ゆきわりぶろぐ

社会福祉法人 鶴翔会のブログです

「がんばろう」

2014年09月04日 | 作品集

かつて野外炊飯のボランティアで来て頂いた平野さんから、

東日本大震災の時の様子を他県の方にも広く伝えたい

ゆきわり荘での様子も教えて欲しい

とお話を頂きました

ゆきわり荘なりに、伝えたいことを書かせて頂きました

そうやって平野さんの元に集まったエピソードが1冊の冊子になり、

8月11日に埼玉県で行われた復興イベントで配布されました

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先日、平野さんから完成した冊子がゆきわり荘に送られてきました

どの文章にも思いが強く込められていました

ゆきわり荘の思いを感じて頂け、

皆さんの思いも感じることが出来ました

本当に、ご縁に感謝です

この冊子が、1人でも多くの方の目に触れることを祈っています

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「鶴翔会 障がい者支援施設 ゆきわり荘」

 おうちのいえ おこちゃった

 ふるいいえ  ちこぼれちゃた

 やねのかわら おこちゃた

 新したいえ おうちで かえりましょう

 これは、ゆきわり荘へ避難指示区域から受け入れた利用者さんの短冊です。普段は笑顔で明るく振舞っているその方も被災した時の映像は目に焼き付いていると短冊から伝わってきます。

 2011年3月11日 14:46私たちの施設は50名の障がいのある方が生活しているところです。談話スペースに利用者さんと職員が集まり、いつもと同じようにテレビを見てくつろいでいる時、今まで体感したことのない大きな揺れが私たちを襲いました。幸い地震による人身被害はなかったものの、いつまでも続く余震とテレビから流れてくる目を疑うような光景に恐怖なのか何なのか整理のつけられない感情にさせられたのをその場にいた皆が今もはっきり覚えています。その後は物質の確保が困難となりましたが、日頃からカップラーメンや缶詰などの非常食を蓄えていた為、それらの食品を織り交ぜながら利用者さんには食事をしていただきました。オムツなどの紙製品も入手困難でした。

 当時の福島県の様子は皆様もメディアを通してご存知かと思います。皆様にも震災を想定した日々の蓄えを怠らないことをご提案したいと思います。それでも震災は想定を上回る状況に陥ります。その時には周りの方と力を合わせ、状況を打開していくことと思います。ありがちな言葉ではありますが思いやりの心をどうか忘れないで下さい。