『あさが来た』13週、「東京物語」の長文ネタバレ感想まとめ、その2。
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大久保利通、福沢諭吉、牛鍋屋、ガス灯……
『明治』という時代と、そこに生きた人たちを感じる1週間でした。
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あと、普段スマートなイケメンが乱れたときの破壊力の恐ろしさを知りました。
【前半こちら】
→『あさが来た』13週その1.あさの気持ち、よのさんの気持ち、千代ちゃんの気持ち
関連リンク
・『あさが来た』12週、その2.ふたりだけのお伊勢参り、時代の終わりとはじまり。
・『あさが来た』12週、その1.動き出したサトシ(松造)と新次郎の心、五代さんの砂時計。
・『あさが来た』11週その2.名探偵のご活躍のあとは、昔話でもしようか。
・『あさが来た』11週その1.さっぱりぽん!生まれたぽん!
『あまちゃん』、『ゲゲゲの女房』他、朝ドラ関係の記事はこちら。
・朝ドラ感想記事のまとめ。
他民放ドラマ、NHKスペシャルはこちら。
・少々真面目で結構ゲスいテレビっ子の備忘録まとめ。
■新次郎はんの憂鬱
前半にて。
・紳士な大久保利通
・やっぱり男盛りの五代友厚
・内務卿から大阪を任されたあさ
……からの、新次郎さんがこちらです。
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「はぁ~あ……」
ゆっる!!
(でも新次郎のこのゆるさがいい)
「任しとけ」とかっこよかったわりに、しょぼーんな新次郎。
でも「行くな」と言わないん新次郎。
外に出る妻を、夫・親という立場で妻を縛ることもできた時代。
自分の所有物のように扱うか、うじうじしながらも相手の自由を尊重するか。
「男らしさ」とは何なのかをつくづく考えます。
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新次郎はんの本に『体育座り』、って書いたの誰ですか?
今すぐ名乗り出ろください。
金一封差し上げますよって。
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新次郎フォローしてるふゆに、なんだか切なそうな亀助お兄ちゃん。
■牛鍋屋にて
あさはQちゃんと再会。
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弟の忠嗣は「えらい仕事も任されてる」
母の梨江は「分家の法事の手伝いに下総の市川まで出かけている」
父の忠興は「心配せんかて元気やろけど」
サラッと会話の中で今井家の近況を伝えるの、もう職人芸だなと。
今井家の近況を知り、嬉しいのはうめも一緒。
雁助さんにときめいてる乙女な姿もいいけど、穏やかに笑ってるのもいいな。
しかし中の人(友近)の印象がかなり変わったわ。
はっ!!一万円札のあの人がこっち見てる( ゜д゜)
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「はっ!お父はん…!」
(´-`).。oO(うめのおいど痛いはフラグだったのか)
忠興お父ちゃんの登場でオープニングへ。
オープニングの最中にいつもの「こらぁ!あさ!」が出てたりとか色々妄想膨らむ私は忠興パパ推しです。
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「何で言わへんねや!」
「お父はん、怒りはりますやろ?」
「そら怒るやろ!」
「ほら怒ってる…」
九州や大阪ではあれだけヒーローしてたあさ。
父を前にしてビビってる姿を見ると、あさに猛烈に親近感を感じる。
「土産なんてどうでもええんや!」
って怒りながらも、忠興パパがあさやはつのこと大好きなお父ちゃんだって知ってるから、なんかニヤニヤ。
しかし忠興さんと栄達さんのツーショットが見たい。
二人で正吉さん思い出してほしい。
■諭吉先生、長いww
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「その通り!ザッツライト!(だいぶ中略)従えますか?従えますか?(かなり中略)あなたはいつかおなごの社長になりなさい」
諭吉はん、長えええ!!!
「いやご無礼ご無礼、愉快でした。これ、一枚だけ。懐かしいんでな」
「あ~ご無礼ご無礼。ご無礼!いや~愉快でした」
3年B組諭吉先生、去り際まで長い。
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「日本にもやっと新しいおなごが出てきたか」
福沢諭吉の登場はこれで終わりかな。
何週も前から、あさが寝る間も惜しんで『学問のすすめ』を読み始めたところより敷いていた伏線の回収、お見事でした。
■余談ですが
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『時代物といえば』の西田敏行さん武田鉄矢さん。
現世では、コマセぶつけあってる釣りバカおっさんになってた件。
ついでに言うと、このあとスーさん(西田)のところに向かう武田鉄矢さん。
「江戸時代ですか?幕末ですか?新選組ですか?」
なんてことを言わせていたテレ東と松竹のスキル。
参考
→『新・釣りバカ日誌』親子で大笑い、さすが元ハマちゃんのスーさんです。
■負けたわ、お父はん
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「えらい大きい温かい手ぇのお方でなあ」
「ほんま偉ぶるところのない優しいお方で」
あさとうめが大久保さんの印象を報告してるけど、有名人に会っちゃった感がジワジワ。
特にあさの表情。ミーハーなのも庶民的でいいね。
「まだ日本に遊んでるお金を銀行に預けて、そのお金で銀行が必要とする人に貸すっていう考えが根づいてないねや」
日本経済の黎明期、銀行経営の難しさを語る今井忠興。
こんな街の人目線の明治維新、私はこれを見たかったんです。
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「お互い辛抱のときだすな」
「はぁ?何を生意気な!」
目尻がすっかり笑ってる忠興お父さん。
あさの成長を一番喜んでる人だし、あさのお母ちゃんっぷりや千代を見たい人だよね。
