この「どうすればこの命を全うできるのか」という普遍的な問いは、人としてシンケンに生きる上で失くしてはならない気がし、その答えは常に「風に吹かれて」(ボブ・ディラン)いるようにも思えます。
チベット蜂起軍はすでに8割方がバルドゥ祭の本尊となっており、その肉体は49日間の発酵熟成期間を経て「カレーソーセージ」として食され、それは「聖なるうんこ」と「カンナビノイド」との三位一体として食されると描きました。
これはいくら「三」が「Sunの物語」のテーマだからとは云え、ちょっとやり過ぎな気もします。
しかし党(ドン)による包囲殲滅戦を3ヶ月以上に渡って戦い抜いて来たチベット蜂起軍に対し、餞(はなむけ)としてこれくらいの礼物(レイウー、贈物)は捧げても良い気がします。
「食」は人を良くするモノだという主題(テーマ)は共感を集められ、ボブ・ディランも「Goin’ to Acapulco」という歌で「but what the hell, everybody got to eat (それが何だというんだ、所詮みんな食べなきゃいけないんだ)」と詠っており、その「食」の善し悪しを論じるのは、宗教的な善し悪しを論じるコトに通ずるとしました。
ここで「聖なるうんこ」について、もはや宗教を超越している観すらある「最新科学」で、日本のトップを走っている研究所のブログを紹介します。
ここでは「食」と「腸内細菌」と「免疫機構」の関連を追究しており、それが未来の健康科学に発展をもたらすとしています。
その上で、便移植(FMT)を簡便に行えるカプセル療法が、アメリカのFDA(食品医薬品局)に認可されたコトは大きな意味を持ち、それにより「聖なるうんこ」は最新科学によって追究される立派な薬となりました。
またこの「妙薬」の追究によって、腸内細菌叢が私達の「心」にも大きく関わっているコトが解明されて来ました。
それは免疫機構が自律神経と繋がっているためで、腸は第二の脳と呼ばれるほどに自律した神経系を持っています。
これを踏まえるともはや「どうすればこの命を全うできるのか」の答えに、共生する腸内細菌叢を無視するコトは出来ない気がし、私達の細胞数よりもずっと多い同居人たちと「心」を通じさせるコトは、「ブレサリアンへの道」にも欠かせないと思えます。
ここで最後にまた物語に入り、ブレサリアン(不食者)ターシャの「聖なるうんこ」が蜂起軍と中国兵捕虜たちの「心」にどう作用したかを描きます。
これはもう長くなったので簡単なスケッチに留めますが、「それ」は彼等の腸内細菌叢を聖なるモノとし、その共生微生物たちは免疫系と神経系を善い方向へと導くエクソソーム(メッセージ物質)を沢山発してくれます。