思い立ったが吉日。
昨日「温泉いきたい!北信濃いきたい!」で別所温泉をロックオン。
さっそくファミマで高速バスを予約を済ませて、迎えた今日。
うとうとした目をこすりながら、朝の池袋駅へ。
そういえば私も気がついたら都会人。
渋谷新宿池袋。
だいたいの店の場所は頭に叩き込んである。
──でも、なんちゃってかな。
高速バスから池袋の街を眺めると、そこはまだ見知らぬ土地。
ジュディマリをヘッドフォンで流しながら、すでに異邦人気取り。
いつのまにか高速に乗っていて、気がついたら上田菅平IC。
バスは定刻に上田駅に着いた。
上田駅は志賀高原や菅平へ行くバスのターミナル駅、長野新幹線停車駅と会ってなかなかの大都会。
それでもやっぱり地方都市。
大宮のような見慣れた駅ビルとペデストリアンデッキ。
上田電鉄別所線のホームにくると、どこからか歌が聞こえる。
童謡・ふるさと。
おじいちゃん、おばあちゃん、男の子の3人連れが一緒に電車を待っていた。
「ベッショベッショ!」
はしゃぐ男の子の声の裏に、おばあちゃんの小さなハミングが聞こえる。
ふるさとに帰る光景。
ああいいな。
こういうローカル線っていいな。
すぐにワンマンカーが滑り込んできた。
春のような陽気の中、ワンマンカーは別所温泉へひたはしる。
畑を耕すおじいさん。
橋を渡る三輪車。
犬の散歩をするおばちゃん。
一緒だ。
なんだか泣けてきた。
なんでかはわからないけど。
終着の別所温泉を降りて、男の子に別れを告げた。
「バイバーイ」
「バイバーイ」
おじいちゃんおばあちゃんは日帰り入浴をして帰るらしい。
「お気をつけて」
お土産屋に入って道を教えてもらう。
「この将軍塚っていうのは、どっちの道をいけばいいんですかね」
駅前の道がY字になっているのに地図ではそうなっていない。
ムダに悩むよりさっさと聞こう。
やっぱり旅先で頼りになるのは地元の人だ。
少し歩いたら将軍塚、石畳が見えてきた。
石畳の向こうに別所神社があるらしい。
──それにしても人いないなあ。
白昼夢という言葉が頭にふっとよぎる。
真っ暗闇も怖いけど、誰もいない街も怖い。
と、見回していたら犬がいた。
「おっ」
「今日は天気いーね」
「ワンッ」
いつにもまして独り言が多い。
石に話しかけたり、猫を追いかけたり。
歌いながら急な坂道を登っていくと、別所神社に着いた。
高台から臨むは志賀高原。
青い空に白い山頂がくっきりと映えている。
「来週は竜王か」
神社にお参り。
10円玉と5円玉で、『ご縁が充分ありますように』ってかけてみたり。
ここぞとばかりに神頼み。
ノートもあったからついでに書いてきた。
常楽寺、安楽寺、北向観音とブラリブラリ。
多少だけど文化財の勉強しといてよかったなって思う。
街には相変わらず人がいない。
と思いながら足湯に浸かっていたら、どこからかおじさんおばさんが現れた。
「こんにちわ」
「どうも」
どうやら二組の夫婦らしい。
「地元の方ですか?」
おじちゃんに尋ねられた。
「いえ、埼玉のほうから旅で」
「1人で?」
今度はおばちゃん。
「あ、まあ」
足湯につかりながら4人のおじちゃんおばちゃんは、どーでもいい話をしている。
ミキティーが可愛いだとか。
田中さんちの婆さんが面白いだとか。
いいなあ、こういう大人。
「それではお気をつけて」
「お気をつけて」
別れを告げて駅へ向かった。
また上田電鉄に乗り込む。
私は一番後ろの席が好き。
ここから車窓を眺めていると、『僕の後ろに道がある』って言葉を思い出すから。
澄んだ青い空と、伸びる1本のレールをながめている。
2月の終わり。
春のにおいがした。
上田駅に到着。
次はしなの鉄道だけど、30分の待ち時間がある。
──あの川原、近いよな。
電車に乗ってるときに見つけた赤い橋と河川敷。
歩いてみるとやっぱり近かった。
寝転んで。
空見上げて。
鼻歌歌って。
昼寝して。
いつもと北本でやっていることを、千曲川の河川敷で。
──遠くまで着ちゃったな。
色々と熱唱しながら、電車到着のギリギリまで空を見上げていた。
本当なら篠ノ井で篠ノ井線に乗り換えて、姨捨で日本3大車窓を眺めるつもりだったんだけど。
──なんか雲出てきたよな。
──ねむっ。
──足湯が今になって効いてきたぞ。
・・・と、長野駅に着くまでに色々と考えた結果。
よし、帰ろう。
漫画喫茶で1泊し、湯田中温泉に向かう予定をぶちこわし。
今日のうちに長野新幹線で帰宅することにした。
一人旅、これにして終了。
でも新幹線帰宅なんてなかなかの豪遊だな。
まあいっか。
昨日「温泉いきたい!北信濃いきたい!」で別所温泉をロックオン。