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「男や女やいうような事やのうて、あいつはもう一人の商売人なんやな」
男だから働くとか、女だから家にいる、ではなくて。
男だって育児してもいいし、女が働きにでてもいいし。
さりげなく新次郎もフォローされてるんだなあ。
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「負けたわ…お父はん」
あさの男性性を見抜いていた忠政爺ちゃんを思い出し、幸せそうな忠興父ちゃん。
忠興にとっての『京都、最後の贈り物』は、あさやはつ、久太郎など「子どもたち」そのものだったんだなあとか。
■大久保利通と五代友厚
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「大久保さんは日本の未来を一番よく考えてるお方じゃ!」
大久保利通を励ます五代友厚。
五代友厚が幕末から御一新、大阪会議で名だたる要人と日本各地で出会ってきたんだなあと。
このへんの歴史詳しくないけどなんとなく光景が浮かんだ。
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「これから変わっど!」
「じゃっどん、これからじゃ!」
まだ東京が江戸だった頃、薩摩出身の2人は今みたいに話してたのかな。
それが五代友厚がひっくり返したい砂時計だったのかな。
もう一度、あのころみたいに、って。
「じゃっど!その意気でごわんど」
五代さんの久しぶりの薩摩方言。
東京方言、大阪弁や英語、様々なことばを使いこなして感情を表すのが、『あさが来た』における五代友厚の好きなところかもしれない。
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「そのころには日本はどげん国になってるんでしょうか」
明治10年に、20年後の日本を語るふたり。
その未来を見ることが叶わなかったふたり。
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「もっと日本の話をしもんそ!」
2週か3週、才助と一蔵だったとき、髷姿だったとき、江戸だったとき。
「これからは『日本人』になる」と喜んでいた薩摩藩士のふたり。
その二人が『日本』の話をして笑っているのはじんわりくる。
■チェリー案件
流れをぶち壊しますが。
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五代くんはあさちゃんのチェリーの残りかすと思しきものを、大切に保管しストーキング絶好調の模様です。
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「もしかしたらその道を作ることの中に、この国を戦い無くして強くする方法が隠されてるのかもしれんのう……
って五代くん聞いてる??今そのチェリーで全然別なこと考えてるでしょ?」
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「おはんのおなご好きも悪いことばかりじゃないなあ」
「はあ?」
「お前の女好きも悪くないな」と話す大久保に対し、はぁ?の五代くん。
「違う!私はあささん好きだ!おなごはおなごでもあささんは格別!ワンダフル!エクセレント」
とでも言いたいのでしょうか。
しかしながら、
五代友厚のおなご好きは史実のようです。
もっと言うと、五代友厚の目ぇのぱっちりしたおなごが好きってのも史実のようです。
■『マッサン』トレンド入り
あざといぞ、BK。いいぞもっとやれ。
「よかとか?これは年末の『マッサン』一挙放送の小道具じゃないのか?」
というのもこの大久保利通の中の人・柏原収史さん、『マッサン』でイケメン海軍さんの人。
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美大尉…前世の最後に飲んだ酒の味が忘れられなかったんですね。
(混ぜるな)
■紀尾井坂の変
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「今日はあまり天気がようないみたいやなあ」
ロケもセットも、光が象徴的に描かれてきたからかな。
五代さんが開けたカーテンの向こうにどんな光を見たんだろうって。
特に五代さんは爽やかな描写が多い人物なだけに、印象に残るカット。
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大久保利通、暗殺。
明治11年(1878年)5月14日、紀尾井坂の変。
先週、『明治10年、西南戦争』のくだりで予想はついていました。
大河ドラマもそうだけの時代物ってのはさ、先の展開がわかってるんだよね。
大久保利通がいくら笑える役で出てきても、この年には暗殺されるってわかってる。
それが時代ものの良さでもあり辛さでもあるかなと。
ぶっちゃけあまり有名ではなかった五代友厚という人物を、丁寧に視聴者から愛されるキャラクターに描いたこと。
メインのキャラクターじゃない大久保利通を、五代友厚との繋がりで要所要所で描いて、この日までに全部出し切ったこと。
それがこの作品が『大河ドラマ』ではなく『朝ドラ』たる所以かなと。
もちろん大河ドラマでこの五代友厚の妖精さん描写をやったら怒られるだろうし。(まだ傷が癒えてないアレ)
逆に史実に忠実になりすぎても、批判はくらうと思います。
でも主人公に影響を与えたであろう史実をしっかり踏みつつ、『時代の変わり目に成長していく一人の女性と、その周りの愉快な人々』を描く。
時代と人物への愛が、制作者や役者さんたち抱く志が、役者さんや小道具、演出を通して伝わってくる。
そのへんがこの作品が高評価を得ている何よりの理由かなって。
■三味線の音が響く
大久保卿の一報が入った東京ですが。そのころ大阪では。
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新次郎の三味線の音とBGM。
正吉さんは、商売に縁起が悪いと敬遠していた三味線。
こっそり聞いているときはあったものの、改めてよのさんが解禁しました。
新次郎の視線の先には、店の番頭台。
お父ちゃんに聴かせるというシーンなのだけれど。
東京でのあさの様子を見ているかのような。
あさを想ってるような新次郎の表情がなあ。
亡きお父ちゃんの弔いの音が響く大阪。
そのころあさは新橋停車場で大久保利通の死を知り、五代の事務所へ急いでいました。
