雲上楼閣 砂造宮殿

気ままに自分勝手なブログ。徒然に書いたり、暇潰してみたり、創作してみたり・・・

後書き「煙草とチョコレート」

2011-03-05 15:04:32 | 宮LiP
結構前から煙草が吸いたくて…
禁煙している積もりも無いが、喫煙者の自覚も無いし、たった一本の為に買うのも嫌で、イライラするのを昇華(消化?)したらこうなりました、という話。


正直、本編にシンが煙草を吸いそうな気配も無いし「皇太子らしくない」と吸わないだろうと思うけれど、代わりに吸っていただきました。

それにしても、夜のテラスというか、夜の屋外で煙草を吸うのは、まま己の喫煙スタイルなので「物書きは己のプライベートを切り売りするに等しい」という誰かの言葉を思い出してみたりした。

まぁ、他に知らないしな。


さて、次は「暇潰し」の更新かな。
少しずつ昔の勘を取り戻し、正直、先週辺りは意識が混濁しているに等しくて、真っ当な社会生活を営めなかった。

代わりに、書き方を思い出したから、こちらとしてはありがたい。

社会的には評価を下げたろうな…


次の話に取り掛かりたいが「暇潰し」は果たしてどちらがキーパーソンか書いている己にも分からず、ちょっと困っていたりする。


「作者」のはずなんだけど(笑)

煙草とチョコレート

2011-03-05 13:52:41 | 宮LiP
シンはチェギョンを煙草みたいだと思った。
興味本意で手を出したのに、いつの間にかはまっている。
気が付けば無くてはならない存在だ。

たった一つ、違いを言うならば、煙草は辞めることが出来ても、チェギョンからは一生、もしかしたら生まれ変わっても、離れることが出来そうも無いことだった。

チェギョンは、チョコレートを一つ口に放り込んだ。
甘くてほろ苦いのに、ほっとする味が口一杯に広がる。
まるで、シンみたいだと思った。

シンは、チェギョンに優しいのに厳しくて、幸せな気持ちにさせてくれるのに、苦い気持ちにもさせてくれる。


その証拠に、二人は今、喧嘩の真っ最中だ。

きっかけは些細な出来事。
放課後の図書館で、男子クラスメイトと並んで図版を見ているところを偶々シンが目撃してしまったのだ。
ガンヒョンも居たのだが、偶然にもギョンからの電話に外へ出たところだった。

その場で凍るような瞳で射抜かれ、宮殿に帰ってからも妃宮の自覚がないと散々叱られたチェギョンは「気を付ければいいんでしょ!!」と叫ぶと、自室に飛び込んだのだった。


テラスで煙草をふかすシンと、自室で「シン君なんて…」と豆腐人形にパンチするチェギョンは、お互いを気にしながら、一晩を過ごす羽目になったのだった。