
2016年大河ドラマ『真田丸』、いよいよ残すは大坂の陣……と盛り上がっておりますが。
第38回『昌幸』の放送、『真田丸』本編とは別ベクトルで盛り上がったのがこちら。

秀頼公…こんなに立派に成長されてた……!
この頼朝なら勝手にグイグイ明日へ明後日へ行けそうな気がする。
というのも、『真田丸』で豊臣秀頼を演じている中川大志さん。
4年前の大河ドラマ『平清盛』で、源頼朝の少年期役を演じられておりました。
【2012年】

【2016年】

立派に成長しおって……!!
関連リンク
・2012年大河ドラマ『平清盛』はここが凄かった6つ ver.2
・『真田丸』まとめ
・『ちかえもん』まとめ
よかったらこちらもどぞー。
・朝ドラ感想記事のまとめ
突然秀頼公の話から入ってしまったのですが、2016年『真田丸』と2012年『平清盛』。
この両者、わりとよくつながってます。
例えば、テーマカラーが「赤い色」。


画面の色が赤。


『真田丸』は戦国時代、『平清盛』は平安時代。
どちらも現代より人工の色が少なかった時代。
現代よりもずっとほこりっぽく、夜は暗かった時代。
だからこそ色そのもの、ひいては自然の色や光が美しく映えるものです。
続いて転生キャストも多々出演(故人も含んでます)。


ニックネームはダメ義さん・源為義、からの我らが太閤殿下・豊臣秀吉(小日向文世)


お茶の間騒然悪左府・藤原頼長、からの転生してもコミュ音痴治ってなかった・石田三成(山本耕史)


前述しましたが、明日へ行けない系・源頼朝(若)からのやばいきたこれ!豊臣秀頼(中川大志)


ワイルド政子のパッパ・北条時政からの、涙さそう源次郎オタ・上杉の御屋形様(遠藤憲一)
他にも……


侍大将・伊藤忠清、からの百姓大将・堀田作兵衛(藤本隆宏)

厳島神社の神官・佐伯景弘、からの最速の寝返り絶許・小山田信茂(温水洋一)
物語の中にもいくつか「うん?これ平清盛で観たぞ?」のシーンがあれこれ。
というわけで、以下ストーリーに沿って挙げてみます。
■堺雅人(15)
1回『船出』より
なんだかこう「あの人のお父さん!門出!結末はみんな知ってる!」ってな #真田丸 初回を観て、 ふと #平清盛 を観たくなってきたんだ……堺雅人(15)もいいけど、玉木宏(7)もいいよなって……
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年1月10日

堺雅人(15)なんて気にしないんだ。

玉木宏(7)を知ってるから。
■画的にどうしても。
2回『決断』より。
#真田丸 終わると「 #平清盛 を観たい!!」ってことを思ったりするんですが、多分テンポのいい会話とかこの手の画が、清盛中枢をジワジワ刺激してくるんだろうなあ。 pic.twitter.com/0v9AbyFP53
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年1月17日
第2回はおいたわしい勝頼様の最期でした。

この儚さにどうしても思い出してしまうのが……

崇徳院
(このあと、崇徳院大変なことになります)
■叔父だの棟梁だの嫡男だの。
3回『策略』より。
棟梁だとか叔父上だとかの言葉にキュンってなるのはあれですか、 #平清盛 のあれですか。#真田丸 pic.twitter.com/wZbAkbqjEh
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年1月24日
嫡男、源三郎。父上に振り回される信幸の胃袋が心配なそこのあなた。#平清盛 にもいますよ。偉大な父上に振り回される嫡男、平重盛という男が。#真田丸
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年1月30日
平重盛を演じたのは今や大人気の窪田正孝。

いろんな窪田正孝をいろんな作品で見てるけど、ここまで胃が痛くなる窪田正孝を私はまだ他に知らない。
■初ナイミツ!
4回『挑戦』より
ナイミツニナ!ナイミツニナ!シゲマササマノコトハドウカナイミツニナ!!#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/0Y5aiqQnk8
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年1月31日
みんな大好きナイミツちゃんこと『白い鸚鵡』

治部様、じゃなくて頼長様のペットで、まあいかにも鸚鵡らしく主人の口癖を真似してしまいます。
頼長様が「内密にな」とか「粛清!」とか連呼するもんだから、悪い言葉を覚えちゃった愛すべき鸚鵡。
■ようこそ清盛の沼へ!
5回『窮地』より
父上、海の底にも都はありまするぞ(´-`)#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/HgQftdA5ZU
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年2月7日
■大河ドラマにおける鳥問題
6回『迷走』より。
(´-`).。oO(大河ドラマで鳥を見ると、ナイミツニナって声が耳の奥で聴こえるんですけど私だけですか)#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/I3JXVislO4
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年2月14日
■わしのようにお前が斬れ
8回『調略』より。
#真田丸 で甥っ子・信繁から尊敬されつつ「わしのようになるな」と最後の良心をみせた信尹叔父さんですが、#平清盛 では「おまえが斬れ」と甥っ子・清盛に自身を斬らせた平忠正という叔父さんがいましてね。このシーンが斬れない源氏の義朝、斬った平家の清盛の対比でまた秀逸でして文字数
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年2月28日
父がかっこいいだけじゃない、叔父もカッコいいのが真田丸。
『平清盛』の叔父もかっこよさ満点でした。

