前にも日本がアメリカより「大人の国」だと書きましたが、それは縄文時代から数万年も続く民族の歴史を大切にしているコトからも言えます。
アメリカは僅か数百年の歴史しか持たず、最近ようやくネイティブの人達の歴史が見直されて来ていますが、日本の歴史研究と比べるとそれはまだ「子供レベル」と言えます。
しかしそうした「子供の国」だからこそ、アメリカは経済と芸術の創造力で世界一に成れているとも言えます。
日本も戦後の「団塊の世代」ではそうした創造力が発揮されて、一時ですが経済で世界一と成り、その頃の「子供の国」日本を懐かしむ傾向が最近ではよく観られます。
そんな団塊の世代もみんな70代以上と成り、日本は世界一の高齢化社会に成りましたが、リタイアした大人たちは子供に還るという「還暦」の思想も日本にはあります。
肉体的に若々しさを取り戻すコトは難しくても、子供の様に「遊び」を仕事にする老人は確実に増え来ております。
そこで私は、リタイアしてお金と時間をもて余している老人に、「美しい遊び」を提供する仕事をしたいと思います。
これが「動物福祉牧場」のコンセプト(主題)で、オーナー制の牧場で理想の農業を追究して貰いたいと思っています。
こうした取り組みは「農福連携」として以前から行われていますが、それはまだ「障害者の職場作り」と言ったレベルで、これを「資金力を持つ老人たちが日本の未来の為に立ち上がる」という構図に発展させたいと思っています。
その上で、「理想の農業とは何か?」という問いに答える必要があり、当初のブログとその後にもしばしば語って来た通り、それはSDGs(持続的発展ゴール)達成のカギと成る新しい有機農業を差します。
今回は大局的な話しかしませんが、農業は国土と人々の健康を支える「国の基(もとい)」であり、そのコトについて最も熱く語っている大学教授のページ「新夢に生きる」は特に参考となります。
ここでは、微生物技術の進歩がいかに農業を発展させるかについて具体的に語られており、本よりも詳しくて実用的です。
この沖縄のヒガ教授も80代に入りましたが、彼ほど「子供の心」を持ち続けている老人は世界でも他に類が無いかと思います。