アベコベさん
フランセスカ・サイモン 文
ケレン・ラドロー 絵
青山 南 訳
文化出版局
小学校低学年~向け(8分)
この家族は どこの世界から来たのだろう?
アベコベって
正しいこと とか 本来の形があってこその アベコベ
だけど この家族
自分たちのことを アベコベとは思ってはいない
この世界の常識を 全く知らない
だから ある日突然
彼らはこの世界に舞い込んだ
としか考えられない
アベコベって何か? ってこともあるけど
怒られたりしたときに
あまのじゃくになってしまったときの行動に似ているから
低学年向きの本かな~ って思って最初は読んでいた
けど
事件が起こっても アベコベさん達は最後までマイペース
自分たちがアベコベであることに気づかない
そして ラストの言葉が-
(本で確かめて下さい)
何が正しいのか?
常識とは何なのか?
アベコベさん一家は本当にこのままで良いのか?
なんて考えているうちに
高学年でも良いんじゃないか?
と思えてきた
裏の裏は表 みたいなストーリー
表紙の仕掛けのごとく
ストーリーの面白さを絵で思いっきり表現されていて
誰でも楽しめる絵本だと思う