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波乱の最終日の幕開け

北京の仏舎利塔で開かれた党と人民の公開討論会は、いよいよ最終日の3日目を迎えます。

これまでの討論で圧倒的に多くの支持を人民側は獲得し、もう論戦の勝敗は決した感がありましたが、このまま負けを認める様な党ではないので、最終日には波乱が予想されます。

それはもう言論では歯が立たないので暴力に訴える可能性で、その標的は革命運動のリーダーである徳流河(ドゥルーガ)になると予測されます。
ルーガは党から「最重要指名手配犯」とされ莫大な額の賞金首になっており、命を狙う一般人も多く居たので、暗殺しても党は罪を被せるコトが出来ました。

しかしそれでも、熱狂的なルーガファンの「黒い子等」が100万人超も集まっている中で彼女を暗殺するコトは、一般人には不可能なのでプロの暗殺部隊が出動します。

そうした殺気にいち早く気付いたのは「戦いの女神カーリー」で、彼女は常にドゥルーガの側で護衛していましたが、この日はスナイパーによる暗殺が懸念されたので、カーリーと大勢の「黒い子等」から成るルーガ護衛団は、仏舎利塔の上段が射角に入る高層ビルをしらみ潰しに当たって警戒を強めます。

仏舎利塔の在る北京中心部にはあまり高いビルは有りませんが、上段は高い位置にあり射角が開けているので、超遠距離からの射撃を警戒しなければなりません。
カーリーは最終日の夜明け前からメーヴェで北京上空を旋回し、直感で怪しいと思ったビルには「黒い子等」を張り付かせて監視しました。

こうした不穏な空気の中で、最終日の公開討論会はスタートしますが、「勝利の女神ドゥルーガ」は恐れなど微塵も見せず、畳み掛けるように「中国の未来」を語って討論をリードします。


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