さっそくファミマで高速バスを予約を済ませて、迎えた今日。
うとうとした目をこすりながら、朝の池袋駅へ。
そういえば私も気がついたら都会人。
渋谷新宿池袋。
だいたいの店の場所は頭に叩き込んである。
──でも、なんちゃってかな。
高速バスから池袋の街を眺めると、そこはまだ見知らぬ土地。
ジュディマリをヘッドフォンで流しながら、すでに異邦人気取り。
いつのまにか高速に乗っていて、気がついたら上田菅平IC。
バスは定刻に上田駅に着いた。
上田駅は志賀高原や菅平へ行くバスのターミナル駅、長野新幹線停車駅と会ってなかなかの大都会。
それでもやっぱり地方都市。
大宮のような見慣れた駅ビルとペデストリアンデッキ。
上田電鉄別所線のホームにくると、どこからか歌が聞こえる。
童謡・ふるさと。
おじいちゃん、おばあちゃん、男の子の3人連れが一緒に電車を待っていた。
「ベッショベッショ!」
はしゃぐ男の子の声の裏に、おばあちゃんの小さなハミングが聞こえる。
ふるさとに帰る光景。
ああいいな。
こういうローカル線っていいな。
すぐにワンマンカーが滑り込んできた。
春のような陽気の中、ワンマンカーは別所温泉へひたはしる。
畑を耕すおじいさん。
橋を渡る三輪車。
犬の散歩をするおばちゃん。
一緒だ。
なんだか泣けてきた。
なんでかはわからないけど。
終着の別所温泉を降りて、男の子に別れを告げた。
「バイバーイ」
「バイバーイ」
おじいちゃんおばあちゃんは日帰り入浴をして帰るらしい。
「お気をつけて」
お土産屋に入って道を教えてもらう。
「この将軍塚っていうのは、どっちの道をいけばいいんですかね」
駅前の道がY字になっているのに地図ではそうなっていない。
ムダに悩むよりさっさと聞こう。
やっぱり旅先で頼りになるのは地元の人だ。
少し歩いたら将軍塚、石畳が見えてきた。
石畳の向こうに別所神社があるらしい。
──それにしても人いないなあ。
白昼夢という言葉が頭にふっとよぎる。
真っ暗闇も怖いけど、誰もいない街も怖い。
と、見回していたら犬がいた。
「おっ」
「今日は天気いーね」
「ワンッ」
いつにもまして独り言が多い。
石に話しかけたり、猫を追いかけたり。
歌いながら急な坂道を登っていくと、別所神社に着いた。
高台から臨むは志賀高原。
青い空に白い山頂がくっきりと映えている。
「来週は竜王か」
神社にお参り。
10円玉と5円玉で、『ご縁が充分ありますように』ってかけてみたり。
ここぞとばかりに神頼み。
ノートもあったからついでに書いてきた。
常楽寺、安楽寺、北向観音とブラリブラリ。
多少だけど文化財の勉強しといてよかったなって思う。
街には相変わらず人がいない。
と思いながら足湯に浸かっていたら、どこからかおじさんおばさんが現れた。
「こんにちわ」
「どうも」
どうやら二組の夫婦らしい。
「地元の方ですか?」
おじちゃんに尋ねられた。
「いえ、埼玉のほうから旅で」
「1人で?」
今度はおばちゃん。
「あ、まあ」
足湯につかりながら4人のおじちゃんおばちゃんは、どーでもいい話をしている。
ミキティーが可愛いだとか。
田中さんちの婆さんが面白いだとか。
いいなあ、こういう大人。
「それではお気をつけて」
「お気をつけて」
別れを告げて駅へ向かった。
また上田電鉄に乗り込む。
私は一番後ろの席が好き。
ここから車窓を眺めていると、『僕の後ろに道がある』って言葉を思い出すから。
澄んだ青い空と、伸びる1本のレールをながめている。
2月の終わり。
春のにおいがした。
上田駅に到着。
次はしなの鉄道だけど、30分の待ち時間がある。
──あの川原、近いよな。
電車に乗ってるときに見つけた赤い橋と河川敷。
歩いてみるとやっぱり近かった。
寝転んで。
空見上げて。
鼻歌歌って。
昼寝して。
いつもと北本でやっていることを、千曲川の河川敷で。
──遠くまで着ちゃったな。
色々と熱唱しながら、電車到着のギリギリまで空を見上げていた。
本当なら篠ノ井で篠ノ井線に乗り換えて、姨捨で日本3大車窓を眺めるつもりだったんだけど。
──なんか雲出てきたよな。
──ねむっ。
──足湯が今になって効いてきたぞ。
・・・と、長野駅に着くまでに色々と考えた結果。
よし、帰ろう。
漫画喫茶で1泊し、湯田中温泉に向かう予定をぶちこわし。
今日のうちに長野新幹線で帰宅することにした。
一人旅、これにして終了。
でも新幹線帰宅なんてなかなかの豪遊だな。
まあいっか。
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