これまでの話の流れから、今回は「神話の歌」とすべきなのですが、そんな大袈裟な歌は好きではないし知らないので、身近な「信仰の歌」を挙げるコトにします。
まずは何度か紹介した、「アメリカの良心」「スピリチュアル・リーダー」などと呼ばれるジャクソン・ブラウンの「Sky Blue and Black」からとします。
ここでは天国について歌われていますが、それをとても人間的な身近なモノに感じさせてくれます。
因みにネットでこの歌の「超訳」を試みているページがありますので、よかったら参考にしてみて下さい。
日本で「信仰の歌」と言えば、中島みゆきの「Give and Take」がまず浮かびます。
人生は「持ちつ持たれつ」で、人に何かをあげるコトが出来たら、お返しに心の満足がもらえると謳っています。
私もそんな気持ちでブログを書きたいと思います。
メジャーな「信仰の歌」としては、ジョン・レノンの「God」が好きです。
ここでは「神とは私達の心の痛みを投影する計りだ」と唄っており、身の回りのモノゴトではなくて結局は、自分自身を「信仰の対象」にすべきだと謳っております。
これは日本人には抵抗なく受け入れられるアイデアかと思い、神は全ての生命に宿っているので、まずは一番身近な自分自身から信仰すべきでしょう。
そんな歌を河島英五は「百年経ったら」で陽気に謳っており、彼は自分が天国に行けるコトを疑っていなかった様です。
アメリカでは「信仰の歌」は「ゴスペル・ソング」として一つのジャンルに成っていますが、私はあまりコテコテのゴスペルは好きじゃなく、控えめで渋い「信仰の歌」が好きです。
そんなゴスペル・アルバムとしてはジョニー・キャッシュの「Song of our soil」(我等の土の歌)が挙げられ、ここでは全てソロの弾き語りで歌われています。
これはジョニーがまだ40代の頃の作品で、刑務所での慰問ライブはこの頃から死ぬまで続けられ、多くの魂を救いました。
もう一つ身近な「信仰の歌」として、カーペンターズの「I believe you」も挙げたいと思います。
これほどシンプルで温かい「信仰の歌」は他に無いかと思い、カレンは「あなたを信じてるわ」という励ましの言葉を、実に多くの人に届けました。
ラストはとてもクダケてる、ボブ・ディランの「It's alright ma」で締めたいと思います。
これは初期の弾き語りの歌で日本ではあまり知られていませんが、「ボブ・フェスティバル」で取りを飾ったほどアメリカでは有名です。
この歌では最後を「It's life, and life all」と締め括っており、これは「それが人生で、所詮そんなもんだ」と訳されるのが一般的ですが、「それは命で、全ては生きている」という超訳もあります。
私は後者を支持し、全ての命は経(つな)がっていると信じます。
因みにこの歌はレディオ-エディションが最高にイカしており、この音源は日本では見付かりませんが中国の「百度」で聴けました。(著作権無視の中国本土で)