前回はこのテーマについて、技術的な解決策としての「革命」を論じましたので、今回は政治面での革命について語ります。
これについて著書「なぜ世界の半分が飢えるのか」では、フランス生まれの黒人精神病医で、アルジェリア解放闘争に身を投じアフリカを広く旅行したフランツ・ファノンの言葉を多く引用しており、彼はアフリカの民が飢えるのは民族ブルジョアジー(支配者層)のせいだとしているので、まずはそれを要約して紹介します。
〜〜 低開発国においては、民族ブルジョアジーは、植民地主義の大学で獲得した知識、技術という資産を人民が自由に使えるようにすることが、自分たちの義務と考えるべきである。
しかし彼等はそうした期待をすべて裏切って、知的怠惰、精神的貧困に陥りながらも自惚れ屋で、自国の経済については完全に無知で、バカげたほど、情けなるなるほど、せせら笑いたくなるほどブルジョア的である。
彼等は植民地主義者の薄汚い特徴を数多く備えており、旧宗主国への依存をますます大きくして、低開発国の経済を大国に売り渡しその見返りで豊かに暮らすが、その一方で人民は、嘆かわしくも、忍び難い貧困にどっぷりと漬けられている。
低開発国の民族ブルジョアジーという存在は、その国の全面的かつ調和のとれた発展の速度を遅らせるから排撃されなければならないのではない。彼らはただ文字通り何の役にも立たないから、断固として排撃されなければならないのである ~~
これはお隣の国「北」についても当てはまりそうで、北朝鮮の民が飢えているのは明らかに愚かな支配者層のせいだと言えます。
これは「北」と深く関わっている韓国と中国にとって大きな恥辱であり、日本にとっても無駄な軍事費を費やさせられて実に迷惑です。
しかし、平和憲法の理想を貶めてまで「敵基地反撃能力」を備えるというのは過剰反応に思え、金正恩などは「何の役にも立たない」ブルジョアジーに過ぎないので、他国を攻撃する度胸など無いと思います。
ただ、国内で革命が起こるコトは極端に恐れており、その為にミサイルなどを開発して人民をビビられていますが、近い将来には「金王朝」など消滅すると思え、わたしが書いている近未来の物語「Sun」でもその流れで描きます。
ただしかし、「北」に於ける民主革命は独裁政権の中国にも飛び火する可能性が高く、そのタメに中国は「北」の政権を擁護しています。
なのでコトを荒だてない方策として、まずは中国で民主革命が達成されて、それが自然と「北」にも波及するというストーリーにしようと思います。
話が飛びましたので「なぜ世界の半分が飢えるのか」に話を戻して締めますと、それは富と権力の不均等によってもたらされており、これを無くすコトこそがデモクラシー(民主主義)であり、世界から飢餓を無くす道だと力説されています。