ゆう動物病院

大分県宇佐市に2007年3月30日に開院した動物病院のブログです

生化学自動分析装置

2013年09月27日 | 院内設備
写真の機械は3月に新しく導入した当院の動物用生化学自動分析装置(富士フィルムメディカル ドライケム7000V)です。

ドライケム7000Vでは腎臓、肝臓、膵臓、副腎、甲状腺などの検査や血液中のイオンに異常がないか、犬では大きな炎症がないかなど全26項目の検査を自動で行うことができます。

今までの機械では1度に1頭分の検査しかできなかったのですが、ドライケム7000Vでは1度に5頭分の検査を処理することができます。また検査時間も、1時間に最大190テストの処理することができ、早く正確に検査を行うことができます。

さらにドライケム7000Vを導入したことで、今までの機械では検査できなかった犬リパーゼと犬CRPの2項目が測定できるようになり、診療に大きく貢献しています。




この2項目は動物用のドライケムシリーズのために独自に開発されたスライドにより測定可能となり、今まで当院では外注検査でしか測定できませんでした。院内ですぐに測定ができるようになったことで、検査結果を早く治療に反映でき大変役立っています。


その有用性を説明するには長くなってしまうので、犬リパーゼと犬CRPについてはまた改めて記事にしようと思います。

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デジタルX線診断システム

2013年03月04日 | 院内設備
写真の機器は当院のデジタルX線診断システムです。

今まではフィルムをX線で感光させて現像していましたが、
これではフィルムの代わりにIP(イメージングプレート)に画像を記憶させ、デジタル画像としてパソコンのモニターで診断することが可能です。



当院では人医療、動物医療の両方で実績があり、高画質で定評のある富士フィルムメディカルのFCR(Fuji computed radiography)を使用しています。

FCRではレントゲンフィルムを保管する必要がなく、フィルムの現像に伴う有害な廃液もでませんし、今までに比べて画像の描出も短時間できます。また、デジタルデータなので撮影後の画質調整も可能で、特にFCRでは画像フィルターが撮影部位にあわせて多数用意してあり診断の時に役立ちます。

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超音波診断装置(エコー)

2012年06月21日 | 院内設備


写真は当院で使用している超音波診断装置です。
日立アロカメディカルの最新式のモデルです。

超音波(エコー)検査というと妊娠診断をすぐに想像されるかもしれませんが、最近は高解像度化が進み、他にも心臓、肝臓、胃、12指腸、空回腸、盲腸、結腸、膵臓、脾臓、副腎、腎臓、膀胱、前立腺、卵巣、子宮など腹腔内の臓器のほとんどを鮮明に観察することが可能で、使い方によっては脳や眼球まで診る事が可能になり、動物病院では欠かせない診断機器となっています。




実際に腹部を観察するときは写真のような柔らかいマットに動物を寝かせて負担にならないようにしたり、また、当院の超音波診断装置には観察時に使用するゼリーを暖める機能もついており、冷たいゼリーで動物が嫌がらないようにしています。







上の画像はフィラリア症のわんちゃんの心エコーです。
青い丸で囲った部分がフィラリアになります。


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血球計数装置

2009年02月06日 | 院内設備
血球計数装置は赤血球、白血球や血小板といった血液成分の数や大きさを測ってくれる機械です。当院では動物専用で電気抵抗の変化を利用して計測するタイプの機器を使用しています。白血球が増加、減少していないか、貧血がないか、赤血球の数、大きさ、ヘモグロビンの濃度は適正か、血小板は十分存在するかなどを調べるために使用します。ただし、機械で評価できない赤血球や白血球の形態の変化や白血球の分画の評価は実際に血液を顕微鏡で見て行う必要があります。血球計数装置は大変便利な機械ですが、検査数値を鵜呑みにせず、顕微鏡での観察も同じくらい大切です。

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