知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

知識過剰のリスク

2018年09月20日 | スキルアップ
知識は多いほどよいと思いがちですが、
 知識には限りがないということ
を、認識しておかないと大変なことになります。

何かを始める際に、情報を集める。
情報から知識を得る。
その知識の有無で、成功と失敗が決まる。

そのため、知識をたくさん集めようという気になります。

ところが、
 よい知識を得るには、お金と時間とエネルギーが必要。

本代、セミナー代、セミナーへの交通費、ホテル代、
授業料、教材費・・・

インターネットでも、よい情報は入手可能ですが、
 やはり、お金を出した情報とは質が異なります。

また、集めた情報を消化するにも時間がかかる。
さらに、本を読むにもエネルギーが必要。
知識によっては相反するため、
 体系的に理解するには、さらに、時間がかかる。


加えて、答えがないことだって、世の中にはいくらでもあり、
 完璧な答えを求めていてはきりがない。

知識が多すぎると、
 どうしたらよいか分からなくなり、動けなくなる
ことも多い。


そのため、
 知識が一定のレベルまで達したら、
 知識の入手は、きりがないし、無駄も多いので、
 とりあえず、行動へと向かおう
と決意しなければならないわけです。

あとは、
 走りながら、必要な範囲で入手する。

時間とエネルギーが不足するのであれば、
 他のものを利用する
ことを考える。

わかりやすいのが、専門家やパートなどの人材やIT。


時には、知識がなくて、痛い思いをするのですが、
 やむをえない
と割り切るしかないと思います。

対応を間違えて、
 優秀な人材を失ったり、
 雇うべきでない人材を雇って後悔したり・・・

小さな会社は、そんな痛い思いをして、
 成長していく
のだと思います。


個人も同じで、対応を間違えて
 友人と失ったり、
 恋人や夫や妻と別れたり・・・

ただ、
 次に、信頼できる人と出会った際には、
 前回の失敗を生かして、
 今度は対応を間違えないようにしよう
と胸に刻んで、成長していく。


本でコミュニケーションの情報を得て、知識として持っていれば、
 痛い思いをするリスクは避けられる
かもしれません。

だからといって、
 コミュニケーションの本を大量に読んで、自信がつくまで人とで会わないようにしよう
と部屋に籠もっていたら、
 自信がつく日は、おそらく来ない
ので、
 ずっと、部屋から出られなくなってしまいます。

また、知識が多くなりすぎても、
 どうしたらよいか分からなくて、かえって自信がなくなってしまう
こともあります。

どこかで、勇気を持って、部屋から出て、
 痛い思いをして学んでいく
しかないわけです。


これは、起業も同じです。

通信でMBAとって経営について学んで、さらに、財務、法務、人事、総務を学んで、
 経営者として自信が持てるようになったら起業しよう
と考えていると、
 いつの間にか、定年退職をむかえてしまう
ことになりかねません。

起業を決めたら、最低限の知識を身につけ、
 勇気を持って始めなければならない
わけです。

そして、
 資金繰りの悪化、取引先の破綻、従業員の裏切り
など、
 トラブルを抱えながら、ひとつひとつクリアして
 経営者として成長していく
ということになります。

知識は使うために、入手する。

知的に成長するには、
 知識を得ることは当然、大切ですが、
 知識を使うことの方がより、成長にとっては重要だと思います。

知識を使うという、行動には、
 結果が生じる
ので、
 当然、痛い思いをすることもたくさんあると思います。

痛い思いをしたら、
 筋トレ後と同じだな
と自分に言い聞かせて、
 強くなっていると自分を褒める
と、若干、痛みが柔らぐと思います。

心の筋トレ。

心の筋トレによって、打たれ強くなれば、
 多少の痛み(負荷)はなんともなくなる
ので、
 結果として、平穏に生きられるようになる
と思います。

その境地を目指して、
 しんどい毎日を、前向きに過ごしたい
ものです。
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無知のリスク

2018年09月03日 | スキルアップ
知らないと言うことは、
 非常に大きなリスク
になります。

例えば、税金の場合、
 控除が受けられることを知らない
と払わなくてもよいお金を払う必要が出てきます。

投資の知識があると、
 その払わなくてよいお金
を投資し、さらに、お金を増やすことができます。

増やしたお金も、
 詐欺について知らないと、奪われてしまう
おそれがあります。

つまり、いろいろな知識があれば、
 無駄なお金を使うことがなくなり、
 有効にお金を増やすことができるようになり、
 貯めたお金を奪われずにすむ
というわけです。

