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『てるてる家族』12週 明日があるさ、若い僕には夢があるさ

2016-07-02 12:18:29 | 朝ドラの感想
BSプレミアム・朝ドラアンコールにて再放送中、2003年BK制作の『てるてる家族』
12週目の、まとめようにもまとまらないネタバレ感想レビュー。

 

あの人が帰ってきます。


※勢いとノリで宝塚目指しちゃう朝ドラヒロイン初めて見た。




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●しきたりや世渡りやゴマスリ




あれ、これミッキーカーチス?

ミッキーカーチスってどこかで……
あれ、あ、なんか工場長なんかミッキーカーチスの弟だか兄だか何だか言ってた……


4週

えっあっえっ、えええ!( ゚д゚)



「社長さんは気さくで威張ってあらへんし…」
「この世界のしきたり世渡りごますりを……」


照子あんたって人はwww
娘の所属事務所社長に何をwww



●明日があるさ




相変わらずノリノリのシャトー。

通常運転。




●『寂しげ』


夏子ロスが本格的な春男さん。


「寂しい湯気を『寂しげ』ゆうんや」

ばあちゃん、すごいな。
いや言葉の活用方法(文法的にも場面的にも)もちろんなんだけど。
実際に湯気出しちゃうあたりもっとすごい。

なんでそんなに大荷物なの?で大阪に帰ってきた照子。


「何もかんも明るうて希望に満ち溢れてて。東京いうんはそういうとこやった」

そう話す照子からは、やっぱり『寂しげ』が出てて。
どんなに明るく笑ってても出てるから『寂しげ』。



●見上げてごらん、夜の星を



「寂しいときは寂しい歌を歌えばええ。寂しい気持ちを歌のせいにするんや。
 歌歌うために東京に出てきたんやから。歌てたら…寂しなくなる!」


帰阪前に夏子を励ました照子の言葉に思わずジンワリ。
いつもはわけわかんないけど、でも筋が通ってる。

「見上げてごらん夜の星を」を歌う夏子。
夏子も寂しいだろうに。
寂しげ、でてるのかな。




●静子姉ちゃんの嘘




おや?おやおや?
静子姉ちゃんと恒ちゃんどうしたんだ?
朝からリア充か?うん?

佐世保の実家の母が病に倒れたという静子。
静子姉ちゃんは弘子姉ちゃんに「恒夫が好きなのか?」と問い詰めます。


「好いとうです」

やだ静子姉ちゃんまで可愛い。方言萌えわかる。え、でも静子姉ちゃんどうすんの。

「他の人に取られるくらいなら、弘子さんの方がまし」
という静子なのですが。

そんなの嘘だよね。
本当は自分が恒ちゃんのそばにいたいんだよね。
でもそんなわがまま言えないから。
だったらせめて弘子姉ちゃんに、なんだよね。




●和ちゃんが帰ってきた!



誰だ?


和ちゃんだ!!
(このとき和ちゃん超満面の笑みなんですが、演じているのが錦戸亮さんのため以下察して)

6週で別れた和ちゃんが大阪に帰ってきました。



●賢作兄ちゃんの分も頑張る


あれから、賢作兄ちゃんは亡くなっていたことが伝えられました。
(次男の政也は広島)
そういえば寝込んでるって話もあったな。

岩田製パンのことを気にしていたことや、和ちゃんが謝罪したこと。
でも今和ちゃんは未来に対して前向きなこと。
兄ちゃんきっと弟たちに囲まれて穏やかに旅立ったんかな。




描かれてないけど、回想シーンも多くはないけど。
そこには賢作兄ちゃんがいる。
これぞ行間かな、と。


で、和ちゃんin岩田家の食卓。



照子ひどいwww
あんたそこからひっくり返すのwww



「あの子も運がなかっただけなんやなあ」
「お兄ちゃんの分も頑張りなはれや」


賢作兄ちゃんを励ましてパン職人への道を切り開くアシストしたのはヨネばあちゃんだったね。
ヨネばあちゃん、本当は辛いのかもしれない。
でも和ちゃんがいてよかった。



そして翌日。
早速工場に出勤した和ちゃん。

 

