地理にがてが旅したい

散歩していて、たまに迷子になります。
ほんのちょっと方向ダメなんです。

写真は自分でプリント

2011年11月27日 03時58分24秒 | 日記

今でこそ写真は自分のプリンターで簡単にプリントできるけど、昔は白黒写真もたいへんだった。

まず、暗い部屋を作り、なるべく暗いカーテンを引き、夜を待つ。
なぜ夜を待つのかって?
暗いところでコソコソやるのは夜って決まっている。
先月、国会で決まったはずだ。

橙色のピンポン球のような薄暗い電球を点け、引き伸ばし機の間にフィルムをはさみ、印画紙を置き光をあてる。
光をあてると言っても、親の七光りではなく、引き伸ばし機の光である。

光を浴びた印画紙をバットの中の現像液に入れ、停止液に入れ、定着液に順次入れる。
どれも数秒なのだが感で覚えるしかない。
最後に水洗いは浴槽を利用する。
停止液に入れた印画紙は恋に破れた乙女のように、キュ~ンと泣きだす。
思わず印画紙の手をとって、まけるな! と言ってやりたくなる。

全紙の写真はたいへんだ、机の上に置いた引き伸ばし機の投影部分をヨガでもやるかのように180度回転させ、光を床に落とす。
光のあたる部分に試し印画紙を置き、光のあてぐあいをつかみ取る。
全紙を置き光をあてる。
あとは現像、停止、定着液に入れて行くのだが、ものが大きいだけに工夫が必要だ。

全紙の被写体は風景が多いが、面白いのは芸能雑誌から芸能人の写真を接写して写真を作る。
まるで自分が直接撮ったかのような写真が出来上がる。
細い木材やベニヤ板でパネルを作り、全紙の写真を画鋲で止め、画鋲の上から周りを紙テープで押さえて出来上がり。
ちょっとしたものだ。

出来上がったパネルを飾っておくと、親類や知人が欲しがる。
欲しい人にはすぐあげてしまう。
作成費より貸しが大きいから。

そのような写真作りがおもしろかったが、今はもうできないのだろうか?
やろうと思えばまだ道具はあるのだろうか?
やる気がないから調べようともしない。


コメント
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