真の動物福祉牧場を目指して

Summer Snow ②

 今回は詩的なタイトルとは対照的な、過酷な近未来の戦いについて物語ります。
軍拡競争、宇宙が舞台に 米中ロは軍事衛星100基…(写真=共同) - 日本経済新聞

軍拡競争、宇宙が舞台に 米中ロは軍事衛星100基…(写真=共同) - 日本経済新聞

軍事の競争で重みを増すのが宇宙だ。緊迫するウクライナ情勢もロシア軍の動向が人工衛星からの画像で手に取るようにわかる。相手の手が届きにくい位置から偵察が可能なうえ...

日本経済新聞

 以前にチベット蜂起軍はアメリカの軍事衛星から「兵糧入れ」を受けているとしましたが、蜂起軍が核ミサイル基地を占拠するに至っては、党(ドン)もアメリカの軍事衛星を打ち落とさざるを得なくなります。 

 この「宇宙戦争」により、実質的にドンは宇宙空間にまで国境を定め、チベット上空の宇宙には中国のキラー衛星がたくさん集められ縄張りを主張します。
 国連はこれに文句を付けますが、ロシアや北朝鮮やイランなども宇宙に国境を定め、人類の進歩は大きく後退します。

 しかし'50年代のキラー衛星ではまだ核弾道ミサイルを打ち落とすコトは出来ず、ドンは兵糧攻め以上に蜂起軍を刺激する作戦は取れません。
 表向きはあくまで対話による和解を求め、核の撃ち合いによる破滅だけは避けようとします。

 兵糧を絶たれた蜂起軍はその大半が「腹が減っては戦は出来ない」状態になり、戦意は大幅に失われます。
 しかしそれでも多くは死ぬまで戦い抜く決心をしており、ドンの罠が見え透いた和解案などには乗りません。

 次回からはこうして開戦から3ヵ月を迎えた戦線について、登場人物たちを通して物語って行きます。

 
 
 
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