賢作兄ちゃんを思い出させる和ちゃんの食べっぷり……
兄ちゃんが言ってたあのしょうゆパン……
変な歌……



変な歌……



歌は関係ないだろ、と思ったら。
「退屈しのぎには欠かせない」と工場長よ。
工場長も喜介も、歌で時代を乗り越えてきたんだろな。

4姉妹の人生だけじゃなくて、歌に様々な意味持たせてるからやっぱりすごいわ。



●役作り


ところで、錦戸さんと石原さんて多分どこかドラマで見てる並びなんだけど。
子役時代から見てるとこう、なかなかどうして感無量。

で、見比べてみました。
大人和ちゃん、かなりミドル和ちゃんに寄せてるんですね。




実直そうで口数少ないけど湿っぽいわけではなくて、でもどこかに何か秘めてそうな雰囲気。
大人役が子役に寄せると、ストーリーが続いてるんだなって感じる。
錦戸さん、このころからがっつり役者だわ。
(『ラストフレンズ』のときは怖かった)



余談ですが。

「大人キャストが子役に寄せた」といえば『わたしを離さないで』
三浦春馬さん(大人キャスト)が役作りするのに中川翼(子役)の癇癪演技や地団駄を参考にしまくったって話が記憶に新しいあたりです。
そのおかげか観ていて登場人物に連続性を感じましたし、「俳優・三浦春馬」を見直したっけなあ。

視聴率あまり振るわなかったけど面白かったんですよ。
『わたしを離さないで』1話&2話の感想まとめ、重い!これは重い!しかし面白い。



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●どうしましょ…


と、その前に。
和ちゃんが住み込みで働くことになった、という事実を受け入れようとする冬子にも異変が。


突然初恋の人と同居することに!
ドキドキ!(゚∀゚*)




ってなんなのこの的を得たような窓と物干し台の距離は。
これは……まさに少女漫画じゃないか!!


将来は自動車生産に関わりたい、そのために学校に通う、という和ちゃん。
「冬ちゃんは?どうするの?」


「私は宝塚目指してんねん」
「昔からの夢やってん」


ノリか!!勢いか!!

宝塚の話は先週から出てたけど、最終的に背中おしたの和ちゃんか!!

「つい言ってしまいました、どうしましょ…」


多分、史上初だよ。
ノリと勢いで宝塚を目指しちゃって「どうしましょ」って二ヤついてる朝ドラヒロイン。


でもわからなくもないなーって。
初恋の人(だよね?)と再会して。
その人が大人になってて。
ついつい背伸びをして、キュンキュンしてる勢いで思っている以上のことを言っちゃう。

冬子に目標が出来てよかったなあ、と思いつつ。

いやいやいやいやいや、かなり壮大な目標だぞ!!
どうすんのwww




●折詰言った話



「おはようサンサンサンサーン!」

テンション高く起きてきたら、やれお腹壊しただのやれ風邪だの熱があるだの。
岩田家ひどいwww

しかし負けじと冬子の「折詰入って話がある」のボケかますのもなかなかどうしてwww
弁当かよwww


「私…宝塚目指すことにしてん!」

冬子の突然の宣言聞いての一同の反応がこちら。


照子「よく聞こえなかった」
春子「コメントに困るわあ」
秋子「( ゚д゚)ポカーン」




冬子の一大決心(ていうか勢い)に対してカーチャンの対応は塩。

「無理せんかてええねんで」
「ほなやってみよか」
「ピン…ボケかも分からへんで」


照子軽いwww
この娘にしてこの母よwww

でも本当に忘れてそう。
夏子姉ちゃんのくだりがなかなか濃厚だったしな('A`)


「この際私は関係ない」

と、ある意味突き放すような言い方だけど。
春夏子のことを通して照子も寂しさとか辛さとか味わったんだもんなあ。



そこに冬子の「意志は固い」「もう後には引かれへんね!」って宣言。
頼もしく感じたのかな。

……いや、決意に至るまでのあれが。



●浪速の利益、ローリー




浪速の利益、ローリーよ。
あんたも充分大人になったがねwww

(ローリーの中の人は杉浦太陽さん)


「だって金持ちやねんもん。和ちゃんは今でも貧乏なん?」

和ちゃんも言ってるけど、ローリーだから許される台詞。
うしろの冬子のニッコニコ笑顔が素敵。

 