共通していることは、 
 知識が重要であるということ
です。

知的に成長しなくてはならない理由もここにあります。

ところが、
 残念ながら、全てを知る時間もお金も労力もない
わけです。

そこで、
 他の人(専門家)の力を借りる
ことで、
 自分の穴を埋めていく
必要があります。

コントロールできないことも、
 他の人の力を借りることにより、コントロールできるようになる。


知らないことは、
 感情にも影響してきます。


新入社員は、半年が過ぎ、
 自分は、同期と比べ、なんて出来が悪いんだろう
と落ち込む人もでてきます。

同期と比べて、
 自分は出世ができない
 あいつと比べて要領が悪い
と、
 落ち込むこと
もあると思います。

ただ、
 同期と同じ出発点だ
という認識は間違いです。


要領がよい同僚は、
 大家族で育っている末っ子
だったりします。

小さい頃から、
 兄や姉の失敗を見て、こうやれば、うまくいく
ということを学んでいるわけです。

いわば、
 要領よく物事を行う英才教育を受けている
ということ。

恋愛上手な同僚は、
 中学、高校時代から、様々な恋愛を経験して学んでいる。

頭がよい同僚は、 
 小さい頃から、本をたくさん読んでいる。

発想力が斬新な同僚は、
 お笑い番組が大好きで、時間があれば、録画したテレビを見まくっている。


つまり、
 20歳、30歳とある程度、年齢を重ねている人は、それまでに様々な経験をしている
ので、
 スタートラインがそもそも違う
というわけです。

覚えるのがうまい人は、
 中学受験を経験して、小学生の時間のほとんどを塾で過ごしていたりする。

天才といわれる人は、
 膨大な時間を勉強に遣っている。

これに気がつくと、案外気分が楽になると思います。


自分は、
 能力がないのではなくて、そういう時間の使い方をしてこなかったんだな
と考える。

どんなに苦手な分野でも、
 ある程度、時間とお金とエネルギーを注ぎ込めば、人並み以上にはなる
と思います。

上手な人はみんな見えない努力を、知らず知らずのうちにしているということ。
 自分は、野球ばかりしていて、勉強ができないんです
と言う人は、
 健康な体とみんなでうまくやっていくコミュニケーション能力に長けている
ことが多い。

部活を頑張っていた人は、
 会社でなぜか、上司や後輩に好かれたり、
 目的に向かった頑張れたりする。

 非常に優秀だけど、あの人は冷たい感じがして、うまく話せないんだよね
という人は、
 チームプレーより、個人プーレーを重視する
環境にいたケースが多いわけです。

つまり、
人と比べて、落ち込ち込むのは、
 意味がない
ということ。

これも、
 「無知のリスク」。

実験などで、
 比較できるのは、同じ状況を作り出せる
からです。

状況が異なるものを比較しても、正確なデータなどでない。

 人と比べるのではなく、昨日の自分と比べる。

それで、成長できていれば十分なわけです。

そう考えると、少しは気が楽になると思います。
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安定のリスク

2018年09月01日 | スキルアップ
最初は、がむしゃらに頑張る。

ある程度、成果が出て、安定する。

ここで、モチベーションが下がる。

 このまま、維持すればよい
という、安定の欲求が生まれてしまうからです。

この状態が続くと、成長できず、
 環境の変化にもついて行けなくなってしまう。


これが、独立して起業すると生じる
 安定のリスク
です。

例えば、会社員で500万円くらいの年収の人が
 独立して1000万円くらい
稼ぐようになる。

すると、
 税金の負担が大きい
ことに気がつく。

このまま、自分の時間を使って、
 稼いでも税金が増えるだけだ
と考えるようになる。

ここで、選択肢は、
 人を雇う
か、
 手を緩めるか。

人を雇えば、
 人件費が増えるので、税の負担は減る。

ただ、
 その分の売上げを毎年上げなくてはいけなくなる。

このご時世、売上げを上げ続けるのは、大変なので、
 さらに、がんばらないといけない。

そのため、手を緩める方向に行きたくなるわけです。


また、日本の場合、
 税金のほか、社会保険料(厚生年金、健康保険)、雇用保険料
が高いので、
 人を雇うとなると、給与の他にも負担が増える
ことになります。

特に、健康保険料は、全く医療費を使わない人でも、
 関係なく徴収される。

むしろ、自動車保険のように、
 等級制度
とした上で、
 自己負担額の調整を行う
などが必要だと思います。

月収が30万円の人で東京だと約3万円。
この半分を会社が負担するため、1万5000円。

掛け捨て医療保険に、月額3万円も支払っているようなもの。
それでいて、健康な人が病院を使うことは、あまりない。

国民健康保険の場合、会社が負担してくれる分がないので、
 さらに、負担感は増す
ことになります。



今後、少子高齢化で、高齢者が増え、病院に行く人が増え、
 現役世代が少なくなる
と、
 健康保険制度は崩壊する
ことになります。

そのため、かつては1割負担だった自己負担を、
 3割
に引き上げました。

将来的には、さらに、上がっていくことになり、
 5割程度まで上がっていくことになる
おそらがあります。

今、高額な負担をしている世代が、
 自分が高齢者になった場合には、
 高額な自己負担をせざるをえなくなる
というわけです。

世代間格差の問題は、
 こういうところにも現れてくる
ことになります。


これは、
 日本が安定のリスク
に陥っているためです。

比較的うまく、経済成長ができ、富を形成できた。

そのため、
 官僚制度は確固としたものとして確立した。

抜本的な制度の変革の必要性を、
 官僚も、国民も感じていない
わけです。

そうすると、
 制度自体を抜本的に変革する
のではなく、
 負担増という一番やりやすい
方向ですまそうとする。

消費税が
 3%→5%→8%→10%→  
というように、少しずつ上がって行くのと同じように、
 社会保険料も上がっている
わけです。

消費税を上げる前に、
 大幅なコスト減
のために、
 どういう制度にしたらよいか
という議論にはならない。

ITを活用すれば、
 人員を減らせる
とか、
 時代に合わなくなった独立行政法人への補助金は打ち切ろう
とか、
 電子申請を増やしていこう
とか、
 仕事を減らしたり、予算を減らす知恵を出そう
ということにはならないわけです。

これは、
 公務員の安定した環境を損なう
ことになるためです。

公務員になる人は、
 一般の人よりも、安定を重視する人
です。

年功序列で年収は上がっていく、リストラのリスクはない、再就職も約束されている。
官舎には入れる。
問題さえ起こさなければ、安泰だ。

そういう人の考えは、
 国民のために新しいことにチャレンジして、予算を削減しよう
という方向ではないわけです。

今までと同じように、
 無難に、問題がないようにすまそう。

確かに、変革にはリスクがつきものです。

一気に物事を進めようとすると、失敗することがあるからです。

ただ、安定のリスクは、
 少しずつ崩壊に向かう
という危険性をはらんでいる。

そのことに、注意が必要です。
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