ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

リッチなのか、借金大国

2019-07-03 13:59:55 | 日記
平成30年度の税収が2年連続で過去最高になったという。以下のニュースで知った。

財務省は2日、平成30年度の国の一般会計決算概要を発表した。税収総額は前年度比2・7%増の60兆3564億円で、バブル期の2年度の約60兆1059億円を上回り過去最高となった。補正後予算額の見積もり(59兆9280億円)からは4284億円上振れした。国内の景気回復や海外経済の好調を受け所得税、法人税、消費税の基幹3税がそろって増収となった。今年10月には消費税増税があることから政府は令和元年度予算で62兆4950億円の税収を見込んでおり、2年連続で過去最高を更新する見通しだ。
                 (産経新聞 7月2日配信)

「国がリッチになるのは良いことだ」と、喜んでばかりはいられない。この国の国民は苦しい生活を強いられている、という嘆かわしい皮肉な現実がある。上のニュースよりも、次に読んだ以下のニュースのほうが我々の生活実感にそぐうところがある。

所得が公的年金や恩給だけの高齢者世帯が5割超にのぼることが、厚生労働省が2日公表した国民生活基礎調査で分かった。生活が「苦しい」とする世帯が0・9ポイント増え、55・1%を占めた。金融庁審議会の報告書は、公的年金だけでは老後の生活費が不足すると指摘したが、年金で家計を支える高齢者が多い可能性が改めて浮き彫りになった。
                 (朝日新聞 7月2日配信)

リッチな国と、プアな国民。このギャップは何を意味するのか。聞き飽きた感があるが、産経新聞は次のように書き添えている。

税収が増えている一方で、国の借金である国債残高は増え続けているという問題もある。SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは「財政再建を進めるためにも、税収に頼るのでなく歳出改革に取り組むべきだ」と話している。

何のことはない。収入(税収)よりも支出(歳出)が上回ることが、我が国の慢性的な借金体質の原因だということである。ならば、(記事にあるエコノミスト氏の言うように)財政再建のために取り組むべきは、何よりもまず「歳出改革」である。無駄な出費はやめ、切り詰められるものは、極力、切り詰める。

アメリカ産の軍備品の押し売り、これはトランプさんよ、何とかならないものだろうか。シンゾーの下であえぎ苦しむ我が一般庶民の暮らしぶりにも、ちょっとは目を注いで欲しいものだ。(マッチポンプの)トランプさんよ、苦しいのは、米ラストベルトの労働者だけじゃないのだぜ。
コメント
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