わたしはこの作品をミュージック-ライブラリー(音楽付き朗読)で聴いて感動したので、やはり今回も映画化を目指した文芸作品にしようと思います。
因みに「銀河鉄道の夜」も映画化されており、そこでは何故か登場人物がみんな猫ですが、日本屈指の音楽家である細野晴臣(「はらいそ」、「源氏物語」、「コチンの月」「美しい時」などがお勧め)がコラボしているので、きっと素晴らしいファンタジー映画かと思います。
わたしは極力ファンタジーには走らない主義ですが、死後の世界を描くとなると、どうしてもファンタジックに成らざるを得ません。
死後も魂が埋められた土の中から外界を観ていて、物語の語り手となる設定はけっこうありますが(最近紹介したのでは「丁庄の夢」)、こうした「魔幻的リアリズム」と呼ばれる手法をわたしも取るつもりです。
今回は四千人もの魂がいっぺんに昇天し、銀河を巡る旅に出るという設定なので、そんなに大勢が乗れるモノとしては列車以外に考えられません。
それもかなり長い列車となり、一車両100人はキツイので、食堂車なども含めて50車両は必要になるでしょう。
この鉄道は、天の川を巡った後に他の銀河へも旅する予定で、宇宙には数千億もの銀河があるとされるので果てしない旅になります。
因みに天の川には、少なくとも36の知的文明が存在するという研究発表があるので、これも「魔幻的リアリズム」に取り入れるつもりです。
36の文明惑星が在ったとしても、その中に地球文明よりも優れた星がある保証はなく、恐らくは在っても1つか2つ位でしょう。
そうした惑星と地球は「真空の川」で結ばれ、時空を超えた魂の交流が行われるとします。
こうした交流を描いた文芸作品をご存知でしたら是非とも教えて頂きたいのですが、映画「アバター」や「スターウォーズ」などのファンタジーとは全く異なる、神秘的かつリアルな宇宙物語を描こうと思っています。
今回は前置きまでとさせて貰い、次回から「銀河鉄道の朝」の情景を描いて行きます。