comicoにて連載中、いわさきゆきこさんの『葵ノ朏』をまた勝手に紹介します。
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<関連リンク>
□『葵ノ朏』のここが魅力4つ!!
□読んでほしいランキング二桁のcomico名作
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【○○な人にオススメしたい『葵ノ朏』】
1.comicoで次の作品読んでる人。
『剣の王国』
On the way to Living Dead
どちらもアクションシーンが魅力的な作品です。
特に「剣モノ」という共通点。
『剣の王国』が純粋に剣かどうかって言われると迷うところなんですが、とりあえず剣と、あと『OLD』はナイフアクション、『葵ノ朏』は刀アクション。
どの作品も非常に魅力的に描かれているので、見比べてみるのもまた面白いかと思います。
言われなくても読んでるよ!ってきそうだけど気にしない。
→詳しくはこちら:読んでなかった自分を殴りたい『剣の王国』、『OLD』
2.comicoで次の作品読んでる人(2回目)
『第3艦橋より』
SACRIFICE OBLIVION
Queen
何度も読み返してしまう、読み応え抜群、くせになる感がある作品たちです(個人比)
『葵ノ朏』は第1話・黒船騒乱説(黒船編)、第2話・仇妖刀廓噺編(吉原編)、第3話・朏村討浪傳(朏村編)と3編に分かれているので、比較的読み返しがしやすいのですが、
ついつい何度も読み返してしまうこの中毒性。
→詳しくはこちら:
・『第3艦橋より』の読み応えポイント5つ
・『SACRIFICE OBLIVION』のイチオシポイント4つ。
・完結してるからこその安定感、広げた風呂敷畳みます『BEYOND』、『Queen』
3.『るろうに剣心』『Jin─仁─』好きな人。
実写版でも漫画版でもどちらもどちらも好きなのでどちらでもいいんですが、いずれにしても幕末が舞台の有名作品。
新撰組が登場するかどうかはわかりませんが、時代的にはなかなかかぶってます。
幕末、開国、尊王攘夷、安政の大獄、大政奉還、明治維新……
それらの時代背景を知っていれば、なおさら楽しめると思います。
あと歴史ものの楽しみ方として、いろんな視点、あるいは完全フィクション、ノンフィクション寄り、アクション強め、ファンタジー強めなど、いろんな視点から楽しめるという点があると思います。
あの人はこう描いていたけど、別の人が描いたらこうなるのかあーって(たとえば大河もそうです)
るろ剣がアクション寄りだとしたら、仁はファンタジー寄り、葵はアクション寄りでしょうか。
るろ剣も仁も、フィクションの人物の他に実在の人物が数多く登場します。
これが歴史ものの醍醐味ですね。
「あの人物が、こんなやつと出会っていたら」
『葵ノ朏』もまた幕末が舞台で、有名どころの実在の人物としては中島宗親(モデルは中島三郎助)、あとはジョン万次郎。
虎鉄や鴉さんなんかも出てくるのですが史実にいたかどうか不明です。
が、不明だからこそ「モデルいるの?誰誰?誰かと誰かを足して2で割ったくらい?」と考察する楽しみもあります。
そういえばわりと最近知ったんですが、緋村剣心のモデルが河上彦斎だそうで(今更かよ)
その彦斎が人斬りを辞めるきっかけが佐久間象山を斬ったため、というのがなかなか印象的でした。
関連リンク:
・明日目が覚めたら、大沢たかおのプロ彼女になっていたい。
・隠密御庭番衆、勝手にキャスティング。
・志々雄一派の十本刀、勝手にキャスティング
4.『花燃ゆ』『八重の桜』『龍馬伝』……「大河は幕末がいい」って人。
2015年のNHK大河『花燃ゆ』、吉田松陰の妹・杉文が主人公のホームドラマ風大河です。
視聴率はふるわないようですが、個人的にはイケメンパラダイスでわっしょいわっしょい。
伊之助先生、ペニシリンです!
