ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

卒業式の練習

2004年02月25日 | ゆきちゃんの日記
もうすぐ卒業式があります。 

由紀子も在校生として式に参加します。 

その練習が毎日続いています。 

今回の卒業式で由紀子は大きなお仕事をいただきました。 

卒業生に送る言葉を5年生がかけ合いで言うのですが、
その中の一言を担当させてもらうことになったのです。 
 

1ヶ月ほど前、
交流学級で誰がこの言葉を担当するか話し合いがありました。 

そこで、由紀子が自分から希望して手を挙げたというのです。 

先生はびっくりです。

でも、クラスの子どもたちは
当たり前のように由紀子にその仕事を与えてくれました。 

その日、お迎えにいった私の顔を見るなり 

「毎日続けられた朝掃除」 

、その言葉を大声で言いました。 


最初は意味がわかりませんでしたが、
先生から事情を聞いてびっくりです。 

大丈夫だろうか・・・

でも、由紀子がやりたいというのならば・・・ 

先生方もいろいろ工夫をしてくださいました。 

タイミングをつかむのが難しいので、
もう一人由紀子と一緒に声を出してくれる人をつけてくれました。 

前半をその子どもさんが、
そして後半を由紀子が言います。 

もしも由紀子が言葉に詰まったら
続けて言ってくれる事になっています。 

先日、その子どもさんがお休みをしたときには誰も指示しないのに
ちゃんとその子どもさんの代役もこなしたといいます。 

多分本番も大丈夫でしょう。
d(>_・ )グッ! 
 
でも、私や先生方の心配はそれだけではありません。 

式は1時間40分の予定です。 

その間由紀子が我慢して座って居られるかどうか・・・。 

人に囲まれて、あまり日常にないムードの中で
ストレスは大きいはずです。 

今日も通し練習があったらしいのですが、
1時間ほどたったところで我慢できなくて
泣き出してしまったようです。 


先生方が別の場所に連れ出してくれたようですが、 

「言葉をいうの!」 

「歌を歌うの!」 

と、いってなおさら泣いてしまったといいます。 


やりたいのにその環境の中で我慢することが出来ない。 

由紀子はその事も辛かったようです。 

これをどうやってクリアさせるか・・・・。 


来年の事を考えると
由紀子も最初から最後まで席に着いていられるのが一番ですが、

大切な6年生の卒業式を
由紀子の泣き声で壊すわけにはいきません。 

今、先生方がなんとかさりげなく由紀子を連れ出したり、
席に戻す方法を考えてくださっています。 

由紀子が自分からやりたいと意思表示をした仕事です。 

皆さんに迷惑をかけずに
何とかやり遂げさせてやりたいと心から願う母です。


=END=
コメント
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