これは則ち、北欧やアラスカで暮らすのよりも寒いコトを指し、夏でも夜は0℃まで気温が下がります。
「人は何故こんな過酷な土地に住むのか...」というのが「シュナの旅」の冒頭文ですが、それはモットモな疑問と言えます。
しかし、寒い国の方が暑い国よりも「発展」するコトは確かで、それは現代では経済的な面で顕著ですが、古代では精神的な面に現れたかと思います。
寒い国では人は活発に活動せざるを得ず、暑い国では逆にマッタリ生きざるを得ません。
そのどちらが良いかは問いませんが、「女国(めこく)の発展」を描く上では「寒さ」を肯定的に捉える必要性があります。
それは厳しい気候だからこそ、人々が寄り添って暮らす点に求められそうです。 暑い国ではバラバラでも生きられますが寒い国ではそうも行かず、人々はヤクとも一つ屋根の下で寄り添って暮らします。
牛というのは体温の高い動物で(39℃)、一階の土間に数頭入れれば暖房代わりになります。
人は二階で暮らし、三階建てが主流で上階と屋上は日中の活動や祭事の為のスペースに当てられています。
こうした大きく立派な家が建つのも「寒さ」のお陰と言え、暑い国では風通しの良いバンガローが主流です。 これはこれで気持ち良いのですが、日中は日陰でダラダラと過ごす必要があり、冷房が効いていなければ本を読むのもカッタルイので、暑い国はどうも苦手です。
寒い国で人々は、日中ずっと働き夜は寄り添って暮らします。
女性が主役の「女国」において、そうした暮らしは精神的な発展をもたらしたと考えられ、それは特に子供の教育面で良い成果が得られたとします。