新次郎の奏でる切ない音色が、大股で東京の街をかけていくあさに届いて。
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もしかしてこの三味線は新次郎の思いやあさの思いというよりも。
五代の思いに近いものだったのかもしれません。
大久保を弔う五代。
あるいは穏やかに逝った正吉さんと、突然殺された大久保利通。
それを見送る人たちの対比なのかもしれません。
色々と考え膨らむシーンのつながり。
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加野屋、商人の町。
東京、文明開化の街並み。
あさと五代友厚、新次郎がいる場所を対比させるのうまい。
比べさせて、つなげるっていう。
■今この時
で、東京。
五代の安否が気になったあさが五代の事務所に訪れると。
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「何で……」
「何でこんなことになってしもたんやろな?」
三味線の音色はとまり。
答えのない、五代友厚の「何でだす」がむなしく響く。
いつも飄々としているスマートな人のこんなやつれた姿見せられたらねえ。
まあ………ねえ……
(今日はいじる気が起きない色気だだ漏れの五代さま)
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「私は…友を守りきれなかった」
「やっとこれから…自由にできるて、これからが勝負やて…そう思ってただろうに…どれだけ無念やったことか」
五代友厚にさす光が、反対側の影が、かすれた声が、全身で涙を堪えてる表情が。
大久保の執念が五代に乗り移ったように見えた。
才助と一蔵だった時代から激動の時代を生き抜いてきた2人。
それを鑑みると、五代友厚が大久保利通を喪った悲しみは大きい。
「せめて政府に入ってそばで支えていたら…!」
先週のひっくり返した砂時計がジワジワきてる。
歴史に「たられば」は禁句とはいいますが。
それにしても本当に『もし五代友厚がそのまま本当に明治政府に入っていたら、歴史はどう変わったか』とか考えてしまいました。
そんな五代の様子をみたあさの言葉。
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「離れてはったからこそお互いが励みになってたのやなぁて。それこそが心の友なんやなぁて」
「あの五代様に見せてはったまっすぐで偽りのないあのお顔が、ほんまの大久保利通様いうお人やったんやなぁて」
離れていても忘れない、心はそばにいる。
これあさははつのことを言っているのかな。
あさの中にはいつもはつがいる。
『あのお顔』が指しているものは違うけど。
ふたりがウイスキーを飲み交わしているのをどこかで見ていたかのようなあさの言葉。
正直に言うと。
大久保利通って、暗殺シーンは『るろうに剣心』を思い浮かべるし、宗次郎おいからって思うし(違う)
「つか大久保利通?内務卿?薩摩の人?」くらいの認識だったのですが。
絞りに絞られた演出で人間味を持って描かれると、「本当にいたんだなあ」「歴史すげえ」とか考えてしまう。
(いやこれ朝ドラだが)
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「許して下さい、今この時だけ……」
………許す!!
あさを抱き締める、というよりもあさにすがりついてる五代様。
驚いて下手とって投げしようとしたけど、振りほどかなかったあさ。
『らしくないふたり』が前半最終週を控えたクリスマスの朝とは。
五代友厚は大久保のことを思ってる。
あさは「大久保から託された五代友厚」のことを思ってるし。
短時間ながらも丁寧に描かれた大久保利通が
「ドロドロ展開には行かないよ」って効果的な道標にもなってるんだなあ。
■亀助さんも切ない。
加野屋でも動きがありました。
ふゆに縁談の話。
それを知り驚く亀助。
さらにその相手が、先週「誰?」となっていた偽八っちゃんだと知り…
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「思いを伝えるてせっかくこないおめでたい話がきたいうのに、そない不粋なことしてどないしますのや?」
「わ…わては!お兄ちゃんだす。おふゆが幸せやったら、わてはそれでええんだす」
目が死につつも呼吸荒く、涙を堪えてる亀助もなんだか切なくて。
いつも笑い要員・癒し要員の亀助だから余計に。
好いた人の幸せのためなら身を引く亀助。
亀助はふゆが新次郎に思いを寄せてるって気づいてるんだよね。
だから余計に切ないなあ。
あさ、はつ、カズさん、よのさん、菊さん、うめさん…
それぞれの『おなごの幸せ』を描いてきたここまでだが、さてふゆの幸せはどうなる。
このへんは史実や妾問題とかは気にせず、あさが来た制作陣らしく、描いてほしい派です(´-`)
■五代くん、通常運転に復帰
さてあさをハグしてしまった五代さん。
投げられるのか?投げられるのか…と思ったら。
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「失敬。飲み過ぎましたな。はあ…」
「次にこないなことされたらびっくりぽん言うて投げ飛ばしてしまいます!」
ただし次はない、と。
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「すいません!もう二度とこんなことはしません!」
五代くん、ドンマイドンマーイ。
シェークハンドもハグも友情の証ー、ドンマイドンマーイ。
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「チアーズ!」
「でも君はもう一番出会うべき人にもうすでに出会っている」←ディーンさんの流暢な英語。
心の下手投げを食らった五代くん。
通常運転に復旧の模様。
五代くん報われないけどこれでいい。
心理面でがっつり投げられてたからオッケー。
正直言うと、がっつりあさが投げ飛ばすのを期待していました。
それが私の中の「あさ」だったし、五代さんは「トンチキ」で五代さん。
このまま昼ドラ展開になっちゃうのかなあ、それは面白いけどちょっとなあ…
と一夜明け。
大丈夫だ。
これはポジティブイケメンハイスペック妄想祝言マルチリンガルトンチキストーカーだ。
あさの塩過ぎる対応、
というより塩通り過ぎてザクザク刺さってる対応にコロコロされてる姿が、なんかもう不憫通り越して面白かったです。
