている現象が見えてくる
と思います。
国家の三要素は、
領土、人、統治権。
正義は、
人に対して、権力の正当性を与える
もので、
統治権を基礎づける
とイメージしておくとよいと思います。
人が、
この権力は正当なものだから従おう
と考えている。
絶対王政の場合、
王様は神から権力を与えられた方だから従わなければならない
と考えている。
そのため、
王の命令は正当性を有し、かつ、命令に従うことは正義に適う。
キリスト教国家における教会の命令も同じ。
今の時代は、
総理大臣は、国民の選挙で選ばれた国会議員によって選ばれているから正当性を有する
法律は、国会の決議で憲法に従って制定されているから正当性を有する
と考えている。
そのため、
法律は正当性を有し、かつ、法を守ることが正義に適う。
どの時代でも、
このロジックが背景に存在している
わけです。
そして、
絶対王政など安定している時には、問題は生じない。
しかし、
国民の生活が苦しくなると、国家に不満が渦巻くようになる。
こんなに税金が高いのは、王のせいではないだろうか?
こう考える人が多くなると、「正義」が揺らぐようになる。
そして、
新たな「正義」が生まれ、支持を集めるようになる。
すなわち、
社会契約論。
国民は生まれながら、権利を有している。
国民が契約により、社会を作って身を守ってもらうため、
権力を王に与えた。
ゆえに、王が国民の権利を侵害するような行為に出た場合は、
契約を破棄し、王制を倒してもよい。
これが、革命権。
こうなってくると、
国民を苦しめるような王は倒し、国民の権利を守ることが正義である
ということになる。
正義が揺らぐ。
つまり、
人は生活が安定していれば、そのときの観念が正義に適う
とし、
生活を維持する方向に向かう。
しかし、
生活が不安定になれば、その責めを時の権力者に向け、
権力者を倒す方向に向かう。
その際には、
正義の転換が起こる。
もっとも、
今の時代では、正義の転換が見えにくくなっている。
そもそも、国民主権という正義論が中心になっているため、
国民主権という大きな器の中で、さらに細かな部分の正義の転換
(大きな政府、小さな政府。自由主義、福祉主義。)
が振り子のように起きている。
厄介なのは、
同じ国民において、正義の対立が起こった場合
です。
国家が人、領土、権力で構成されている
ため、
正義の対立が起こった場合、深刻な事態になる。
内戦、デモ、テロ…
すべては、正義の対立から生じている。
という前提で考えていくと、
今、起きている現象が見えてくる
と思います。
国家の三要素は、
領土、人、統治権。
正義は、
人に対して、権力の正当性を与える
もので、
統治権を基礎づける
とイメージしておくとよいと思います。
人が、
この権力は正当なものだから従おう
と考えている。
絶対王政の場合、
王様は神から権力を与えられた方だから従わなければならない
と考えている。
そのため、
王の命令は正当性を有し、かつ、命令に従うことは正義に適う。
キリスト教国家における教会の命令も同じ。
今の時代は、
総理大臣は、国民の選挙で選ばれた国会議員によって選ばれているから正当性を有する
法律は、国会の決議で憲法に従って制定されているから正当性を有する
と考えている。
そのため、
法律は正当性を有し、かつ、法を守ることが正義に適う。
どの時代でも、
このロジックが背景に存在している
わけです。
そして、
絶対王政など安定している時には、問題は生じない。
しかし、
国民の生活が苦しくなると、国家に不満が渦巻くようになる。
こんなに税金が高いのは、王のせいではないだろうか?
こう考える人が多くなると、「正義」が揺らぐようになる。
そして、
新たな「正義」が生まれ、支持を集めるようになる。
すなわち、
社会契約論。
国民は生まれながら、権利を有している。
国民が契約により、社会を作って身を守ってもらうため、
権力を王に与えた。
ゆえに、王が国民の権利を侵害するような行為に出た場合は、
契約を破棄し、王制を倒してもよい。
これが、革命権。
こうなってくると、
国民を苦しめるような王は倒し、国民の権利を守ることが正義である
ということになる。
正義が揺らぐ。
つまり、
人は生活が安定していれば、そのときの観念が正義に適う
とし、
生活を維持する方向に向かう。
しかし、
生活が不安定になれば、その責めを時の権力者に向け、
権力者を倒す方向に向かう。
その際には、
正義の転換が起こる。
もっとも、
今の時代では、正義の転換が見えにくくなっている。
そもそも、国民主権という正義論が中心になっているため、
国民主権という大きな器の中で、さらに細かな部分の正義の転換
(大きな政府、小さな政府。自由主義、福祉主義。)
が振り子のように起きている。
厄介なのは、
同じ国民において、正義の対立が起こった場合
です。
国家が人、領土、権力で構成されている
ため、
正義の対立が起こった場合、深刻な事態になる。
内戦、デモ、テロ…
すべては、正義の対立から生じている。