[恋人にするなら和ちゃん、結婚するならローリー]とは承知の上ですが。

女性陣のローリーに対する塩対応というか雑対応、和ちゃんに対する神対応があるある過ぎてwww




●好きな人なら見つけたよ


ところで、冒頭に出ていた静子姉ちゃん。
故郷に帰らなきゃならない、それは仕方のないこと。
諦めモードな静子姉ちゃん。
でも……


「好きな人なら見つけたよ!」
「ばってん……置いていくしかなかけん」
「そん思いごと置いていくけんね、大阪に…」


恒ちゃんにきちんと伝えるのが切ない。
それを置いていくのも、切ない。



冬子と和ちゃんのロマンスの裏で、この2人の恋が切ない。



●テレビジョンの時代




いろいろ変わったけど、このテレビだけは変わらない。
もうじき東京オリンピック、テレビの見られる喫茶店シャトーもそろそろカラー化か。

和ちゃんのテレビの思い出って。
もしかしたらシャトーのテレビだけなのかもわからんなあ。



「テレビジョン」の時代と言えば。



『明日があるさ』を熱唱するイースト隊。
笑いながら聞いている和ちゃん。
そこに熱を込める恒ちゃん。

偶然なんだろうけど、錦戸さんが『トットてれび』で坂本九役を好演したあとに観ると思わず「おっ!」と。
楽しい!面白い!なんでもあり!大人が本気で遊んでる!『トットてれび』




●ピンチはチャンス


そんな岩田製パンがピンチ。
受託生産していた学校給食パンの事業が打ち切られることになりました。
従業員を雇い止めしなければならない事態に。



……原価同然でも生産可能な大規模工場のある大手製菓会社…
池田界隈って考えるとK戸屋あたりなのかな……
「そんなパンどうせまずうて食われませんで!」って喜介さん言っちゃってるけど。



「和ちゃんのため思って言うとるんよ」

照子は経営難に巻き込んで若者の未来を奪うわけにゃいかない、って正論だけど。
でも冬子や春男の心境考えたら「なんで?」だよね。

「のんきに構える」って春男の開き直った優しさが暖かい。


しかしここでは食い下がらない照子。
いくら経営難に陥ったとしても、でも子どもたちのやりたいことには背中を押してあげたい。
春子と夏子にはそうしてきたから。
宝塚目指すのお財布的に大変そうだけど、照子らしいってジンワリきてたら……


「けどね、あかんかってもええねんで」

なんだほとんど期待されてないとかで冬ちゃんプップクプーwww


「しょげてたら商売繁盛の神さんはほほ笑んでくれはらへんねんよ。
 笑てたら神さんもつられて笑いはんねん。いつも心にサンサンサーンや!」


大変だけど、カレーテレビに買っちゃおうよ!って
照子の明るさが気持ちいいねえ(´ー`)




●動き出す冬子


そんなこんなで決意表明をした冬子。
照子の担当だった久世さん(ヅカオタ)を尋ねます。


「やるならトップよ。トップめざさな。私もトップやからね」

なんたって婦長だもんな、そりゃトップだな。
宝塚でも看護業界でも、どんな仕事でも仕事じゃなくても。

何事にもトップがおるのだ(婦長にこのセリフは結構嬉しい)




バレエレッスン見て、「ええマジかよ('A`)」



「まず無理やね」って言われて、
「んだと?始めてもないのに決めつけんなし(´・д・`)」

今週、特に冬子の表情が豊かでいいなあ。



一番上の姉はフィギュアスケート選手。
次の姉は梅田グランド劇場の歌手で今は上京中。

3番目の姉もなかなか非凡ですよ。
即席麺の開発に関わったり……普通をこよなく愛し……あとマンボ……(秋子の説明って難しい)



でさあ冬ちゃん何してんのwww
予告の変な降霊儀式これだったのwww


(´-`).。oO(石原さとみの鶏モノマネ見てみたかった)



そして本格的にバレエレッスン、ピアノレッスン。
キダ・タロー!?

冬子の移ろいやすい音程と冬子大好きローリーwww
10週のカメラをまたきちんと回収してるのいいね。

ローリー幸せになれよ (´・ω・`)





●弘子姉ちゃんの夜這い




弘子姉ちゃん夜這いか!
ついに夜這いか!
イケメンルームに夜這いか!

恒ちゃんと一緒にあわよくば和ちゃんまで……



弘子姉ちゃんは、恒ちゃんにあることを伝えに来たのでした。
夜這いじゃなかった (´・ω・`)



ええ人やけど昔からちょっとイライラする←わかる
優しい顔して人騙してるんじゃないか←まあわかる
そんなやから私に振られてん←えっ?
気付かれないように振ってあげたんやないの←やだなんか切ない。



気付かない失恋なんて静子にはするな。
振られるのならちゃんと気付くように振られること。
受け止めるならちゃんと受け止めること。


弘子姉ちゃんなのにめっちゃいいこと言ってる!!

