雲上楼閣 砂造宮殿

気ままに自分勝手なブログ。徒然に書いたり、暇潰してみたり、創作してみたり・・・

朧-おぼろ-

2011-05-10 02:40:52 | 宮LiP
誰も居ないはずの部屋で、幻を見た。

長い黒髪の、明るい笑顔の…チェギョン…

満面の笑みに、自然と僕の口元も緩む。

そこには居ないのに。
そう…分かっているのに。

その長い髪に触れると、肩から、指からサラサラと流れ落ちる。


それだけで、いい気がしてくる。
それだけで、幸せになれる。


チェギョン…今も笑っているのか、泣いているのか。


笑顔より、泣き顔の記憶が多い気がして、少しだけ胸が軋んだ。

空に伸ばされた指に、温もりだけは感じられない…。