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このへんの五代友厚描写に賛否両論はあったようですが。
とりあえず五代くんが笑顔でよかった。
■『マッサン』、トレンド入り2回目
「ウエッへ」
「ちょっとも美味しいことなんかあらしまへんな」
???「あかん、このおなごは舌がいかれとる」
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「このウイスキーは大久保さんと共に飲み干そうて、そない言うてたもんで」
大丈夫大丈夫。
大久保さんは年末に北海道でまさはると飲んでるから(・ξ・)
年末の『マッサン』一挙放送が楽しみです。
■飲み過ぎた
「そして東京でもう一晩を過ごしてしまったあさのもとに、また朝がやってまいりました」
不穏なナレにえっ?!と思ったけど。
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「はっ!あっ、うめ!」
一安心。
牛鍋屋でお父はんに会った時と同じビビリようで笑っちゃった。
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「飲みましたなぁ…飲みました」
「あかん、思い出されへん」
年末あるある。
■ジリジリ
ふゆの件で落ち込む亀助を、新次郎が連れてきたのは…
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「ここはお師匠さんのお店だす」
忘れちゃならない、お師匠さんもファーストペンギン。
しっかし9週で終わるかと思ったファーストペンギンの話を、うまいこと本筋のストーリーにすっぽり入れてきたなあ。
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「お前も楽しくなってくれたらええのやけどな」
やだ、新次郎さんみたいな友達や仕事仲間ほしい。
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「亀助。自分がジリジリしてるからて人をジリジリしてるみたいに言うたらあかん」
「わてかてしてまへんて!」
「ジリジリジリジリ…男のくせに!」
「ジリジリなんてしてまへん!」
「してるがな!」
なにこのふたりwww
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「まあかいらしい殿方たちですこと」
お師匠さんが気持ちを代弁してくれた。
おおきに、お師匠さん。
■「東京物語」
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「おおきに…東京はん!」
今週の週タイトル、「東京物語」。
福沢諭吉、大久保利通など名だたる有名人と会ったあさ。
東弘成館では、うたた寝していたうめからはじまって、今度はうたた寝していたあさで目が覚める。
そして2人は大阪へ帰っていく。
そもそも2人の偉人と広岡浅子(あさのモデル)が会ったかどうかは確かではありません。
もっと言えば、五代友厚と広岡浅子に交流があったかどうかを示す史料もなく。
この辺は全てドラマの『創作』なんですね。
しかしながら、広岡浅子徹底ガイドさん(@hirooka_asako)によると、この時期広岡浅子がどこで何をしていたかは不明だそうです。
五代友厚との関係も、同時期に大阪経済界の中心におり近所に住んでいながらも、何も史料は残っていない、とのこと。
なんだか不思議。
浅子の記録が残ってないのも不思議。
何より五代友厚との交流がないというのが不思議。
「逆に何かあったんじゃねえの?何かやらかしたから証拠隠滅とか以下略」
とゲスい妄想がふくらんでしまいます。
まあ実際に何があったのかは本人たちしか知りえないことなのでしょう。
そんな空白の部分を埋めるのが、ドラマの創作、妄想、夢……そんな歴史上の面白味かなと。
その創作性を強調したのが、うめとあさのうたた寝にはさまれた「東京物語」、今週の週タイトルかなと。
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みんなファーストペンギンの『あさが来た』。
胸を張ってがんばれ五代さま。
五代友厚の没年も近づいてるんだよなあ……
どうやって描くのか、楽しいなような楽しみじゃないような、いや楽しみなんだけど楽しみじゃないのか……
■あさが帰ってきた
「で、五代様のところ駆けつけてどないしましたんや?」
「もちろん出来る限りお慰め致しました」
あ、あさちゃん、その経緯はあまり言わないほうが。
(新次郎率いる加野屋のメンズにフルボッコにされる五代くんが見えた)
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「つらかったやろけど何もあさが慰めんかて」
「何心の狭いこと言うてはるんだすか!」
あ、うん、新次郎の言うことが一理ある
でもあさはこういう子だったわ。←色気だだ漏れ五代にあてられてた人
■折り返し地点。
さて来年の「あさが来た」は。
・女難の相
・五代くんのドヤ笑い
・ブラックふゆ
・ローリングあさ
・お師匠様ぐうかわ
・「ただいま」「おかえり」
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来年も早々から波乱の予感。
楽しみです。
しっかし正月によく似合う朝ドラだ。
■おまけ
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大久保利通、福沢諭吉、牛鍋屋、ガス灯……
『明治』という時代と、そこに生きた人たちを感じる1週間でした。
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あと、普段スマートなイケメンが乱れたときの破壊力の恐ろしさを知りました。
【前半こちら】
→『あさが来た』13週その1.あさの気持ち、よのさんの気持ち、千代ちゃんの気持ち
関連リンク
・『あさが来た』12週、その2.ふたりだけのお伊勢参り、時代の終わりとはじまり。
・『あさが来た』12週、その1.動き出したサトシ(松造)と新次郎の心、五代さんの砂時計。
・『あさが来た』11週その2.名探偵のご活躍のあとは、昔話でもしようか。
・『あさが来た』11週その1.さっぱりぽん!生まれたぽん!
