抜海まできた。
札幌を出て5時間が経とうてしている。
稚内まで5時間、さらにバスに乗り換えて1時間。
とんでもない長旅だ。
──しかし稚内まで行って本当に宗谷岬までいけるだろうか。
外の吹雪は強さを増し、時折車窓全体を白が覆う。
不安になり、車掌に聞いてみた。
「あの、稚内から宗谷岬まで行きたいんですけど、宗谷バスが運行してるかどうかってわかりますか?」
すると車掌、ニッコリ笑って言った。
「大丈夫ですよ、昨日の悪天候でも運行していましたから。今日はいいほうです」
──これで?!
宗谷バス。
『その名に恥じぬ最強バス』と誰かから聞いたことはあるが、どうやら本当に最強バスらしい。
車窓いっぱいに針葉樹林がおいしげっている。
雪が凍りつき、樹氷になっていた。
時折差す太陽の光でキラキラ輝いている。
それはあまりにも夢のような光景だった。
――まさか暖かい電車の中から見えるなんて!
今にも妖精あたりが出てきそうな幻想的な景色に目を奪われる。
抜海を過ぎしばらくすると車窓が一気にひらけた。
──日本海だ!
昨日太平洋とオホーツク海を見てきたが、日本海はだいぶ久しぶりである。
『利尻富士』と書かれた看板があるあたり、ここから利尻島を望めるのだろう。
しかし今日は残念ながら、荒れ狂う日本海が見えるだけ。
北国の自然の厳しさを思い知らされる。
札幌を出て5時間が経ち、13時半。
スーパー宗谷1号は、ゆっくりと稚内駅に入線する。
線路の北限。
札幌を出て5時間が経とうてしている。
稚内まで5時間、さらにバスに乗り換えて1時間。
とんでもない長旅だ。
──しかし稚内まで行って本当に宗谷岬までいけるだろうか。
外の吹雪は強さを増し、時折車窓全体を白が覆う。
不安になり、車掌に聞いてみた。
「あの、稚内から宗谷岬まで行きたいんですけど、宗谷バスが運行してるかどうかってわかりますか?」
すると車掌、ニッコリ笑って言った。
「大丈夫ですよ、昨日の悪天候でも運行していましたから。今日はいいほうです」
──これで?!
宗谷バス。
『その名に恥じぬ最強バス』と誰かから聞いたことはあるが、どうやら本当に最強バスらしい。
車窓いっぱいに針葉樹林がおいしげっている。
雪が凍りつき、樹氷になっていた。
時折差す太陽の光でキラキラ輝いている。
それはあまりにも夢のような光景だった。
――まさか暖かい電車の中から見えるなんて!
今にも妖精あたりが出てきそうな幻想的な景色に目を奪われる。
抜海を過ぎしばらくすると車窓が一気にひらけた。
──日本海だ!
昨日太平洋とオホーツク海を見てきたが、日本海はだいぶ久しぶりである。
『利尻富士』と書かれた看板があるあたり、ここから利尻島を望めるのだろう。
しかし今日は残念ながら、荒れ狂う日本海が見えるだけ。
北国の自然の厳しさを思い知らされる。
札幌を出て5時間が経ち、13時半。
スーパー宗谷1号は、ゆっくりと稚内駅に入線する。
線路の北限。
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