ホムンクルス人形というのを見たコトがありますか? Google
これは体の器官で脳と直結している領域の大きさを表した人形で、顔と手が特出して大きくなっています。
顔では特に口と舌が大きく、それは言葉を生み出してヒトを特別な動物にしました。
耳と鼻も実物より大きく、聴覚と嗅覚が脳に及ぼす影響の大きさが伺えます。
目もそれなりに大きいですが、ヒトの目は暗闇では役に立たず、しばしば視力も落ちるので退化しているのかも知れません。
視覚について補足しますと、ヒトの目は遠くの景色を眺めるのに適しており、ボンヤリ遠くを眺めるコトは目と精神に良いみたいです。
脳神経は顔の表情とも多く経がっており、ヒトは最も表情豊かな動物です。
笑顔を作ると脳神経が活発化するコトは良く知られ、それは健康法としても人気を博しております。
ここまで生物学的な話をして来ましたが、続いて社会的な話に移ります。
「顔の重み」は「面子を重んじる」中国で特に重視され、それは男性に特別重たく課されるのですが、男女同権が極端に進んでいる中国では女性も感化を受けています。
一方日本では、女性は面子などに拘らないコトが美徳とされ、子供の様な天真爛漫さが望まれて名前によく「子」が付けられます。
しかしそれは、中国女性からは「男女差別」だとか「封建制の名残」などと言われそうです。
それ程中国女性の「男勝り」は有名なのですが、男女で性格が違うコトは否定できず、それはホルモンの量や脳の構造的な違いによるので、一緒くたに競争するのは間違っていると思えます。
この点で非常に保守的なのはインドで、女性の仕事と男性の仕事をハッキリと区別しています。
これは経済発展の足枷になってはいますが、人口増大には大いに寄与しており、日本は経済よりも人口が必要な時代になって来ている気がします。
話を「顔の重み」に戻して、個人的な見解で締めたいと思います。
まずは音楽からで、ロックシーンの顔としてはジョン-レノン、ボブ-ディラン、フレディ-マーキュリーなどがウェイトを占めております。
マニアックな所ではジミ-ヘンドリクス、ディビット-ボウイ、ロジャー-ウォーターズなども、それぞれヴードゥーロック、グラムロック、プログレッシブロックの「顔」と言われています。
映画で現代の「顔」とされるのはやはりレオナルド-ディカプリオで、善人の顔としてはトム-ハンクスとリチャード-ギアが人気を博し、ジョニー-デップとジャック-ニコルソンもマニアックな部類の顔になっています。
一方作家ではアノニマス性(顔と本名を伏せる)が美徳とされ、「顔」が売れている作家はかなり限られます。
その中から1人だけ挙げるとしたら、ペンネームですがジョージ-オーウェルの顔が現代でも重みを持っていると思います。
彼は大英インド帝国の憲兵だった経歴を持ち、その後ボヘミアンに身をやつし、社会主義革命の義勇兵にも成りますが転向して、「ディストピア小説」を書くようになりました。
オーウェルは特に社会評論で評価が高く、1つ挙げるならば小説評論の形も取っている「鯨の腹の中で」が面白くて文章の勉強にもなりました。
「言葉が人を創った」という聖書の格言がありますが、オーウェルの言葉によって創られた部分が、私には大分あると思っています。