『あまちゃん』、『ゲゲゲの女房』他、朝ドラ関係の記事はこちら。
・朝ドラ感想記事のまとめ。
他民放ドラマ、NHKスペシャルはこちら。
・少々真面目で結構ゲスいテレビっ子の備忘録まとめ。
■新次郎はんの憂鬱
前半にて。
・紳士な大久保利通
・やっぱり男盛りの五代友厚
・内務卿から大阪を任されたあさ
……からの、新次郎さんがこちらです。
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「はぁ~あ……」
ゆっる!!
(でも新次郎のこのゆるさがいい)
「任しとけ」とかっこよかったわりに、しょぼーんな新次郎。
でも「行くな」と言わないん新次郎。
外に出る妻を、夫・親という立場で妻を縛ることもできた時代。
自分の所有物のように扱うか、うじうじしながらも相手の自由を尊重するか。
「男らしさ」とは何なのかをつくづく考えます。
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新次郎はんの本に『体育座り』、って書いたの誰ですか?
今すぐ名乗り出ろください。
金一封差し上げますよって。
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新次郎フォローしてるふゆに、なんだか切なそうな亀助お兄ちゃん。
■牛鍋屋にて
あさはQちゃんと再会。
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弟の忠嗣は「えらい仕事も任されてる」
母の梨江は「分家の法事の手伝いに下総の市川まで出かけている」
父の忠興は「心配せんかて元気やろけど」
サラッと会話の中で今井家の近況を伝えるの、もう職人芸だなと。
今井家の近況を知り、嬉しいのはうめも一緒。
雁助さんにときめいてる乙女な姿もいいけど、穏やかに笑ってるのもいいな。
しかし中の人(友近)の印象がかなり変わったわ。
はっ!!一万円札のあの人がこっち見てる( ゜д゜)
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「はっ!お父はん…!」
(´-`).。oO(うめのおいど痛いはフラグだったのか)
忠興お父ちゃんの登場でオープニングへ。
オープニングの最中にいつもの「こらぁ!あさ!」が出てたりとか色々妄想膨らむ私は忠興パパ推しです。
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「何で言わへんねや!」
「お父はん、怒りはりますやろ?」
「そら怒るやろ!」
「ほら怒ってる…」
九州や大阪ではあれだけヒーローしてたあさ。
父を前にしてビビってる姿を見ると、あさに猛烈に親近感を感じる。
「土産なんてどうでもええんや!」
って怒りながらも、忠興パパがあさやはつのこと大好きなお父ちゃんだって知ってるから、なんかニヤニヤ。
しかし忠興さんと栄達さんのツーショットが見たい。
二人で正吉さん思い出してほしい。
■諭吉先生、長いww
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「その通り!ザッツライト!(だいぶ中略)従えますか?従えますか?(かなり中略)あなたはいつかおなごの社長になりなさい」
諭吉はん、長えええ!!!
「いやご無礼ご無礼、愉快でした。これ、一枚だけ。懐かしいんでな」
「あ~ご無礼ご無礼。ご無礼!いや~愉快でした」
3年B組諭吉先生、去り際まで長い。
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「日本にもやっと新しいおなごが出てきたか」
福沢諭吉の登場はこれで終わりかな。
何週も前から、あさが寝る間も惜しんで『学問のすすめ』を読み始めたところより敷いていた伏線の回収、お見事でした。
■余談ですが
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『時代物といえば』の西田敏行さん武田鉄矢さん。
現世では、コマセぶつけあってる釣りバカおっさんになってた件。
ついでに言うと、このあとスーさん(西田)のところに向かう武田鉄矢さん。
「江戸時代ですか?幕末ですか?新選組ですか?」
なんてことを言わせていたテレ東と松竹のスキル。
参考
→『新・釣りバカ日誌』親子で大笑い、さすが元ハマちゃんのスーさんです。
■負けたわ、お父はん
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「えらい大きい温かい手ぇのお方でなあ」
「ほんま偉ぶるところのない優しいお方で」
あさとうめが大久保さんの印象を報告してるけど、有名人に会っちゃった感がジワジワ。
特にあさの表情。ミーハーなのも庶民的でいいね。
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「まだ日本に遊んでるお金を銀行に預けて、そのお金で銀行が必要とする人に貸すっていう考えが根づいてないねや」
日本経済の黎明期、銀行経営の難しさを語る今井忠興。
こんな街の人目線の明治維新、私はこれを見たかったんです。
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「お互い辛抱のときだすな」
「はぁ?何を生意気な!」
目尻がすっかり笑ってる忠興お父さん。
あさの成長を一番喜んでる人だし、あさのお母ちゃんっぷりや千代を見たい人だよね。
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「男や女やいうような事やのうて、あいつはもう一人の商売人なんやな」
男だから働くとか、女だから家にいる、ではなくて。
男だって育児してもいいし、女が働きにでてもいいし。
さりげなく新次郎もフォローされてるんだなあ。
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「負けたわ…お父はん」
あさの男性性を見抜いていた忠政爺ちゃんを思い出し、幸せそうな忠興父ちゃん。
忠興にとっての『京都、最後の贈り物』は、あさやはつ、久太郎など「子どもたち」そのものだったんだなあとか。
■大久保利通と五代友厚
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「大久保さんは日本の未来を一番よく考えてるお方じゃ!」
大久保利通を励ます五代友厚。
