ゆう動物病院

大分県宇佐市に2007年3月30日に開院した動物病院のブログです

SFTS感染予防にマダニ予防を!

2019年06月26日 | Weblog
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、マダニが媒介するウイルスによる感染症です。

2013年に日本で初めて人の死亡例が報告されました。

犬や猫の発症例は少なく、人での注意喚起が主になっておりましたが、

先日、当院の患者さん(わんちゃん)が、SFTSのため、亡くなりました。

(国立感染症研究所にウイルス学的検査を依頼し、陽性で、かなり急性のものとの診断でした。)

わんちゃんには、沢山の吸血したマダニが付着しており、一部のマダニの刺し傷周辺には紫斑が見られました。

症状は、発熱、白血球減少、血小板減少、肝酵素上昇、元気食欲消失、起立不能など、人の症例と一致しておりました。

人と同様、特効薬はなく、入院中は、対症療法を続けておりましたが、熱も下がらず、白血球減少、血小板減少が進みました。


わんちゃんが懸命に病気と闘った姿を忘れず、わんちゃん、ねこちゃんをこのような病気から守りたいです。

マダニの感染には、予防薬があります。 

1ヶ月に1回、首筋にお薬をつけるか、お肉のようなお薬を食べさせてあげることで予防ができます。

少しでもお外に出ることがあるわんちゃんねこちゃんには是非予防をしていただきたいです。


また、今回のことで豊後高田市にはSFTSを起こすウイルスを持ったマダニがいることがわかりましたので、

高田の方だけでなく、宇佐・中津にお住まいの飼い主さまも、お散歩の際、草のあるところに行く際は、

長袖長ズボンなどでマダニに噛まれないように慎重に注意をしていただきたいと思います。

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10月末に移転のお知らせ

2019年06月01日 | Weblog
2007年3月30日に開院してから12年という月日が流れ、その間にはたくさんの方々、たくさんの動物たちとの出会いと別れがありました。


この場所で過ごした日々の想いが溢れて大変寂しいのですが、テナントオーナーの都合により、現在の場所より退去しなければならなくなり、2019年10月末に、新規移転の運びとなりますことをお知らせ致します。


2016年1月にテナントオーナーが変わり、前オーナーからは隣にあった前オーナー宅を取り壊し、駐車場を広くしてもらえると聞いていましたが、その後そうなることも、連絡もなく、昨年9月に現テナントオーナーより急に移転の打診があり、協議を続けてきました。


隣の土地が更地になり建設が進むにつれて、多くの飼い主様から建物について質問をされましたが、まだ協議中の事もあり、事実をお答えすることができず、そのことに関して心苦しく思っていました。


現状維持も含め移転も模索し難航する協議の中、新規に病院を建設し移転することを決めました。(隣1階に某コンビニエンスストアが入り、2階には保険会社が入るため、現テナント2軒は壊し駐車場にするそうです。)


新規移転場所は、宇佐市閤383−1、385番地、旧国道沿いのセブンイレブン宇佐閤店の斜め前、閤バス停前の現在管理地となっているところです。


できるだけ近くで場所を探したのですが、なかなか良いところが見つからず、少し離れたところになりますが、10号線より1本入った道沿いで、理想的な広さの場所が見つかりましたので、飼い主様に今までご不便をおかけしていた駐車場も増やすことができ、より利便性の向上が図れると思います。


現時点では新病院の設計打ち合わせが始まったばかりで、まだ未知数ですが、来ていただける飼い主様や動物たちに喜んでもらえる病院を作り、今後も少しでも地域に貢献していきたいと思っております。


移転の詳しい日程につきましては、まだわかりませんので、決まり次第改めてお知らせ致します。


移転に際しましては、医療機器の移動・設置における調整などもありますので、数日休診となることも考えられますが、できる限り皆様にはご不便、ご心配をおかけしないよう、精一杯短期間で開院できるような方法で移転したいと考えていますので、どうかご理解のほどをよろしくお願い申し上げます。

それでは、これからも、ゆう動物病院をよろしくお願い致します。
 

2019年6月1日 ゆう動物病院 三木竜太・三木美奈子




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