オリコン2021年2月8日記事より引用 https://www.oricon.co.jp/news/2183801/full/
昨年10月16日に公開されたアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の最新の興行収入が8日に発表され、
公開115日間で動員2707万人、興収371億円を記録(興行通信社調べ)した。
歴代興収記録を370億円台に押し上げ、400億円まで残り29億円となっている。
*****
公開120日あまりたっても毎週3億円程度の興行収入を積み重ねていることから(2位)、
400億円に届きそうな勢い
です。
「鬼滅の刃」の全体を通してのテーマは、
繋ぐ
ということです。
人が人生を終えたとしても、
その「思い」や「技」は受け継がれ、伝承されていく。
人の寿命は、いつかは尽きてしまう。
尽きる前に、何かを残し、繋いでいく。
それが、役目。
そして、
繋いでいくものは、子供だったり、知恵だったり、技術だったり、思いだったり
様々です。
誰かに何かを伝えられ、
その人の役に立てば、伝えた人が生きた意味はある。
ある議員が子供が産めない人を中傷していましたが、
こういった意見に対しては、
人の存在意義は、子孫のみならず、何かを誰かに残し、
誰かの役に立てば、十分に意義がある
という批判で論破できると思います。
税金を納めるだけで、誰かの役に立っていることになる。
「ありがとう」という感謝の言葉だけでも、幸せな気分を与えているので、役に立っている。
誰かに技術を伝えることで、伝えられた人の人生を変えることすらある。
伊勢の神宮は、式年遷宮といって
20年ごとに社殿を建て替え、御神体を遷しています。
そのために、
すぐ隣に同じ大きさの敷地
があります。
式年遷宮は、690年に始まり、1300年以上の歴史があるということです。
式年遷宮の話を聞いたとき、20年だとまだ十分使えるので、壊してしまうのは、
もったいないな
と感じたのですが、
柱は鳥居などに再利用されている
とのことです。
また、古材は全国の神社の修復に利用されています。
そうはいっても、なぜ、20年なのか?
実は、この20年の周期は、
御神体を新しい社殿でお迎えする
ということの他に、
技術を伝承する意図がある
という説があるそうです。
現在は、式年遷宮のために、約160名の技能者が雇用されます。
そして、正宮の遷宮を行った後、
別宮の遷宮も行うため、2年間は雇用される
ことになるそうです。
別宮の遷宮終了後は、
30名程度の若手技術者や技能優秀者を神宮の常勤職員とし
摂社・末社の修繕・造り替え等を行う。
この費用は、戦後は宗教分離の原則のもと、
神宮が寄付などからすべて負担している
とのことです。
およそ500億円から600億円。
多額の費用がかかることから、仮に100年ごとに行うということにすると、
前回の式年遷宮に関与した技能者は、すでに存在しない
ので、
資料のみから再現しなくてはならず、うまくできない可能性が高い。
そのため、
若手技能者が参加できるようにし、
ベテランの技能優秀者から技を盗んだり、
工程を見て学んだりしながら、
技術を受け継いでいる
というわけです。
690年から20年ごとに引き継がれているからこそ、
忠実に再現ができる
というわけです。
ベテランの技能優秀者も、
若手技能者のころ、ベテランから学んだ経験がある
ので、
自分を育ててくれた恩を後輩に渡していく。
こうして、
技術が引き継がれていく。
このベテランは、
後輩に引き継ぐという役割がある
ということは、
どんな職業でも同じ
だと思います。
高校の部活動でさえ、
先輩が後輩に引き継いでいく
ということは同じです。
そして、技術のほかに、
思い
も切り離せない形で引き継がれていく。
その結果、企業の場合、
企業文化やブランド
となっていく。
では、
この伝承をじゃまするのは、何か?
