ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

日フィルのコンサート

2008年02月14日 | ゆきちゃんの日記

大荒れの由紀子を残して、
母は一人日フィルのコンサートへ行って参りました。(笑) 
 
ワーグナー;「ニュルベングのマイスターゾンガー」第一幕への前奏曲 
モーツアルト:ピアノ協奏曲20番ニ短調 
マーラー:交響曲第一番 「巨人」 
 
指揮は井上道義 

ピアノは菊池洋子 
 

とてもいいコンサートでした。 

やはりマーラーの「巨人」は迫力があってよかったです。 
 

でも、最後の最後に指揮者がマイクを握って言いました。 

「今日はお客さんがたくさん入ってくれて、
とても嬉しかった。 

でも、一言だけ言わせてください。 
この会場の客席の床!絨毯(じゅうたん)を
なんとかしてもらえないだろうか?! 

音を吸ってしまうから、
最後の盛り上がりのところで、 
演奏者が必死に弾いても、
もう一息盛り上がりきれない!!」 
 

音楽専用の会場ではないから仕方がないけど・・・と、
最後に言葉を付け加えられましたが、

長崎で一番の施設なのに音響が
今一なのは残念ですよね。 

知事さん!市長さん! 

何とかしてください。(笑) 

 
でも、久しぶりの生演奏に私は大満足でした。

very d(*⌒▽⌒*)b good 。・ 
 


さて、その頃我が家のゆきちゃんは 
 

学校でも相変わらず大荒れで・・・。 

学校が終わってからの音楽療法では
お借りしている教室のグランドピアノの鍵盤を 

拳骨で叩いたそうで・・・・

(@゜▽゜;Aアセアセ・・・申し訳ありません。 
 

帰宅してからはまーまーが引き受けてくれましたが、
すさまじい攻防戦が繰り広げられたようです。
 
障害者支援の仕事をしているまーまーはきびしいです。 

やるべきことは絶対にやらせる! 

どんなに大きなパニックを起こしても
全然動じませんからね。(笑) 

由紀子は大泣きの連続だったようです。 
 

私が家に戻ったのは10時。 

由紀子は布団に入る直前でした。 

私の顔を見るなり、
涙目になって棒立ちです。 

由紀子にとって、
今夜は試練の夜だったんですね。
ニャハハ(*^▽^*) 
 


今、日記を書いているのは15日の朝なのですが、 

朝食の時に、Yukiパパに 

昨日は由紀子が

”おかあさん!おかあさん!”

って大変だった! 

と、ききました。

 
お父さんも大変だったんでしょうね。
すみません! 
 

でもね、由紀子にとってはそれでよかったんですよ! 

そして、私にもね!
(*⌒ー⌒*) 
 

実は・・・。 

中学部一年の時のあの大荒れの日々のなかで、
私は疲れ果てて家族に当り散らしていました。
 

自分ひとりがつらい思いをしているかのように、
家族にひどいことも言いました。 

その時に、家族から 

私は、つらい!つらい!と言いながら、
自分ひとりで由紀子を抱え込んで
誰にも手を出させない! 

手伝おうとすると
「放っておいて!」といって、拒否する。 

と、言われました。 
 

その時は、
家族ですら私の気持ちをわかってくれない!と、
また家族に当り散らしてしまいました。
 
修羅場でしたねぇ~!! 
 

でも、今ならわかります。 

家族の言うとおりでした。 


由紀子のことは

私が!!私じゃなきゃ!!
 
そんな、思いが
自分自身をどんどん追い込んでいたんですよね。 
 

だから、今回は大荒れだとわかっていても、
由紀子を家族に託して出かける事にしました。 

少し前の私なら、
この時期に絶対出かけたりはしなかったでしょう。 
 

そして、この時期の由紀子を託せるのは
まーまーしかいないと思って、
無理を承知でお願いしたんです。 
 

みんなに迷惑をかけていることも承知の上です。 

私だって・・・
完全に平気なわけでもないんですよ・・・
みんな許してください。 
 

そして、15日の朝。 

学校に向かう車の中で、
またイライラした由紀子。 

窓に頭突きをしてました。(笑)

 
そして、学校の玄関で
 
「おかあさん!きらい!!」
 
と、言われちゃいました。(笑) 


直後に「お母さん!すきよ!!」と、
取り繕ってはいましたが、 

本音は「どうして自分を放っておくのか?」と、
言いたいのでしょう。 
 

でも、ついにその言葉が出ましたね。 

由紀子が私の挑戦に反応している証拠です。 

ショックよりも、
ちょっと嬉しかった母です。


=END=
 



コメント
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