トゥルク(転生活仏)はヒマラヤ地方に結構多く実在しており、女性の場合は教育の現場で特別な才能を発揮した少女から選ばれるコトは前に語りました。
この選抜では歌と楽器の才能が特に問われ、インドではサラスワティーの転生と見なされるコトも語りました。
トゥルクはこれまで3つの物語で描いて来ましたが、キャラクター的には共通しており皆サラスワティーがモデルです。
この「教育の神」の肖像はインドの学校でよく見かけ、それは大抵フクヨカな女性像です。
これは永年インドが飢餓に苦しんで来たからで、フクヨカな女性が理想とされます。
しかし物語のトゥルクはそんなに太らせたくなく、ようやく痩せたサラスワティーの肖像がネットで見つかったので載せました。
この肖像では彫りの深いペルシャ系インド人の顔で描かれていますが、ヒマラヤ地方の女性トゥルクはもっと日本人に近い顔立ちをしています。
そうした肖像画も私は見たコトがあり、それは大航海時代にインドと西洋が最初に出会った地ゴアの郊外にある洞窟寺院ででした。
ゴアは小さな州で今でもポルトガル語が話されており、インドで一番西洋との混血が進んだ地です。
イギリス人とフランス人はあまり混血しなかったのに対し、ラテン系のポルトガル人はどんどん現地人と混じり合い、ゴアはそんな大航海時代の名残が観れる地として人気を博しております。
そんなゴアでは宗教と美術も混じり合い、キリスト教も南国の丸い感じが入ってイイ感じになっており、ヒンドゥー教には西洋の洗練された美術が取り入れられました。
そのため神々の肖像はとても美しくなり、中でもサラスワティーは最も美しい女神として描かれていました。
その洞窟寺院に奉られていた肖像画では、東洋と西洋の融合が理想的に描かれており、それはちょうどヒマラヤ地方で観られるペルシャ系とモンゴリアンの混血女性の様でした。
彫りは深くなく優しい印象で、真っ直ぐな長い髪と切れ長な目の色は黒で強い意志力を感じさせ、スラッと痩せて琴を弾く姿は若き日のジョーン・バエズの様で、子供と動物達に囲まれてとても幸せそうな表情をしていました。