雲上楼閣 砂造宮殿

気ままに自分勝手なブログ。徒然に書いたり、暇潰してみたり、創作してみたり・・・

朧-おぼろ-

2011-05-10 02:40:52 | 宮LiP
誰も居ないはずの部屋で、幻を見た。

長い黒髪の、明るい笑顔の…チェギョン…

満面の笑みに、自然と僕の口元も緩む。

そこには居ないのに。
そう…分かっているのに。

その長い髪に触れると、肩から、指からサラサラと流れ落ちる。


それだけで、いい気がしてくる。
それだけで、幸せになれる。


チェギョン…今も笑っているのか、泣いているのか。


笑顔より、泣き顔の記憶が多い気がして、少しだけ胸が軋んだ。

空に伸ばされた指に、温もりだけは感じられない…。

GWも終わるな

2011-05-05 11:42:50 | Weblog
カレンダー通りの出勤なので、明日は仕事です。


先週辺りから気付いていたのですが、どうやらお箸および鉛筆類の持ち方を忘れたらしい。


…子どもじゃあ無いんだからさぁ!と己に突っ込みたいが、どの持ち方もしっくり行かず、只今矯正中。

大人用の持ち方矯正箸って無いですかね?

食事している相手に不快にさせるというのもあるのだが、如何せん、己が疲れる。

ナイフとフォークで食事するのが楽でも、汁物の麺類が食べにくい。

ん~、不便だ( ┰_┰)

次の話

2011-05-03 21:29:11 | Weblog
タイトルはこうだが、実は何も決めていない。
つか、分からない(笑)

正直、男2人に女1人のカップルの話を書こうかと思ったけれど、最近見たDVDがきっかけだと分かっているし、思い付いたあらすじは既存の映画だしで止めた。

昨年、約10年越しのHPが借りていたサーバーの都合上閉鎖して、こちらに一時復活したのだが、そこで書きかけだった平安時代が舞台の物語を移設するのも不本意だし。
春だし、GWだし、新緑の季節だし。
芽吹きの季節でも、どうやら己には関係無いらしい(苦笑)

寝不足で微睡んでいるうちに何か降りてくるかもしれない。

そういえば、梅雨も近いんだよなぁ…

暇潰し090823_ あとがき

2011-05-01 22:50:28 | 夏空(完)
約2年かけた「暇潰し」がようやく終わりました。
本当は4月中に終わらせたかった!

本当にお台場でガンダム待ちしてた時に作り始めたから「暇潰し」…
タイトル付けるのは苦手だからなぁ…。

ラストは決まっていたけど、アヤの気持ちが分からず、停滞して放置…みたいな?

それにしても、箱で指輪を持ってるなよ、哲。
本当に、スマートじゃないなぁ…。

正直、アヤが哲に惚れた理由が分からない…
(ヲイ)


終わったからには次を書きたいと思っています。誰も読みたくなくとも書くよ

プリントしたら、余りの駄文に落ち込んだけど。
それでも書きます。


次は何が良いかなぁ♪

暇潰し090823_12

2011-05-01 22:21:28 | 夏空(完)
哲は無言でアヤを見つめた。
「うん!」
アヤは今度はしっかりと、体全体で頷いた。
「私も哲と一緒にいたい!」
その言葉に哲は、アヤを思い切り抱き締めたのだった。アヤも哲の背に手を回すと、その胸に顔を埋めた。
二人は互いの体温を確めたのだった。

哲が優しくアヤの髪を撫でる。
アヤは不意に顔を上げると、哲に軽いキスをした。
二人は微笑み合うと、またアヤは哲の胸に顔を埋めるのだった。
「あ!」
哲が小さく叫んだ。
「なぁに?」
アヤが腕の中で小さく叫んだ。
「…うん」
哲が自分のパンツのポケットをごそごそと探り出す。
「ちょっと待って…」
そう言うと哲はアヤの両肩を優しく自分から離したのだった。
「手を貸して」
アヤは期待に満ちた瞳で哲を見る。
哲はワインレッドのビロードの箱を見せると、ゆっくりその蓋を開ける。
アヤが差し出した左手を、哲の左手が下から掬い上げた。
哲はアヤの左薬指に指輪をゆっくりとはめたのだった。
「ありがとう、哲」
そう言うとアヤは、哲に力強く抱きついたのだった。

暇潰し090823_11

2011-05-01 19:57:56 | 夏空(完)
哲のジーンズのポケットには、ビロードの箱が収まっている。
空は、橙から紫、群青、闇色へと鮮やかなグラデーションを描いている。
哲は空を見上げながら、一つ深呼吸をすると、気合いを入れるように、小さく頷いたのだった。
「あの…さ…」
哲の声は硬く、つぶやくように言った。
アヤはいつもと少しだけ違う哲に身構えて、無言で哲を見上げた。
「?」
「あの…あのね、アヤ…」
哲はアヤから視線を逸らすと、無意識にさ迷っている。
哲が何を言うのか全く予想の出来ないアヤは、怪訝な顔をして哲を見つめた。
「なぁ…に…?」
哲はゴクリと唾を飲み込んだ。
「アヤ…僕と、結婚してくれないか?」
哲の言葉に、アヤは目を見開いた。
「今日だって、ガンダムの力を借りなきゃプロポーズ出来ないくらいだし…その、アヤを困らせたり、戸惑わせたりしてるのも知ってる。でも、アヤが居ないとダメなんだ。アヤなら分かってくれるって甘えてる。アヤと一緒なら頑張れると思うんだ」
哲はそこまで一気に言うと、大きく息を吸い込んだ。
「アヤと、ずっと一緒にいたいんだ」
アヤはずっと哲を見上げたままだった。
「…え…だって…」
アヤには信じられなかった。今日はアヤにとって最後のデートのはずだった。
それが、思いがけず楽しくて、付き合い始めた頃を思い出した。
そして、プロポーズされてしまった。
「だって…」
アヤの目からは知らず、涙が溢れた。
「ア、アヤ…!」
途端に、哲が慌てだした。
オロオロとする哲に、思わずアヤは笑い出した。
「…フフ…うん…」
泣きながら満面の笑みで、アヤは頷いた。