じゃなくて…
大河ドラマっていえば『黒田官兵衛』『武田信玄』みたいな戦国時代を舞台にしているものもありますね。
最近では『平清盛』で平安末期を舞台にした作品もありました。
官兵衛はさんで続いてるのが『龍馬伝』『八重の桜』などの幕末を舞台にした作品でしょうか。
それだけ幕末は吉田松陰、坂本龍馬、勝海舟など魅力的な人物が多いことが起因していると思います。
もうあえて言い切りますが、幕末って時点ですでにもう面白いんです。
人間ドラマとしてすでに面白いんです。
そこにアクションやファンタジー、都市伝説などが足されたらもう間違いないです。
吉原編では青江という浪人と、笹露という花魁の関わりが描かれていました。
青江の葛藤や優しさ(イケメン具合も)、笹露の苦悩などが丁寧に描かれており、素直に感情移入することが出来ました。
これもまた幕末という背景性の持つ力でしょうか。
「大河は幕末!」という方はぜひ。
(余談ですが、吉田松陰とジョン万次郎は同世代です)
関連リンク:NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2部が始まる前に確認しておきたいこと7つ。
5.『MASTERキートン』で世界史を勉強した人
幕末を猛プッシュして、おまえは幕末のステマか?と疑われそうなのでこのへんでやめておきます。
『葵ノ朏』の魅力のひとつ、とにかく勉強になる。
だいたい江戸時代の文化の話や、人物伝などなので、「センター試験に出るか」と言われたら微妙なラインなのですが、
日本人として知っていると面白い、そんな話が盛りだくさんです。
ストーリーの中ではもちろんなのですが、あとがきのいわさきゆきこさんのコメントが何より勉強になります。
黒船来航の裏話とか、ジョン万次郎のエピソード、江戸時代のキリスト教史や花魁言葉、はたまた褌(ふんどし)の話まで。
とにかく面白い!!
私はわりと『MASTERキートン』で世界史、特に欧州史の面白味を知ったタイプなのですが、それに通ずるものがあるなあと考えさせられます。
いわさきさんの解説も小難しい言葉で書いてあるわけではなく、非常に読み易く書いてあるので、ぜひ一読してみてほしいです。
あとなんで『MASTERキートン』かってのが、ジョン万次郎の雰囲気とキートン先生の雰囲気が似てるんですね。
知的に強い語学系ってあたり。
6.和装が好きな人
絵がきれい!というより、細部まで丁寧に描かれています。
与力の持ち道具なんかにも驚いたのですが、そのあと特に驚いたのがこの花魁の衣装。
本物(といってもドラマ再現との比較なんですが)と見比べても見劣りしません。
花魁の衣装だけでなく、当時江戸で流行ってた男性の衣装や、あるいはサービスショットのふんどしシーンなど。
史実考証に基づいた衣装もまた見ごたえのひとつです。
江戸文化、特に和装が好きな方はみるだけでも興味深いのでは。
7.縦スクロールをふんだんに生かした派手なアクションを味わいたい人。
comicoの特徴、縦スクロール。
縦スクロールをふんだんに生かした作品は『失格人間ハイジ』『The World』などがあるのですが、『葵の朏』はアクションシーンとして見事に取り入れてます。
虎鉄や吼丸の視点にたつアクション描写が臨場感抜群です。
だから例えば敵役の表情がグンと迫ってきたり、バク転しているようなシーンでは空が描かれたりなど。
縦スクロールがある程度のスピードに合わせた描写になっているので、目が回るという感覚はあまりありません。
武器類も刀の他に鉄砲(拳銃)なども登場しますが、間抜けしないスピード感ある演出がとにかく魅力的です。
8.歴史嫌いな人
あえて言う。
歴史嫌いな人、歴史苦手な人、歴史って聞いたら逃げ出したい人、もう眠い人にこそ読んでほしいかもしれない。
漫画がきっかけで歴史アレルギーを克服するというのもよくある話、これを機会に克服してみませんか。
あと私は知らないんですが、刀関係でいうなら『刀剣乱舞』やってる人とかもいいんだろうし、『あずみ』読んでる人もいいのではないのでしょうか。
第1話で「文字ちっさ!!」と脱落しそうになった人は、黒船編を飛ばして吉原編を読んでみるのもありです。
とりあえず主人公は虎鉄、ジョン万次郎とその仲間たちは味方、くらいを把握しておけば大丈夫かと思います。
そのあと黒船編に戻ってくればよし。
既に『葵ノ朏』読んでるわって人に逆オススメしたいのがこれ。
吉村昭の『ふぉん・しぃほるとの娘』。
あまり幕末感はないのですが、歴史的にも有名な幕末のドイツ人医師・シーボルトとその娘・楠本イネの話です。
主人公の楠本イネはジョン万次郎と同い年です。
万次郎さんが生きた時代背景を知る上でもなかなか良いかと思います。
姐さんかっこいいなあ。銃ってのがまた幕末感ある。それにしても作者さんのコメントが本当に勉強になります(=゜ω゜)
このマンガがアツイ! comico『葵ノ朏(あおいのみかづき)』
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— yuzu0905 (@yuzu0905) 2015, 5月 2
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