女の友情よ…(´;ω;`)


それを聞いた恒ちゃんは翌日……


「(生地バァン!粉ボフン!!)」

恒ちゃんイライラ。
色々と考えてるのかな。
和ちゃんをしっかり育てようとしてるのかもしれない(ぎっしりメモしてた)

静子姉ちゃんと恒ちゃん、退場だとしてもそうじゃなくても。
時間しっかり使って丁寧な描き方。




●恩返しと公開プロポーズ


静子姉ちゃんは、照子と春男に実家の事情と、暇をほしいとことを伝えました。
すると……


「アホ!」
「(私らが)情けないわ!たまらへんわ!どれだけお世話になったか!」


語気を強める照子だけど、ここでいったん怒るのも照子らしい優しさだなあって。
そんな3人のやり取りを立ち聞きしている恒ちゃんや弘子姉ちゃんら。



佐世保への恩義(静子姉ちゃんの良縁探し)を果たせなかった照子の悔しさが、恒ちゃんを突き動かしたのかもなあ。
今だ、動け!って。
小窓の灯りが象徴的。


静子姉ちゃんの故郷でもある佐世保。
第1週で出てきた話です。
といっても、佐世保エピソードは唐突な回想ではなくて、先週の11週夏子の話で思い出されていたものでもありました。

親切な作りだなあって。



「僕が…一緒に佐世保にいったらあかんでしょうか?」

先に乱入した弘子姉ちゃんに続き、恒ちゃんも乱入!
「自分が一緒に行きたい」と岩田夫妻に伝えますが。


「えっ?何…?えっ?えっ…?な…?えっ…?」
「そ…そやったんか?それ…えっ…?いや…アハハ…!いや…!」


この字幕芸と顔芸www

驚く照子と春男はとりあえず置いておくとして。


「一緒に佐世保に行って…僕についてきてくれへんか?」

恒ちゃん上司同僚らの前で堂々プロポーズ。
一瞬驚く弘子姉ちゃん、次のカットでにっこり笑ってるのよかったなあ。



そんな『すごい場面』、弘子姉ちゃんだけがひとりなのがまた……。




●私は忘れる


照子と静子姉ちゃんは一足先に佐世保へ。
恒ちゃんが追いかける形になります。

 

忘れないよ!忘れないよ!と言い合ってる食卓。
春男さん、姉妹らが小さい頃のことや恒ちゃん来たときのこと思い出してるんかな。
冬子の中学校のパン販売作戦に一番最初に協力してくれたの恒ちゃんだったね。