五代友厚が幕末から御一新、大阪会議で名だたる要人と日本各地で出会ってきたんだなあと。
このへんの歴史詳しくないけどなんとなく光景が浮かんだ。
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「これから変わっど!」
「じゃっどん、これからじゃ!」
まだ東京が江戸だった頃、薩摩出身の2人は今みたいに話してたのかな。
それが五代友厚がひっくり返したい砂時計だったのかな。
もう一度、あのころみたいに、って。
「じゃっど!その意気でごわんど」
五代さんの久しぶりの薩摩方言。
東京方言、大阪弁や英語、様々なことばを使いこなして感情を表すのが、『あさが来た』における五代友厚の好きなところかもしれない。
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「そのころには日本はどげん国になってるんでしょうか」
明治10年に、20年後の日本を語るふたり。
その未来を見ることが叶わなかったふたり。
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「もっと日本の話をしもんそ!」
2週か3週、才助と一蔵だったとき、髷姿だったとき、江戸だったとき。
「これからは『日本人』になる」と喜んでいた薩摩藩士のふたり。
その二人が『日本』の話をして笑っているのはじんわりくる。
■チェリー案件
流れをぶち壊しますが。
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五代くんはあさちゃんのチェリーの残りかすと思しきものを、大切に保管しストーキング絶好調の模様です。
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「もしかしたらその道を作ることの中に、この国を戦い無くして強くする方法が隠されてるのかもしれんのう……
って五代くん聞いてる??今そのチェリーで全然別なこと考えてるでしょ?」
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「おはんのおなご好きも悪いことばかりじゃないなあ」
「はあ?」
「お前の女好きも悪くないな」と話す大久保に対し、はぁ?の五代くん。
「違う!私はあささん好きだ!おなごはおなごでもあささんは格別!ワンダフル!エクセレント」
とでも言いたいのでしょうか。
しかしながら、
五代友厚のおなご好きは史実のようです。
もっと言うと、五代友厚の目ぇのぱっちりしたおなごが好きってのも史実のようです。
高橋直樹『五代友厚』を読んでいるのだが、薩英戦争あたりから銃剣を刀で切ったり、刺客に「フーアーユー?」って言ったり、水洗トイレを「顔洗うんだよ」って教えたり、もしかして本当の五代さんもポジティブストーカーではないにしてもハイレベルな妖精だったんじゃないかって。
#あさが来た
— ゆずず (@yuzu0905) 2015, 11月 17
『五代友厚』、続き。長崎だろうが上海だろうがロンドンだろうが、相手は美人局だろうがパッチリ二重なら「心のど真ん中を射抜く女」「おいは決めたんだ、あの女を口説くと」。やっぱ本当の五代さんもポジティブイケメンストーカーなのか。振り回されてる通詞の堀さん不憫で笑える。
#あさが来た
— ゆずず (@yuzu0905) 2015, 11月 17
■『マッサン』トレンド入り
あざといぞ、BK。いいぞもっとやれ。
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「よかとか?これは年末の『マッサン』一挙放送の小道具じゃないのか?」
というのもこの大久保利通の中の人・柏原収史さん、『マッサン』でイケメン海軍さんの人。
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美大尉…前世の最後に飲んだ酒の味が忘れられなかったんですね。
(混ぜるな)
■紀尾井坂の変
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「今日はあまり天気がようないみたいやなあ」
ロケもセットも、光が象徴的に描かれてきたからかな。
五代さんが開けたカーテンの向こうにどんな光を見たんだろうって。
特に五代さんは爽やかな描写が多い人物なだけに、印象に残るカット。
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大久保利通、暗殺。
明治11年(1878年)5月14日、紀尾井坂の変。
先週、『明治10年、西南戦争』のくだりで予想はついていました。
大河ドラマもそうだけの時代物ってのはさ、先の展開がわかってるんだよね。
大久保利通がいくら笑える役で出てきても、この年には暗殺されるってわかってる。
それが時代ものの良さでもあり辛さでもあるかなと。
ぶっちゃけあまり有名ではなかった五代友厚という人物を、丁寧に視聴者から愛されるキャラクターに描いたこと。
メインのキャラクターじゃない大久保利通を、五代友厚との繋がりで要所要所で描いて、この日までに全部出し切ったこと。
それがこの作品が『大河ドラマ』ではなく『朝ドラ』たる所以かなと。
もちろん大河ドラマでこの五代友厚の妖精さん描写をやったら怒られるだろうし。(まだ傷が癒えてないアレ)
逆に史実に忠実になりすぎても、批判はくらうと思います。
でも主人公に影響を与えたであろう史実をしっかり踏みつつ、『時代の変わり目に成長していく一人の女性と、その周りの愉快な人々』を描く。
時代と人物への愛が、制作者や役者さんたち抱く志が、役者さんや小道具、演出を通して伝わってくる。
そのへんがこの作品が高評価を得ている何よりの理由かなって。
ふとTLを見ると「だから美大尉はあのとき」とか「宗次郎何してんねん」とか色々ごった煮になってて、しんみり笑ったクリスマスイブの #あさが来た 。
#マッサン #るろうに剣心 #天皇の料理番
— ゆずず (@yuzu0905) 2015, 12月 23
■三味線の音が響く
大久保卿の一報が入った東京ですが。そのころ大阪では。
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新次郎の三味線の音とBGM。
正吉さんは、商売に縁起が悪いと敬遠していた三味線。
こっそり聞いているときはあったものの、改めてよのさんが解禁しました。
新次郎の視線の先には、店の番頭台。
