ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

跳び箱?登り箱?

2004年02月21日 | ゆきちゃんの日記
これは昨日の話題ですが・・・。 

体育の授業は交流学級で受けている由紀子です。 

先日、学校帰りにクラスのお友達と一緒になりました。 

その時の話題が跳び箱。 

私が「由紀子は跳び箱は何段を練習しているの?」と聞くと 

「ゆきちゃんは7段なんか楽勝だよね!o(〃^▽^〃)o♪」 

みんながそう答えました。 

(A゜∇゜)ハテッ?
そんなはずは・・・。 


その後、授業の様子を詳しく聞いて納得です。
o(〃^▽^〃)oあはは
 

その答えを確認するために
ちょっと授業をのぞきに行ってきました。 

私の姿を見ると由紀子が動揺するかもしれないので
みんなに見つからないように忍者になって参観です。(笑) 

初めは体育館のステージにマットを引き詰めて
飛び上がる練習をしている由紀子の姿を発見!
 
「そうだよね~!」(納得)
 

でも、その練習に飽きた由紀子が
フラフラと歩き回り始めました。 

すると、お友達が
「ゆきちゃん!こっちにおいで!」と声をかけてくれました。 

こは7段のグループです。 

ピョンピョン飛んで行くお友達に混ざって由紀子が並びました。 

そして自分の番が来ると走って行って

「よっこらしょ!」 

跳び箱を登り始めました。(笑) 



由紀子のその姿に噴出してしまった母ですが、
ずっと見ているうちに
周りの子どもたちの姿に感激してしまいました。 

ほかの子どもたちが飛べばポンポンとリズムよく進んでいくのに
由紀子の番になればそのリズムは完全に止まってしまいます。
 
本当ならば邪魔と思われても仕方がないような状況です。 


でも、このクラスの子どもたちは
誰も由紀子を急かすような事はありません。

当たり前のようにゆっくり由紀子を待ってくれるのです。 

列に戻ってまた自分の番を待つ由紀子。

ボーとしていて自分の番が来た事に気が付かないことも度々です。

でも、そのたびに周りの子どもたちがちゃんと促してくれます。 
 
しばらく7段を登っていたと思ったら、
またフラフラと歩き始めた由紀子。 

すると横のクループの男の子が

「ゆきちゃ~ん!こっちこっち」

と声をかけてくれます。 

今度は横向きの跳び箱を飛ぶグループです。 

 
そうか、由紀子はこうやって、
苦手な体育の時間も楽しんでいるのか・・・。 

心の中で「みんな、ありがとうね!」とお礼を言いながら
忍者はみんなに気づかれないように消えました。 

ε=ε=ε=ε=ε= タタタタ・・・。゜.☆ ドロン♪ 


=END=
コメント
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