いちばん しあわせな おくりもの
宮野 聡子 作・絵
教育画劇
幼児~小学校中学年向け(5分)
あたたかい あたたかい あたたかい
語り口も 絵も あたたかでやわらかい
飾ることもなく 自然に語ることができる
語るそばから 愛しさがわきあがってくる
この絵本のストーリーそのもののよう
特別なものは何もいらない
普段周りにあるものを 愛おしく感じる絵本
きみと ここに いるだけで
ぼくは とても しあわせなんだ
ふと『おおきな木』の木と少年を思い出す
あの木も本当はこんな風に思っていたのだろう
くまとりす 少年と木
物語のラストは 重なって見える
こんな風に生きていけたら なんて思うけど
きみと、ここに いて、なあんにも しないことさ
なんて くまのようなこと言っていたら
現実では 一緒に住む家なんか 持てないだろうな
現実は厳しい
小さな幸せは 本当は 大きな幸せ
大切にしたい
子どもも 年齢によって 様々な思いを寄せることができる絵本
その場の雰囲気にもよるけど
どの年齢でも良いような気がする