自己中心的な考え
や、
お金や利権を手にしていたいという強欲さ。
権力の中枢に居続けたいという欲望。
欲望に負けてしまい、
後輩を育成し、次につなげようという「公」の気持ちが希薄である
というわけです。
人生、引き際が肝心。
現在、国民から厳しい目を向けられている
二階幹事長(81)
森元首相(83)
の両名からは、
自民党の若手政治家を育成し、
自らの知見や権力を引き継いで、
自民党が「国民に受け入れられる政党」になるようにする
のが、
自分の役割である
という「思い」はあまり感じられません。
役職・派閥も、
自分たちの権力獲得の手段
であり、
総理すら思い通りに動かしたい
という「欲」ばかり見えてしまいます。
人は誰でも寿命があります。
「鬼滅の刃」を観て、
「繋ぐ」ことの重要性を学んでもらいたい
ところです。
昨年10月16日に公開されたアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の最新の興行収入が8日に発表され、
公開115日間で動員2707万人、興収371億円を記録(興行通信社調べ)した。
歴代興収記録を370億円台に押し上げ、400億円まで残り29億円となっている。
*****
公開120日あまりたっても毎週3億円程度の興行収入を積み重ねていることから(2位)、
400億円に届きそうな勢い
です。
「鬼滅の刃」の全体を通してのテーマは、
繋ぐ
ということです。
人が人生を終えたとしても、
その「思い」や「技」は受け継がれ、伝承されていく。
人の寿命は、いつかは尽きてしまう。
尽きる前に、何かを残し、繋いでいく。
それが、役目。
そして、
繋いでいくものは、子供だったり、知恵だったり、技術だったり、思いだったり
様々です。
誰かに何かを伝えられ、
その人の役に立てば、伝えた人が生きた意味はある。
ある議員が子供が産めない人を中傷していましたが、
こういった意見に対しては、
人の存在意義は、子孫のみならず、何かを誰かに残し、
誰かの役に立てば、十分に意義がある
という批判で論破できると思います。
税金を納めるだけで、誰かの役に立っていることになる。
「ありがとう」という感謝の言葉だけでも、幸せな気分を与えているので、役に立っている。
誰かに技術を伝えることで、伝えられた人の人生を変えることすらある。
伊勢の神宮は、式年遷宮といって
20年ごとに社殿を建て替え、御神体を遷しています。
そのために、
すぐ隣に同じ大きさの敷地
があります。
式年遷宮は、690年に始まり、1300年以上の歴史があるということです。
式年遷宮の話を聞いたとき、20年だとまだ十分使えるので、壊してしまうのは、
もったいないな
と感じたのですが、
柱は鳥居などに再利用されている
とのことです。
また、古材は全国の神社の修復に利用されています。
そうはいっても、なぜ、20年なのか?
実は、この20年の周期は、
御神体を新しい社殿でお迎えする
ということの他に、
技術を伝承する意図がある
という説があるそうです。
現在は、式年遷宮のために、約160名の技能者が雇用されます。
そして、正宮の遷宮を行った後、
別宮の遷宮も行うため、2年間は雇用される
ことになるそうです。
別宮の遷宮終了後は、
30名程度の若手技術者や技能優秀者を神宮の常勤職員とし
摂社・末社の修繕・造り替え等を行う。
この費用は、戦後は宗教分離の原則のもと、
神宮が寄付などからすべて負担している
とのことです。
およそ500億円から600億円。
多額の費用がかかることから、仮に100年ごとに行うということにすると、
前回の式年遷宮に関与した技能者は、すでに存在しない
ので、
資料のみから再現しなくてはならず、うまくできない可能性が高い。
そのため、
若手技能者が参加できるようにし、
ベテランの技能優秀者から技を盗んだり、
工程を見て学んだりしながら、
技術を受け継いでいる
というわけです。
690年から20年ごとに引き継がれているからこそ、
忠実に再現ができる
というわけです。
ベテランの技能優秀者も、
若手技能者のころ、ベテランから学んだ経験がある
ので、
自分を育ててくれた恩を後輩に渡していく。
こうして、
技術が引き継がれていく。
このベテランは、
後輩に引き継ぐという役割がある
ということは、
どんな職業でも同じ
だと思います。
高校の部活動でさえ、
先輩が後輩に引き継いでいく
ということは同じです。
そして、技術のほかに、
思い
も切り離せない形で引き継がれていく。
その結果、企業の場合、
企業文化やブランド
となっていく。
では、
この伝承をじゃまするのは、何か?
自己中心的な考え
や、
お金や利権を手にしていたいという強欲さ。
権力の中枢に居続けたいという欲望。
欲望に負けてしまい、
後輩を育成し、次につなげようという「公」の気持ちが希薄である
というわけです。
人生、引き際が肝心。
現在、国民から厳しい目を向けられている
二階幹事長(81)
森元首相(83)
の両名からは、
自民党の若手政治家を育成し、
自らの知見や権力を引き継いで、
自民党が「国民に受け入れられる政党」になるようにする
のが、
自分の役割である
という「思い」はあまり感じられません。
役職・派閥も、
自分たちの権力獲得の手段
であり、
総理すら思い通りに動かしたい
という「欲」ばかり見えてしまいます。
人は誰でも寿命があります。
「鬼滅の刃」を観て、
「繋ぐ」ことの重要性を学んでもらいたい
ところです。