(この忠正─為義の対比がまた秀逸)
■この暗さがいいんです……と、父が。
10回『妙手』より。
今回思ったのは画面の暗さ。電気なんてない乱世の世、この暗さが当たり前だったんだよ。だからこそわずかな光に反射するの刀身や瞳が「美しい」と思える。 #真田丸 製作サイドはこのままこのスタンスを貫いてほしい。 #平清盛 みたいに。 pic.twitter.com/kuJnUFjoBb
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年3月13日
兄ちゃん「……とは父の言葉でございます」
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年3月13日
各々方「それな!!」#大河清盛キャラが真田丸を試聴したら #真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/pODbGx8vVJ
■室賀殿の死に思ふ事
11回『祝言』より
汚しが美しい。画も心も汚れてるからこそ、美しい。そこに生きている。そんな思いで #真田丸はいいぞ 。
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年3月20日
( #平清盛 思い出してる涙と鼻水止まんない)#真田丸
■待ってました豊臣陣営。
14回『大坂』より、転生組の登場でもう大混乱。
「源氏や平氏と並ぶ豊臣を名乗るまでになった」
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年4月10日
ダメ義さんっ!!ダメ義さん!!(T ^ T)#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/lOreup2s9D
藤原頼長が北条時政をおもてなししてるっていう(混乱中#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/3nyEEXmVyY
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年4月10日
■ガタガタっ!
18回『上洛』より。
元為義の秀吉「わしは太政大臣になるぞ!!」
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年5月8日
海の底の都「ガタッ」#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/yYiBDMjfZB
「かの源頼朝も征夷大将軍にはなったが、太政大臣にはなれなかった!」
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年5月8日
あ、いやあの。その前に太政大臣になったもののふが……てかその源頼朝ってあんたの孫(以下略#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/MGIYob1eKA
「茶々様が食べてたの唐果物っぽいな」と思ってたら、海の都の方々がザワザワ騒いでらしたからやっぱりそうだなって( ◜◡^)#真田丸#平清盛 pic.twitter.com/Hg4nol3tJU
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年5月8日
この唐菓子「清浄歓喜団」、『平清盛』でも多く登場してました。


とってもかわいいんだけど、お値段可愛くない高級唐菓子。
■ザワザワッ。
20回『前兆』より。
……おや?海の底の都がザワザワと……#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/6q4KK1TRT4
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年5月22日
■怨念だの祟りだの言われると。
25回『別離』より。
呪いだの祟りだの怨念だの上皇様かな?
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年6月26日
#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/rDqj7sW1CX
前述の「勝頼様は崇徳院」のところで少し触れたのですが、あの儚い崇徳院。
配流先の讃岐でとんでもないお姿になります。

呪いも呪い、祟りも祟り、それがハンパない。
だって日本国の魔王になっちゃうんだもの。
■元悪左府の治部
26回『瓜売』より。
「殿下は太閤におなりあそばされます。古より関白を我が子に譲られたお方を太閤とお呼びするしきたりになっております」
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年7月3日
元悪左府の治部殿の解説はなんとなく…こう…海の底の都がざわざわと。
#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/1STpduAd8d
海の底の都がざわざわと……タルカスが聞こえる……あれは白い鸚鵡……おや、そこにいるのは作兵衛に治部殿……景勝様も……#平清盛
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年7月3日
#真田丸 pic.twitter.com/vEwuW1a0zh
■盛次とか秀盛とかどうだろう。
27回『不信』より
「叔父と縁側」とかああもう!!そうやって #平清盛 っぽいことするからもう!!
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年7月10日
#真田丸 pic.twitter.com/w3SeMDXma6
ますます秀次に漂う崇徳感(てか井浦新感)と重盛感のダブルコンボ……(´;ω;`)#真田丸 #平清盛
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年7月15日
https://t.co/Y1QO4Sgs1E
■ナイミツニナ!
28回『受難』より。
ナイミツニナ!ナイミツニナ!!コノハナシハナイミツニナ!!!#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/W5TY4WGFju
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年7月17日
■内大臣と……?
29回『異変』より。
内大臣?内大臣?
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年7月24日
内大臣と……宋銭?
#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/B8pySGLyDz

内大臣にもいろいろあるからさ(白目。
■(言葉に出来ない)
30回『黄昏』より。
いつもBSプレミアムで18時からの放送を視聴したあと、ネタバレにならない雑な感想をつぶやくのですが。
この時はこれでした。
(……ますか……聞こえますか……海の底の…都の民よ……聞こえますか……今こそ……立ち上がるです……立ち上がるは……今こそ……海の底の都に……丸の者たちを……)#早丸 #真田丸 #平清盛 #おいでよ清盛の沼
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年7月31日
なんでこんな呼びかけをしたかと言うと、本編でこれがあったから。
「平清盛が成し遂げたことを、わしはとうとうできなんだ」
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年7月31日
(三谷さんありがとう、本当にありがとう)#真田丸#平清盛 pic.twitter.com/Q8lx8BKpIc
「秀頼様がきっと成し遂げてくたさいます」
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年7月31日
その秀吉ができなかった「平清盛が成し遂げたこと」を託すの豊臣秀頼を演じる中川さんは、『 #平清盛 』で源頼朝幼少期を演じていたっていう。なにこのキャスティングと歴史の妙技。
#真田丸 pic.twitter.com/HF3zcsdCjz
転生しても清盛に敵わなかったんだね、為義。
■保元の乱では夜討ちしなかったのにwww
32回『応酬』、33回『動乱』より。
そうかそうか、保元の乱かフフフッ(笑いが堪え切れない人#平清盛#真田丸
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年8月14日
???「されど孫子に倣うまでもなく夜討は卑怯なり」(白い鸚鵡の羽音)
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年8月14日
#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/bhCN5GCR7a
4年前に夜討ちしなくて負けたから、さあ明日はリベンジマッチ。#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/jZfMQlCEb5
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年8月20日
■そこからの眺め
34回『挙兵』より。
(信繁さま……いかがにござりますか…そこからの眺めは……)
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年8月28日
#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/6T4mLlIDXP
障子のシーン。信繁の視野はあの穴くらいに狭まってて、というより障子という『豊臣家』を通してでないと世間を見ることが出来なくなってるんだろうなあ……「如何にござりますか?そこからの眺めは」であながち間違ってないのかもしれない。#真田丸
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年8月28日
#平清盛
『平清盛』では祇園女御が清盛に問いかけた言葉。

「ついにのぼられましたな、この世の頂に。いかがにござりますか? そこからの眺めは」
様々な解釈のある言葉ですが、「障子に空いた穴ほどに視野が狭まってしまった清盛」を喩えていたという解釈もできるワンシーン。
(このとき信繁の視野にも『豊臣フィルター』がかかっていたので、似たようなことを暗示していたのかもしれない)
■壊れたレコーダー枠
録画しておいた #真田丸 みたんだけども、「うたさん!!ナイミツちゃんじゃねえか!!!」って咽び泣いた。#平清盛
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年9月19日
清正に連れられてやってきた三成の正室・うたさんは、ある言葉を繰り返していました。

「あのお方は豊臣家の事しか考えておりませんでした」
うたさんと同じことをしていた人…じゃないんだけど、人の代わりに主人の言葉を伝えたのがあの白い鸚鵡・ナイミツちゃんのこと。

「チチウエ…チチウエ…」
保元の乱で瀕死の傷を負った頼長は父親である忠実(國村隼)を頼るのですが、藤原摂関家を守るため頼長を助けることが出来なかった忠実。
悲しみと絶望の中、頼長は舌を噛みきってこの世を去ります。
その後、子を見捨てた父親の前に現れた、白い鸚鵡が「チチウエ…チチウエ…」と呼ぶ。
それはいわば頼長の残した父への言葉でした。
■見覚えのある九度山村
(´-`).。oO(しかしこの九度山村らどこかにこの親子いても違和感ないな)#真田丸 #平清盛 pic.twitter.com/LaBmOFTR5i
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年9月25日
さあこの日のメインイベント。
未来へグイグイいっちゃいそうな秀頼公の登場に沸き立つ海の底の都。

海の底の都のほうから、宴の歓声が聞こえたのは多分気のせいじゃない。
こんな感じで残り3カ月、真田丸の視聴を楽しみたいと思います。
大変自己満足なエントリでしたが、ここまでご覧いただきありがとうございました。
これほどまでに「平清盛」愛に溢れたレビュー、本当にありがとうございます。
この4年間、世間の冷たくも心無い風にさらされてきた清盛ファンには、まさに輝く太陽を得たような…そんなあまりの嬉しさから思わずコメントしてしまいました。
「真田丸」に転生した、ダメ義さんのセリフ、
「平清盛が成し遂げたことを、わしはできなんだ…」
には私も本当に感激してしまい、三谷幸喜氏もきっと清盛ファンに違いない、と独断した次第です。
さて、その【転生キャスト】について、ご指摘されている方々以外にも、もう一人いらっしゃるので、畏れながら是非追加させてください。
すごく意外な女優さんなのですが、「稲姫」役の吉田羊さんです。
かなり地味な役どころで、「清盛」では藤木直人さん演じる佐藤義清の妻、春役です。
今では飛ぶ鳥を落とす勢いの吉田さんですが、あの当時はまだブレイク前だったのでしょうか。
長文お許しください。