真の動物福祉牧場を目指して

65. 「コンタクト」

これは私が思うに、映画史上で最も壮大な作品です。
前回触れた「インターステラー」も壮大な宇宙探索を描いていますが、異星人との「コンタクト」までは果たしておりません。

果たして我々は、光(30万km/s)ですら数百年もかかる星と「コンタクト」を取るコトが出来るのでしょうか?
しかも光(電波)は他の光や物体、重力などと干渉するので、そんなに遠くまで情報を伝えるコトは難しいとされています。

そこで注目されているのがニュートリノ波で、これは他の波(物質)と干渉しないので半永久的に飛び続けます。
人類がこの波の情報をキャッチ出来る様に成った時、初めて「コンタクト」の可能性は生まれるかと思います。

話を映画「コンタクト」に戻しますと、これはジュディ-フォスターが主演ですが、「インターステラー」で主演のマシュー-マコノヒーも重要な役柄を演じているので、今回の「妙なる命」はマコノヒーをフィーチャー致します。

彼は「知的ヒーロー」の役柄でトップを走っており、「ウルフ オブ ウォールストリート」ではディカプリオの師匠役も果たしております。
最近の主演作では「ニュートン ナイト」が素晴らしく、これは南北戦争で黒人と共に戦った白人の物語です。
このテーマでは、デンゼル-ワシントンの出世作である「グローリー」も優れているので、次回はワシントンをフィーチャーしたいと思います。

「コンタクト」のストーリーを少し紹介しますと、ジュディの父親は天文学者で彼女を「星の世界」に導きます。
しかし彼女が小さい頃に心臓病で亡くなってしまい、ジュディは苦学して奨学金を貰いなんとか天文学者に成ります。

マコノヒーはNASAの宇宙探索に独自の観点から参画しようとするジャーナリストを演じ、ジュディの「コンタクト」の探求に特別な関心を持ちます。

若い2人は肉体的な関係も結ぶのですが、それはヒッピー-ムーブメントが流行っていた当時では当然のコトで、ジュディが異星人からのメッセージ(電波)をキャッチすると、世間は一大宇宙ムーブメントに呑み込まれます。

この映画には原作本があり、それはカール-セーガンという多分にヒッピー寄りな科学者に依るモノで、その社会風刺の手腕には定評がありました。

マコノヒーはそうした空騒ぎとは距離を置いて、宗教的な観点から地球人の代表として「宇宙の先輩」 に対する返答を考えます。

そのメッセージを伝える役割は、紆余曲折の末に日本の北方領土から飛び立つコトとなったジュディに託され、彼女はワームホールをくぐって亡き父の姿をした「先輩」と直接的な「コンタクト」を果たします。

地球人は宇宙の孤児ではなく、宇宙は壮大な命の経(つな)がりによって、その真の意味を悟るコトが出来ると、子供たちに教えられる先生へとジュディは成長します。



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