ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

雨と雨のあわいに

2019-07-14 11:46:46 | 日記
きょうも雨。梅雨の季節ともなれば、さすがに雨降りの日が多いが、このところなぜか水曜日だけは雨が降らない。有り難いことである。というのも、毎週水曜日は、電動車いすWhill に乗って近所を回る、週に一度の貴重なお散歩の日だからである。

このお散歩には、近所のリハセンに勤めるOT(作業療法士)さんに付き添いをお願いしているのだが、実を言うと、私はこの付き添いを2ヶ月ほど中止してもらおうと考えたりしたことがあった。

梅雨の季節ともなれば、雨の日が多くなり、お散歩ができなくなる日も多くなる。雨が降らない日は降らない日で、灼熱の太陽の下、高温のために熱中症のリスクが伴う。OTさんにお願いしているのは午前9時からの1時間だが、この時間に開いているお店は、もうあらかた行きつくしてしまったということもある。
何より、Whill に乗る私もだいぶこの遊び道具の操作に馴れ、一人で近所を出歩ける自信がついてきた。雨が降らず、暑くもない日に、気が向くまま、ふらりと一人で出かけるのもいいかな、と考えたのである。

先々週のことだが、恰好のお散歩コースを見つけた。近所の公園に、リハビリのための健康遊具が備えられている一角があるのを発見した。ここに設置された健康遊具は、健常者の利用を想定してか、私のような身障者にはちょっぴり扱いにくいところがある。たとえば平行棒。これは地面にわざと凸凹を作り、歩きにくくしてある。でも馴れてしまえば、私にはそれが適度なハードルになり、決して悪くはない。バランスをとる練習のための遊具も、最初は難しく感じたが、馴れればちょうど好い具合だ。しかもこの一角は、周りに高木が生い茂り、そこだけが日陰になっている。これなら真夏の太陽が照りつけてもへっちゃらだ。

この一角への往復を、私は一人お散歩のコースにしようと考えたが、さて、OTさんの付き添いはどうしようか。あちらにも生活の都合があり、この付き添いの仕事が彼にはなにがしかの生活の糧になっているはずだから、私の気まぐれで一方的に決めるのは、どことなく心苦しい。

先週のことだが、Whill に乗ってOTさんと一緒にその一角に行ったら、広場で、動画を自撮りしながら、サッカーボールを蹴っている若者がいた。その向こうに、グランドゴルフをやっている5、6人のおばさんたちの姿が見えた。おばさんたちは休憩時間らしく、皆で腰を下ろしておしゃべりを始めたので、近くまで行って声をかけてみた。近くの国道の信号機のことが話題になった。聞けば、その信号機で、先日、事故があったという。自転車に乗った人が、横断歩道を渡り切る前に、車に突っかけられたという。やっぱりなあ。「あのT字路は危ないのですよ。だから歩行者用信号の、青の時間をも少し長くするよう、◎◎党の市会議員の□□さんにお願いして、そうしてもらったばかりなのですがね。◎◎党の□□さんは、よくやってくれましたよ」。
などと、さりげなく宣伝しておきましたよ、◎◎党の□□先生!

さあて、付き添いの件は、どうしようかなあ。お散歩の時間は、このオモロイおじさんとのおしゃべりの時間と思って、もう少し様子を見ることにしようか。うん、そうしよう。それがいい。
コメント
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