20数年ぶりに劇団四季のウェストサイドストーリーを観てきました。まさにミュージカルの不朽の名作と言える作品です。年とともに涙腺が緩くなってまして、ほとんどは女性の観客なので、ええおっちゃんが号泣するのはみっともないので必死にこらえるのが大変でした。はは。
この作品が時代を超えていつまでも愛されている理由は何でしょうか?歌もダンスも素晴らしいラブストーリーであることはもちろんですが、ラストでマリアが「みんながトニーを殺したのよ」「銃ではなく憎しみが」と叫びます。憎しみが戦いを生み、戦いが憎しみを増幅させる。憎しみの連鎖はいつまでも世界のあちこちで続いています。殺しあうまでいかなくても、我々の社会の中でも他者を攻撃して己を主張する場面が多いですね。
相田みつをさんの書に「奪い合うと足らないけれど、分け合うとあまっちゃうんだなあ」というのがあります。100のものを奪い合い、その結果50と50の半分づつになっても、分け合うのとではその結果の違いはどうでしょう。私達一人ひとりが他者に対する思いやりの心を忘れず、謙虚に優しい心もちで明るく生きていきたいものだと思います。