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長所や短所の答えは、自分の外にある。

2016-03-12 | 仕事

長所や短所、または強みや弱み、さらには得手不得手など、就活には自分を相対的に分析することが求められます。

一般論としては、自分を客観視できているのかを問うためだと言われていますが、この手の分析はどうしても自己判断しがちで、特に学生の場合は長所・強み・得意に当たる部分は過小評価に、その逆は過大評価になります。

私は、その逆、つまり長所などを過大評価し、短所などを過小評価している学生に、未だかつて出会ったことがありません。

単にそう言わないだけで、実は心では思っているという人はいるでしょうが、いずれにしても、非常にもったいない気がします。

何故かというと、長所や強みを過大評価するほど自身に満ち溢れた若者たちの出現を、大人たちは熱望しているからです。

そもそも、自分の相対的分野を正確に分析できる人などいません。ましてや学生ならなおさらです。

就活の自己分析は、物理的な身体のサイズや健康状態など、医学の見地から分析するのと訳が違うからです。

就活における自己分析は、実体的な”見える物”の分析ではなく、意識という”見えないもの”の分析になります。

つまり、見えないので、標本や写真と見比べて判断する事など出来ず、その時々の方向性によって判断基準が変わる分、結果も変わるので、当てにならないのです。

もちろん、私が自分自身の相対的な分析をしても同じ事です。

その瞬間、それに至る背景においては正確だったかも知れない分析結果が、わずか数秒後に何らかの衝撃が加わることでガラッと変わるかも知れないし、変わらないかも知れないのです。

もっと厄介なことに、人間には無意識というコントロールし難い意識まであるから、なおさら判断基準が曖昧になってしまいます。

その無意識に引っ張られて、知らず知らずのうちにリスクを軽減するために、自然と長所を過小評価してしまう人が実に多いと、私は感じています。

少し難しい話になりましたが、要するに、自分の判断基準は曖昧だと言いたかったのです。

どうせ曖昧な判断しか出来ないなら、良いところを大きくしておけばいいんじゃないの?と私は言いたいのです。

ついでに言うと、自分自身のことを自分だけで考えて下した判断は、得てして後悔につながるものですよ。

良かれと思って・・・でも誰かに相談しておけばよかった・・・という経験を持つのは、私だけではないと思いますよ。

では、どうすればいいのか?

私は必ず「長所も短所も人に聞け」と言っています。それは自己判断は曖昧だからという理由もあるし、もう一つ大きな理由があります。

実は、長所も強みも得意も、全部他人が規定するものだからです。

「自分では長所」ではなく、「人に認識されている長所」がいわゆる「長所」だからです。

当然「自分では短所」ではなく、「人に認識されている短所」がいわゆる「短所」です。

自分では「優しくて思いやりがあるところが長所だ」といくら思っていても、周囲の人がそう認識していなかったら、それは長所になりません。それは「優しくて思いやりがあるところが長所だと勝手に思い込んでいる人」として存在するだけになります。

過小評価がもったいないと思うのは、まさにそれがおきている人が多いからです。

過小評価して自身が持てないから、優しくて思いやりがある行動を抑制してしまい、周囲に知られないままに思いだけが残っている悲しい状況に陥っている人が本当に多い、と私は感じています。

逆に、「飽きっぽいところが短所だ」といくら思っていても、周囲の人がそう認識していなかったら、それは短所になりません。それは「飽きっぽいところが短所だと勝手に思い込んでいる人」として存在するだけになります。

つまり、短所の過大評価も余計な心配を増やしてしまっていることになるのです。

過小評価して本当の長所が分からず、活かせず、否定してしまうのは、大変もったいないことですよ。

そして本当は短所じゃないかも知れないことを、勝手に短所だと決めつけているのも、実にもったいないことなんですよ。

だから、判断が曖昧な自分ではなく、周囲の人に素直に聞いて、素直に受け止めたらどうでしょうか?

私も貴方も、世間の大勢の方も、人のことなら何故かよく観ていますから・・・

人は、他者の認識によって存在しています。だから、長所も短所も自分の外にその答えがあります。

ただし、外にある答えと、自己認識が同じかどうかは問題ではありません。

むしろ必ずと言っていいほど違います。大切なのは、その分自分も他者をそんな風に(違って)観ていることに気づくことです。

 


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