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党の誤算

人民と党の代表による公開討論会は2日目を終えましたが、視聴者の支持率はもうすっかり人民側に傾き、論戦の勝敗は決してしまいました。

党のブレーン(頭脳)達もそれを認めざるを得ず、最大の誤算は宗教的な信仰を低次元なモノとして排斥したコトが、進歩的とは取られずに、人間性に欠けると取られてしまったコトでした。

これは「仏舎利党の功徳」とも言え、ハンガーストライキで亡くなった3000人もの人々の合葬が49日間に渡って行われている中での討論会だったので、視聴者の多くは死者たちの冥福を祈る気持ちを懐いていました。

死後の世界に道しるべを掲げている宗教は、確かに迷信的なので共産党が排斥するのも理解出来ますが、時と場合によって宗教には人々の心を捕らえるチャンスがあり、それを全否定する様な態度と言葉は、高慢無恥と取られるコトになりかねません。

このチャンスを人民の代表3人は上手く利用し、党の代表3人が「人間性に欠けるロボット」と視聴者に映るように計算された議論が功を奏しました。
それは特に、愛新覚羅仁と対決した党側の将軍が「ファシストの殺人鬼」と映る様に計算され、この高慢な将軍はまんまとその罠に掛かりました。

党側の他の2人も「信仰心の無い浅はかな女」といった印象になり、ロックスターの女性などは「お金に魂を売った売女(ばいた)」と言う批評がネットで巻き起こって、彼女の人気は地に落ちました。

しかし、より人民側の勝利を決定付けたのは学生の代表どうしの対決で、ローラはその次期スターウォーズのヒロインの座を獲得した演技力を発揮し、アメリカCIAや台湾諜報機関のブレーンが練ったシナリオ通りに、党の学生代表女子を「逆洗脳」します。

まだ二十歳の柔らかい頭脳を持った娘は洗脳され易く、彼女はアメリカ文化やその自由な芸術表現にも惹かれる気質だったので、ローラは上手く彼女を魅了して「お友達に成りたい」と思わせます。
その思いはほぼ恋愛感情に近いモノに誘導され、彼女の心はすっかり人民の側に寝返ってしまいます。

これではもう誰の目にも、最終日の3日目で党が逆転する可能は無いと見え、党のブレーンはもう力に訴えるしかないと考えます。
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