キツネとねがいごと
作 カトリーン・シェーラー
訳 松永美穂
西村書店
小学校中学年~向け(9分)
かじったリンゴを持つ 寂しそうな目をしたキツネ
その後ろに寄り添うように立つ 白い影
ねがいごととは 何か?
彼は 幸せに生きたかった
永遠に-
でも
永遠に 幸せに生き続けることができるのだろうか?
生と死 繰り返されることによって 生命がつながってゆく世界
この世界の中で
永遠に生きることは 孤独であるということ
孤独の中で生きていくことの むなしさ
生命のつながりの中で 生きていく
幸せに生きるとは その長さではないということ
限られた命だからこそ
つながりを感じながら 今 一瞬一瞬を 精一杯生きること
そんなことを 考えさせてくれた絵本