特に秀祥(しゅうしゃん)が従事する医療分野では、時に「豪胆さと勇気」が求められ、「気配りと優しさ」だけでは治せない病気が多々あります。
その最たるモノが「肺ガン」で、ナヴァホ族の場合は若年性なのでガンの増殖スピードも早く、迅速で断固とした治療法が求められます。
この即効性という観点からは、「明るいチベット医学」という本でも書かれている天然痘の接種(ワクチン療法)が有効です。
これはチベット医学では実際に天然痘に罹りますが、ガン細胞は天然痘に弱くて消滅し、天然痘で人は死なないのでOKとする「豪胆さと勇気」ある療法です。
秀祥がこうした「男らしさ」を発揮できたのは、当時パートナーのジャックと一心同体だったからとします。
ジャックはヒッピー系アーティストで は No.1 のジャクソン−ブラウンがモデルですが、このころ秀祥と一緒にドゥオでデビューを果たした2人は、マスターピース(最高傑作)となるセカンド-アルバムを製作中でした。
話を「豪胆さと勇気」あるガン療法に戻しますと、断食療法がその最右翼と言えそうです。
これは「糖質制限」のエスカレーション版で、細胞のエネルギー代謝(ATP合成)における「解糖系」を制限し「ミトコンドリア系」を優位にします。
ガン細胞は解糖系のATPしか活用できないので、糖質制限によってガンを兵糧攻めにするコトが出来ます。
ナヴァホ族は世界一の糖尿病率を誇る(?)民族なので、糖質中毒の彼等に「糖を絶て」と命ずるのはかなり厳しく、低血糖で生死の堺を彷徨う者も続出しますが、そこは「男らしく」乗り越えて貰います。
糖尿病を克服するにはとにかく食物繊維を摂るコトで、それにより腸内細菌が変わって糖をあまり欲っしなくなります。
そうなればミトコンドリア代謝が活発となり、これはガンを攻撃するリンパ球(NK細胞)の活性化へとつながります。
ガンの第一原因はNK細胞の不活性化とされるので、これを活性化させる手法は神経免疫学の知見からも行うべきでしょう。
それは端的には呼気を長くするコトで副交感神経を優位に出来、たくさん息を吐けばそれだけ肺のポンプ機能が高まって、普通の人が30%程しか使えてない機能を100%活かすのを目標とします。
これもかなり「豪胆さと勇気」が必要とされる療法で、大声で出来るだけ長い一息でマントラを唱える行を、1日5時間は続けるコトが要求されます。
これは血中酸素濃度を高めるコトにもつながり、ガンは低酸素状態で発生するのでそれを予防できます。
そして「男らしい」治療法の目玉としては、岩石をそのまま噛じって「超ミネラル」を摂取する手法を取ります。
これはアフリカの妊婦さん達が実践している療法で、人の胃酸は岩石を溶かす力を持っている様です。
この「超ミネラル」によるガン治療は、1クール300万円もする「活性化NK細胞療法」に負けない効果を発揮するので、秀祥はナヴァホの男達に「豪胆さと勇気」を持って岩石に噛りつくよう鼓舞します。