人間万事塞翁が馬。人生すべて出たとこ勝負。結果はすべて運まかせ。終わってみれば万々歳、予定調和のハッピーエンドの大団円。
そう、吉本芸人の宮迫博之と田村亮のことである。「闇営業」問題で反社会勢力とのつながりを報じられ、「金銭はもらっていない」と弁解したものの、これが嘘だったこともバレて、出だしは最悪、黒も黒、真っ黒な印象だった。
ところが今はどうだろう。彼らはブラック企業・吉本のパワハラの被害を受けた「可哀相な弱者芸人」として、世間の同情を一身に集めている。陰から陽へ。悪者から”善い人”へ。土砂降りから日本晴れへ。ーーこの華麗などんでん返しの転換点になったのは、「謝罪会見をしようとしたが、会社(吉本)の妨害にあって叶わなかった」という宮迫サンの発言である。田村亮クンの嗚咽も、真に迫っていた。彼のアシストが「迫真の演技」だったのかどうかは、わからない。それはおそらく意図して作った泣き顔ではなく、自然に湧き出た感情の発露だったに違いない。宮迫サンの発言といい、亮クンの泣き顔といい、彼らは根っからのーーその意味では天才的なーー演技者なのである。
これで吉本は彼らをクビにできなくなったようだが、仮にクビになったとしても、彼らは「謝罪会見のプロ」あるいは「スキャンダル・コンサルタント」として充分食っていけるだろう。この新(珍?)業種に転職すれば、この二人にはきっと政治家のセンセたちからの依頼が絶えないだろう。「失言症」の麻生センセや、アル中の丸山センセも、そのうち相談に訪れるに違いない。
そう、吉本芸人の宮迫博之と田村亮のことである。「闇営業」問題で反社会勢力とのつながりを報じられ、「金銭はもらっていない」と弁解したものの、これが嘘だったこともバレて、出だしは最悪、黒も黒、真っ黒な印象だった。
ところが今はどうだろう。彼らはブラック企業・吉本のパワハラの被害を受けた「可哀相な弱者芸人」として、世間の同情を一身に集めている。陰から陽へ。悪者から”善い人”へ。土砂降りから日本晴れへ。ーーこの華麗などんでん返しの転換点になったのは、「謝罪会見をしようとしたが、会社(吉本)の妨害にあって叶わなかった」という宮迫サンの発言である。田村亮クンの嗚咽も、真に迫っていた。彼のアシストが「迫真の演技」だったのかどうかは、わからない。それはおそらく意図して作った泣き顔ではなく、自然に湧き出た感情の発露だったに違いない。宮迫サンの発言といい、亮クンの泣き顔といい、彼らは根っからのーーその意味では天才的なーー演技者なのである。
これで吉本は彼らをクビにできなくなったようだが、仮にクビになったとしても、彼らは「謝罪会見のプロ」あるいは「スキャンダル・コンサルタント」として充分食っていけるだろう。この新(珍?)業種に転職すれば、この二人にはきっと政治家のセンセたちからの依頼が絶えないだろう。「失言症」の麻生センセや、アル中の丸山センセも、そのうち相談に訪れるに違いない。