へるしーな日々

            やーやの日記
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遠い記憶

2011-10-08 16:02:25 | メモリー

家の裏手に茶の木が5本ほどある。植えたのは随分前になるが、低木のまま、それでも今の季節になると、
きまって白い3センチほどの小さな花をつけます。

茶の花はいつもうつむき加減に咲く。背丈が低いうえにうつむいているので、カメラに納めるのは苦労する。
地面に這いつくばるようにしないと、撮れないのです。
今日もボケボケの撮れよう・・・

 

茶の花・・・茶の木の花 というべきなのか?この花が咲き出す頃になると、
とおい子供の頃のことを思い出す。
小学校2年生の秋、母に連れられて知らない家に行った。
瀟洒な日本家屋のお茶室に通されると、床には黒竹の小ぶりの花瓶に
茶の花が挿してあったことを鮮烈に覚えている。

後でわかった事だが、そこは表千家の茶道を教えているお宅だった。
母が先生とどういう話をしたのか・・・などは、いっさい覚えていなくて、
この白い花だけが頭に残っている。

それから私は週一回、この先生のところへお稽古に通うことになる。
自分の意志が入っていたのかどうかも定かではないが、「行く?」と聞かれて
何もわからずにウンと答えたのだろう。

それより前に子供のやーやは襖の開け閉めをガタピシャとする・・・と
父には怒られていた覚えがある。
女の子はおとなしく、静かに・・・そんな時代だった。

とはいえ、遊びたい盛りの時期なのに、お稽古に通うことは少しも嫌ではなかった。
部屋の歩き方からはじまり、やさしく教えてもらった覚えがある。
休まずに通ったのは、お稽古でだされるお菓子に惹かれたのかもしれない。

なにせ、最年少だったので、先生にも、きれいなお姉さん方にも可愛がってもらった。
(今となってわかるのだが、花嫁修業中の若い人が沢山おられた)
お正月には初釜なども経験したのだが3年ほど経って、家が引越しをしたことで、
お稽古にも終止符がうたれた。

白い茶の木の花と共に、思い出されるのはやさしくしてもらった
記憶と、きれいなおねえさんたちの甘い匂い・・・


秋の午後の、コーヒタイムのひとときです。

でもね~3年あまりもお稽古に通ったのに、肝心のお手前の方は
袱紗さばき以外、全然覚えていない!!
お粗末な顛末でした~~

 

日記@BlogRanking 何かにまつわる思い出、皆様もきっとお持ちのことでしょうね