「私は…忘れるで!」

そんな弘子姉ちゃん。
でももうひとりじゃなくて、後ろでヨネばあちゃんがにっこり笑ってるの。

こういうセリフ一言、カット一枚。
それだけで、弘子姉ちゃんの切なさやばあちゃんの優しさが伝わってくる




●手紙



一同宛に感謝の意を込めた手紙。
途中で感極まってしまって。

でもそれを春男さんが、工場長が、喜介さんが。
それぞれが受け取ってそれぞれ読み上げて。

いろんな朝ドラの手紙演出見てきたけど、この作品の手紙演出が暖かいなあと。


「世の中にはええ人がいてるんやて、初めて思たんです」
「『逃げたらあかん』て、裏切りたくない人たちに初めて会うたような気がしたんです」


ここ、演技だったのかなあって。
でんでんさんも岸谷さんもガチ泣きしてるように見えるくらいの自然な演技。


夏子の旅立ちの回にも思ったのですが。
作品や登場人物、ストーリーにに対する愛情。
それがキャストを、スタッフを包んで、テレビのこっちにも届くんだなあって。


おめでとう、恒ちゃんと静子姉ちゃん。
がんばって。




●賢作兄ちゃん


そんなだからもう恒ちゃんの手紙のシーンは視界がにじんでいたのですが。

「賢作兄ちゃんも死ぬ前同じことゆうてました」

もうここで決壊。

蚊帳の外に見えていた和ちゃん。
恒ちゃんの姿に賢作兄ちゃん重ねてたんですね。

和ちゃんは賢作兄ちゃんの最期の言葉を伝えます。


「世の中は捨てたもんやあらへんて死ぬまで…死ぬまでそう言うてました」

恒ちゃんと同じことを賢作兄ちゃんも言っていた。
賢作兄ちゃんはそれを自身の声で届けることはできなかったけれど、でも代わりに和ちゃんが伝えた。


『みんないい人でよかった、ありがとう』

そんなありきたりなことを、ありきたりな手法で言っているだけなのに。
それがこうもしみてくるのは、人物描写が丁寧だからなんでしょうね。

『未来に旅立っていく恒ちゃん』
『直接礼を言うことができずに天国へ旅立ってしまった賢作兄ちゃん』


賢作兄ちゃん本格登場の6週には想像すらしていなかった、常ちゃんと兄ちゃんの対比構造。




和ちゃんが持って帰ったチキラーのスープ、美味しく飲んだのかな。
お礼参り、冬子に見せる笑顔が素敵だった。
冬子の作ったてるてる坊主は病には勝てなかったけど、でも和ちゃん通して賢作兄ちゃんの思いは伝わったはず。

描かれてないけど。
回想シーンも特にないけど。

そこには賢作兄ちゃんがいる。
冬子のケセラセラと共に心に残っている。


自然と、咳込む賢作兄ちゃんが思い浮かび。
自然と、兄を囲む弟たちが想像できる。

自然と、涙が出ました。



「冬ちゃんも頑張るんやで!」
「恒夫兄ちゃんも頑張るんやで!」


恒ちゃんも、和ちゃんも。
賢作兄ちゃんの分まで頑張れ。




●ケチとちゃうで


照子は佐世保へ。
不在だからしばらく静かなのかなと思ったら。



春男が「まあたまにはいてへんほうが静かでええや」と言っていた矢先にこれだもんなあwww
あんたちょっと前までの浮気はほんとに「魔がさした」なんだろうなと。

帰宅した照子を出迎えたのは松本さんと弘子姉ちゃん。
松本さんに「佐世保の焼酎を買ってきた」から「寺井理髪店に飲みに行け」と。

 


「ケチとちゃうで」
「ケチとちゃうで」
「ケチとちゃうで」


×ケチ
○たくましい商魂





●強く生きてほしい


新作パンに和む食卓で。

「ええもん見したろか」

おばあちゃんが取り出したのは、夏子姉ちゃんからの手紙でした。
もうみんなして大騒ぎ。



しかしどこか他人行儀な夏子の手紙に、照子は少し不安になりあます。


「もっと寂しいとか楽しいとか書いてきたらええのにな」


「あの子は今…まっすぐに伸びようとしてんねん」
「どんなことがあってもくじけんように頑張ってんねん。そやのに周りがくじけてしもたらあかんわ」
「子どもに『強う生きてってほしい』って願うのは…親がその何倍も強ならなあかんね」


照子や春男も少しずつ成長してる。



●強くなりたい



「私かて強なるためなら海外でもどこへでも行く」
「なんぼ寂しいても上達できる方が嬉しい」
「夏ちゃんかて同じ気持ちやと思う」



『強く生きてほしい』
『親が強くならなければいけない』

という夫婦の会話から

『強くなるためなら寂しくたってかまわない』
春子の言葉。


春子姉ちゃんの柔軟体操と冬子のガッチガチ具合が気になりすぎて。


●ケセラセラ


働きながら学校に通っているという和ちゃん。
和ちゃんは岩田製パンの経営を少し気にしているようでした。


「大丈夫や。なるようになる。ケセラセラや」


懐かしのケセラセラ。
和ちゃんと別れた幼い頃の夏、冬子は歌っていました。





それにしても大人和ちゃん。

優しいんだけど、どこかに秘密を隠していそう。
さみしさとか儚さとか。
翌日ふっと消えてしまいそうなそんな切なさとか。
和ちゃんとしての錦戸さんなのか、それとも錦戸さんが持ってる何かなのかはわからないけれど。




●てるてるパン


 

冬子が提案したもちもちパン改め、てるてるパン。
パンの中に磯辺焼きっておいしそうだな。

2個セットで売ったらこれ男子中学生あたり盛り上がりそう




●おまけ


夏子不在の『寂しげ』ではじまり、和ちゃんとの再会。
和ちゃんの中には賢作兄ちゃんがいて、彼の言葉を通して冬子が宝塚を目指す。
一方で静子/弘子の友情。
最終的に「佐世保に旅立つ恒ちゃん」と「直接礼を言えずに天国に旅立ってしまった賢作兄ちゃん」。
最後に夏子からの手紙。


この週の構成すごいな。



●おまけ、その2








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1 コメント

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Unknown (池田市育ち)
2016-07-02 16:31:17
>大手製菓会社…
>池田界隈って考えるとK戸屋あたりなのかな…

昭和40年代、池田市の公立校の給食のパンは第一パンでした。
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