お父ちゃんに聴かせるというシーンなのだけれど。
東京でのあさの様子を見ているかのような。
あさを想ってるような新次郎の表情がなあ。
亡きお父ちゃんの弔いの音が響く大阪。
そのころあさは新橋停車場で大久保利通の死を知り、五代の事務所へ急いでいました。
新次郎の奏でる切ない音色が、大股で東京の街をかけていくあさに届いて。
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もしかしてこの三味線は新次郎の思いやあさの思いというよりも。
五代の思いに近いものだったのかもしれません。
大久保を弔う五代。
あるいは穏やかに逝った正吉さんと、突然殺された大久保利通。
それを見送る人たちの対比なのかもしれません。
色々と考え膨らむシーンのつながり。
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加野屋、商人の町。
東京、文明開化の街並み。
あさと五代友厚、新次郎がいる場所を対比させるのうまい。
比べさせて、つなげるっていう。
■今この時
で、東京。
五代の安否が気になったあさが五代の事務所に訪れると。
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「何で……」
「何でこんなことになってしもたんやろな?」
三味線の音色はとまり。
答えのない、五代友厚の「何でだす」がむなしく響く。
いつも飄々としているスマートな人のこんなやつれた姿見せられたらねえ。
まあ………ねえ……
(今日はいじる気が起きない色気だだ漏れの五代さま)
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「私は…友を守りきれなかった」
「やっとこれから…自由にできるて、これからが勝負やて…そう思ってただろうに…どれだけ無念やったことか」
五代友厚にさす光が、反対側の影が、かすれた声が、全身で涙を堪えてる表情が。
大久保の執念が五代に乗り移ったように見えた。
才助と一蔵だった時代から激動の時代を生き抜いてきた2人。
それを鑑みると、五代友厚が大久保利通を喪った悲しみは大きい。
「せめて政府に入ってそばで支えていたら…!」
先週のひっくり返した砂時計がジワジワきてる。
歴史に「たられば」は禁句とはいいますが。
それにしても本当に『もし五代友厚がそのまま本当に明治政府に入っていたら、歴史はどう変わったか』とか考えてしまいました。
そんな五代の様子をみたあさの言葉。
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「離れてはったからこそお互いが励みになってたのやなぁて。それこそが心の友なんやなぁて」
「あの五代様に見せてはったまっすぐで偽りのないあのお顔が、ほんまの大久保利通様いうお人やったんやなぁて」
離れていても忘れない、心はそばにいる。
これあさははつのことを言っているのかな。
あさの中にはいつもはつがいる。
『あのお顔』が指しているものは違うけど。
ふたりがウイスキーを飲み交わしているのをどこかで見ていたかのようなあさの言葉。
正直に言うと。
大久保利通って、暗殺シーンは『るろうに剣心』を思い浮かべるし、宗次郎おいからって思うし(違う)
「つか大久保利通?内務卿?薩摩の人?」くらいの認識だったのですが。
絞りに絞られた演出で人間味を持って描かれると、「本当にいたんだなあ」「歴史すげえ」とか考えてしまう。
(いやこれ朝ドラだが)
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「許して下さい、今この時だけ……」
………許す!!
あさを抱き締める、というよりもあさにすがりついてる五代様。
驚いて下手とって投げしようとしたけど、振りほどかなかったあさ。
『らしくないふたり』が前半最終週を控えたクリスマスの朝とは。
五代友厚は大久保のことを思ってる。
あさは「大久保から託された五代友厚」のことを思ってるし。
短時間ながらも丁寧に描かれた大久保利通が
「ドロドロ展開には行かないよ」って効果的な道標にもなってるんだなあ。
■亀助さんも切ない。
加野屋でも動きがありました。
ふゆに縁談の話。
それを知り驚く亀助。
さらにその相手が、先週「誰?」となっていた偽八っちゃんだと知り…
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「思いを伝えるてせっかくこないおめでたい話がきたいうのに、そない不粋なことしてどないしますのや?」
「わ…わては!お兄ちゃんだす。おふゆが幸せやったら、わてはそれでええんだす」
目が死につつも呼吸荒く、涙を堪えてる亀助もなんだか切なくて。
いつも笑い要員・癒し要員の亀助だから余計に。
好いた人の幸せのためなら身を引く亀助。
亀助はふゆが新次郎に思いを寄せてるって気づいてるんだよね。
だから余計に切ないなあ。
あさ、はつ、カズさん、よのさん、菊さん、うめさん…
それぞれの『おなごの幸せ』を描いてきたここまでだが、さてふゆの幸せはどうなる。
このへんは史実や妾問題とかは気にせず、あさが来た制作陣らしく、描いてほしい派です(´-`)
■五代くん、通常運転に復帰
さてあさをハグしてしまった五代さん。
投げられるのか?投げられるのか…と思ったら。
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「失敬。飲み過ぎましたな。はあ…」
「次にこないなことされたらびっくりぽん言うて投げ飛ばしてしまいます!」
ただし次はない、と。
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「すいません!もう二度とこんなことはしません!」
五代くん、ドンマイドンマーイ。
シェークハンドもハグも友情の証ー、ドンマイドンマーイ。
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「チアーズ!」
「でも君はもう一番出会うべき人にもうすでに出会っている」←ディーンさんの流暢な英語。
心の下手投げを食らった五代くん。
通常運転に復旧の模様。
五代くん報われないけどこれでいい。
心理面でがっつり投げられてたからオッケー。
正直言うと、がっつりあさが投げ飛ばすのを期待していました。
それが私の中の「あさ」だったし、五代さんは「トンチキ」で五代さん。
このまま昼ドラ展開になっちゃうのかなあ、それは面白いけどちょっとなあ…
