ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

有志連合 その抑止効果は

2019-07-18 13:50:56 | 日記
対イラン有志連合への参加・不参加問題は、きのうで終わりにしようと思っていた。検討すべき論点は、あらかた出尽くしたと考えたからである。しかし、けさの新聞記事を読んで、「ああ、こういう考え方もできるのだな」と私は気づかされた。私が読んだのは、次の記事である。

米国のエスパー陸軍長官は16日の上院軍事委員会の指名承認公聴会で、イラン情勢に関して「(イランとの間に)誤算や誤解が生じることを避けるよう努めている」と述べた。その具体策として有志連合構想を挙げ、艦艇による警戒監視活動の強化により、「挑発や誤算を抑止することができる」と訴えた。
                  (読売新聞7月18日付)

つまり、アメリカ主導の「有志連合」は、ホルムズ海峡の治安を乱そうとする挑発的テロ行為に対して、一定程度の「抑止効果」を持つことができるという考え方である。タンカーへの攻撃や拿捕などのテロ行為が、イランの仕業なのかそうでないかに関係なく、現に行われているそういった挑発行為は、「有志連合」による警戒監視活動が強化されれば、行われなくなるだろうということである。たしかに、この見解には反論の余地がない。

「でもねえ。それも悪くはないが、カネが掛かるではないか。このことをどう考えるのだ」という意見もあるだろうが、そのカネ、ーー「有志連合」への参加によって生じる出費は、日本の生命線を守るために必要なコストだと考えなければならない。日本の生命線を守るために、日本国民が応分のコストを負担するのは当然である。必要なら、タンカーの運用企業や、石油関連企業にその負担を求めることだってできなくはない。

これは、事件や事故を未然に防ぐという一種のアクティブ・セーフティー(予防安全)の考え方である。なるほどねえ。

以上の考え方に対して、異論・反論のある方がおられるなら、ぜひコメントをお願いしたい。お待ちしていますよ〜。
コメント
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