冬場になると夜中や早朝に目が覚めても布団から出られずに、もっぱら本を読んでいます。だいたい毎日朝までに2回は目が覚めてスタンドを点灯してしまいます。布団から出ないせいでチラシ作成などのデスクワークが遅れ気味になってしまっています。次号すまいる新聞も明日印刷に出す予定なのに、まだまだ出来上がっていません。やれやれ。
いつも本を読むといえば仕事関連書籍がほとんどですが、たまには気分転換にと、村上春樹さんの「海辺のカフカ」を読み返してみました。昨年チェコのフランツ・カフカ賞を受賞して、マスコミや文壇からは距離をおいている彼にしては珍しく記者会見までしていたのには驚きました。過去2年間のカフカ賞受賞者がノーベル文学賞も受賞していたので、春樹さんも最有力視されていましたが、残念ながら落選しましたね。
村上春樹作品に関しては賛否両論極端ですね。「ノルウェイの森」は20代、30代、40代になってからと年代ごとに過去3回読み返しています。もちろんその年代ごとに過去とは違った読後感が残ります。読みやすい文体なので最後まですらっと読んでしまえますが、「海辺のカフカ」もそうですが、心に切なさが残って、彼の小説を読むと気分転換というより、ちょっと深く人生を考えてしまうことにいつもなります。
なので、村上春樹作品は小説より紀行エッセイが私は大好きです。小説の深く暗いイメージから女性には彼を敬遠する方も多いと思いますが、紀行エッセイは抜群に面白いのでお勧めします。