平成26年3月16日 第二十五番 宝珠山 津照寺(しんしょうじ)を参詣しました
津照寺は 807年 この地を訪れた 弘法大師は この山の形が
地蔵菩薩の持つ 宝珠に似ていて 港に近い地形から 海上の安全と
豊漁を祈って 高さ1mの 延命地蔵を一刀三礼(一彫りごとに三度礼拝)して刻み
堂宇を建て 安置し 宝珠山 津照寺と号され 霊場に定めたそうです
港のすぐ上の山門への道路脇には
「四国第二十五番霊場 津寺」の石柱と お地蔵さんが迎えています
津照寺は 古くから 通称「津寺」と呼ばれ 人々から 親しまれています
山門
津照寺境内図
あいにく 本堂の屋根葺き替え工事のため石段は立ち入り禁止
125段急傾斜の石段の途中に 朱色の龍宮城を思わせる 鐘楼門 があり
左右に青銅の 仁王像が立っています
山門をくぐると 右に 大師堂
本堂工事中のため 大師堂を 仮本堂としているので 両方のおつとめをします
ご本尊は 大師が刻んだ 延命地蔵尊で 50年に1度 ご開帳される秘仏です
別名「かじ取地蔵」といわれ 1596~1615年の土佐藩主 山内一豊公が 室戸沖を航海中
暴風雨に遭い 船が転覆しそうになったとき 1人の僧が現れ 舵をとって 入港し 船が港に
着くと僧の姿が消え 一豊公は 仏の加護と 津照寺にお参りをすると 大師が刻んだ
延命地蔵尊が ずぶ濡れになっていたという伝説があり それ以来 漁民や 船乗りの
信仰が篤く 夫婦円満 家内安全にも ご利益があるといわれています
開創1200年 お大師様は 入定されても
人々を見守りつづけていらっしゃると いいます
木柱をお擦りすることで そのパワー を いただけ願いごとが叶うそうです
手水場
大師堂の前に ソテツ 「子宝 ソテツ」と呼んでは・・・。
赤いお前掛けの 石仏さんたち
大師堂外壁に 津照寺を写生した 室戸小学校 6年生の作品を展示していました
一木権兵衛君遺烈碑
寛文年間(1661~1672年)、野中兼山と一木権兵衛は室津港の改修工事を命じられ
港の入り口を 塞いでいた「お釜岩」のため 非常な難工事に 権兵衛は 岩を粉砕するため
海神に命を捧げると祈願し完成後 割腹したといわれています 本堂への石段の途中左に碑があります
石段通行禁止のため 大きな石塀の隙間から ズームで苦労のパチリです
つぎ26番札所金剛頂寺まで約5km バスで 15分です
おしまい
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます