四国八十八ケ所霊場 ご開創1200年記念のバスツアー巡拝 第9回
平成26年8月25日 第五十四番 近見山 延命寺を参詣しました
延命寺は 聖武天皇(在位724〜749)の勅願で 行基菩薩が不動明王像を刻み本尊として
伽藍を建立して開創され 810〜824年 弘法大師が 嵯峨天皇(在位809〜23)の勅命で
伽藍を整え 近見山 宝鐘院 円明寺と名付け 信仰 学問の道場として再興 四国霊場に定められ
その後度重なる 火災に遭い 堂宇など焼失 1727年に難を免れた 本尊とともに
現在地の 近見山麓へ移転し 明治時代になって 五十三番 円明寺と 漢字 読みも同じく
延命寺と改称されています
延命寺 境内図
左手に溜池があり 春には見事な 桜並木の参道になります
仁王門
金剛力士像
山門の正面に 本堂が見えます
山門をくぐると右手に 手水場
左に 稲荷大明神
右隣に 薬師堂
そして売店と納経所 明治23年に 学校の校舎を譲り受けた建物です
山門から正面に 本堂 宝冠不動明王(ダウンロード画像)
ご本尊 大日如来の化身 宝冠不動明王
ご真言 のうまくさんまんだ ばざらだん まかろしやだ そわたや
うん たらた かんまん
再三の火災から逃れているので 火伏せ不動尊といわれています
本堂の左の石段を 上がった所に 大師堂
大師堂からさらに石段を上ると 行基菩薩供養塔
本堂の右手前に 宝冠不動明王像 水子地蔵
休息所
休息所の右に 越智孫平の墓
阿方の 庄屋の 越智孫兵衛さんは 農民の窮乏を救い
大飢饉でも 餓死者を出さなかったと伝えられています
高知県出身の 遍路の父といわれた 真念法師建立の標石
四国に24基建立の一つで 二番目に古い真念法師の道標と言われています
鐘楼
聖宝理源大師像
弘法大師のの弟 真雅僧正の弟子で 香川県本島で生まれ
仏教の普及に貢献された坊さんです
山門の手前左の小山に 今治市の有形文化財の 梵鐘
鐘楼を 泥棒が盗んで運んでいると 撞かないのに 鐘が「いぬる〜いぬる〜」と
鳴りだし 泥棒はあわてて寺に戻したという 言い伝えが残っています
今は 大晦日にだけ鐘を鳴らすそうです
つぎ55番札所 南光坊まで 約4km バスで約10分です
おしまい
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