と一夜明け。
大丈夫だ。
これはポジティブイケメンハイスペック妄想祝言マルチリンガルトンチキストーカーだ。
あさの塩過ぎる対応、
というより塩通り過ぎてザクザク刺さってる対応にコロコロされてる姿が、なんかもう不憫通り越して面白かったです。
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このへんの五代友厚描写に賛否両論はあったようですが。
とりあえず五代くんが笑顔でよかった。
■『マッサン』、トレンド入り2回目
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「ウエッへ」
「ちょっとも美味しいことなんかあらしまへんな」
???「あかん、このおなごは舌がいかれとる」
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「このウイスキーは大久保さんと共に飲み干そうて、そない言うてたもんで」
大丈夫大丈夫。
大久保さんは年末に北海道でまさはると飲んでるから(・ξ・)
年末の『マッサン』一挙放送が楽しみです。
#マッサン タグが #あさが来た で既にアップしはじめてるwww
— ゆずず (@yuzu0905) 2015, 12月 25
■飲み過ぎた
「そして東京でもう一晩を過ごしてしまったあさのもとに、また朝がやってまいりました」
不穏なナレにえっ?!と思ったけど。
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「はっ!あっ、うめ!」
一安心。
牛鍋屋でお父はんに会った時と同じビビリようで笑っちゃった。
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「飲みましたなぁ…飲みました」
「あかん、思い出されへん」
年末あるある。
■ジリジリ
ふゆの件で落ち込む亀助を、新次郎が連れてきたのは…
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「ここはお師匠さんのお店だす」
忘れちゃならない、お師匠さんもファーストペンギン。
しっかし9週で終わるかと思ったファーストペンギンの話を、うまいこと本筋のストーリーにすっぽり入れてきたなあ。
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「お前も楽しくなってくれたらええのやけどな」
やだ、新次郎さんみたいな友達や仕事仲間ほしい。
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「亀助。自分がジリジリしてるからて人をジリジリしてるみたいに言うたらあかん」
「わてかてしてまへんて!」
「ジリジリジリジリ…男のくせに!」
「ジリジリなんてしてまへん!」
「してるがな!」
なにこのふたりwww
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「まあかいらしい殿方たちですこと」
お師匠さんが気持ちを代弁してくれた。
おおきに、お師匠さん。
■「東京物語」
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「おおきに…東京はん!」
今週の週タイトル、「東京物語」。
福沢諭吉、大久保利通など名だたる有名人と会ったあさ。
東弘成館では、うたた寝していたうめからはじまって、今度はうたた寝していたあさで目が覚める。
そして2人は大阪へ帰っていく。
そもそも2人の偉人と広岡浅子(あさのモデル)が会ったかどうかは確かではありません。
もっと言えば、五代友厚と広岡浅子に交流があったかどうかを示す史料もなく。
この辺は全てドラマの『創作』なんですね。
しかしながら、広岡浅子徹底ガイドさん(@hirooka_asako)によると、この時期広岡浅子がどこで何をしていたかは不明だそうです。
五代友厚との関係も、同時期に大阪経済界の中心におり近所に住んでいながらも、何も史料は残っていない、とのこと。
なんだか不思議。
浅子の記録が残ってないのも不思議。
何より五代友厚との交流がないというのが不思議。
「逆に何かあったんじゃねえの?何かやらかしたから証拠隠滅とか以下略」
とゲスい妄想がふくらんでしまいます。
まあ実際に何があったのかは本人たちしか知りえないことなのでしょう。
そんな空白の部分を埋めるのが、ドラマの創作、妄想、夢……そんな歴史上の面白味かなと。
その創作性を強調したのが、うめとあさのうたた寝にはさまれた「東京物語」、今週の週タイトルかなと。
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みんなファーストペンギンの『あさが来た』。
胸を張ってがんばれ五代さま。
五代友厚の没年も近づいてるんだよなあ……
どうやって描くのか、楽しいなような楽しみじゃないような、いや楽しみなんだけど楽しみじゃないのか……
■あさが帰ってきた
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「で、五代様のところ駆けつけてどないしましたんや?」
「もちろん出来る限りお慰め致しました」
あ、あさちゃん、その経緯はあまり言わないほうが。
(新次郎率いる加野屋のメンズにフルボッコにされる五代くんが見えた)
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「つらかったやろけど何もあさが慰めんかて」
「何心の狭いこと言うてはるんだすか!」
あ、うん、新次郎の言うことが一理ある
でもあさはこういう子だったわ。←色気だだ漏れ五代にあてられてた人
■折り返し地点。
さて来年の「あさが来た」は。
・女難の相
・五代くんのドヤ笑い
・ブラックふゆ
・ローリングあさ
・お師匠様ぐうかわ
・「ただいま」「おかえり」
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来年も早々から波乱の予感。
楽しみです。
しっかし正月によく似合う朝ドラだ。
■おまけ
「め」の予測変換が明らかにおかしい。 pic.twitter.com/8uU8nr6jjF
— ゆずず (@yuzu0905) 2015, 12月 25
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