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シリーズ「知って得する就活法」その2:就活メモ

2017-02-28 | 仕事

いよいよ3月に入り就活がスタートしました。

「知って得する就活法」第二回は、就活メモです。

メモとは、memorandumの略語で「記憶」が語源ですが、就活において記憶に留めておいた方が良い情報は山の様にあります。

しかし、就活に必要な情報は人によって違います。同じ情報でも、それをキャッチする人によってその意味合いや重みが違って当然です。

例えば、出来るだけ地元で働きたいという人と、やりたい仕事ができるならどこでも行くという人の「転勤の有無」という情報の意味合いは違うはずです。当然、前者の方が重要度が高いと言えます。

他にも、休日・給与・就業場所・通勤費など、あらゆる情報が人によって違うはずです。

しかし、求人票や会社案内、またはHPのように、書いてある情報をキャッチするのと、人が説明している情報のキャッチの仕方も違います。

そこで重要となるのが「就活メモ」です。

つまり就活メモとは、人が話している内容の中から、自分にとって重要度の高い情報を見逃さず記録するためのツールということになります。

普段からメモを取っている人にとっては、そんなに難しい行為ではないと思うかも知れませんが、実は情報の意味合いや重要度を意識してメモを取る人は意外に少なく、得意な人ほど沢山メモを取るので、情報過多になりがちです。特に就活初期には、何でもかんでもメモを取るので、ノートは単語やフレーズで溢れています。

勿論、それが悪いとは思いませんが、ほとんどの人が最も肝心な情報を忘れています。

それは「人物」に関する情報です。

説明をしている人の名前と役職、そして欠かせないのがその人の特徴です。

個別に会社説明会に参加した場合は、担当者の名刺を渡される場合が多いので、それを無くさないようにすれば良いと思いきや、いくら名刺があってもその人がどんな人だったかをいつまでも覚えておくのは意外に難しことです。

なので、説明を聞きながら自分が感じる相手の人柄や特徴などを、メモを取ることで記憶に残してゆくのです。

例えば「変わっためがね」「ネクタイ派手」「身長高い」「・・・に似ている」など見た目の印象や、「声デカ!」「話が長い」「言葉使い怖い」などの話し方の特徴などをメモにしておくことです。

それがなぜ肝心な情報なのかは、以降詳しく説明しますが、今はその情報は後に訪れる面接選考に役立つとだけ理解していて下さい。

特に人の話を聞きながら書くという行為が苦手な人は、状況が許せばスマホの録音や録画機能を使っても良いと私は思います。

そして、求人票など後で書いてあるもので確認できる情報はあえてメモを取る必要はないと思います。

つまり、就活メモの目的は、沢山書き溜める事ではなく、自分にとって重要な情報と、出会った人物を記憶することです。

そして、近い将来実際に仕事を覚えるためにメモを取る時の予行演習です。

自分のスタイルを早く身に着けて、メモを取る楽しさを感じて欲しいと願っています。

 


シリーズ「知って得する就活法」その1:合同説明会

2017-02-22 | 仕事

今回から数回に分けて、就活を開始して間もない学生に向けて『知って得する就活法』を小出しにして行こうと思います。

第一回目は、合同説明会での言動についてです。

3月から情報公開となり、巷では合説ラッシュに入りますが、着慣れないスーツ姿で右往左往する学生の光景を目にするのは、何年経っても胸が熱くなります。

しかし、当の本人たちは何をどうすれば良いのか分からず、とりあえず来てみましたという感じの学生も多いと思います。

特に大規模な合同説明会では、有名大企業を始めとする様々な業界・業種・職種の企業が勢ぞろいするので、余計に訳が分からないことでしょう。中には会場に入った途端に萎縮してしまい、隅の方で静観するだけの学生も少なくありません。

そこで、お勧めなのがチームプレイ作戦で合説を10倍楽しむ方法です。

心臓に毛が生えている方は一人で平然と何社ものブースを渡り歩けるで、あまり参考にならないかも知れませんが、この方法はどちらかと言うと一人ではどうも不安だな~と感じている人にお勧めです。

チームプレイ作戦とは、5~10人程度のチームで、一人当たりの受け持ち企業を決めて回り、後で報告会を行うという作戦です。

事前に、企業のどういう情報をゲットするのかを皆で話し合い、共通のレジュメなどを作ると一層効果が増します。

それは、自分が受け持った企業の情報を、後で皆に報告する時にまとめやすいのと、皆からつっこみが入った時に、何でも答えられるよう、しっかり聴くという意識が増すからです。説明会では、聞く事はできてもなかなか質問はできないという人が多いと思いますが、後で報告しなければいけないという宿題を持って参加すれば、質問をする勇気も出やすくなります。

割り当ての企業数は3~5社程度で、クジ引きやじゃんけんではなく、基本的に自己申告する事と、ダブってもOKとすることです。

その代わり、各自必ず全く興味がない企業を1社ずつ入れる事です。

上手く割り当てが分散すれば、一人5社×10人で、一日で50社分の情報が整理された状態でゲットできる計算となり、かなり効率が良いと言えます。

実はこのやり方は、その後続く選考の予行演習になる一石二鳥の作戦です。

自分が聞いた情報を他者に分かりやすく報告すること自体、そのまま面接練習になるし、説明の訓練になります。さらにメンバーの報告を聞く事で、何をどう整理すればより分かりやすく伝わるのかが理解しやすくなります。

また、興味のない企業を1社入れるのは、人の話を客観的かつ冷静に聴くというトレーニングになるからです。憧れの人の話は何を聞いても良く聞こえ判断が鈍るのと同じで、自分の興味ばかりでは比較対象が出来なくなるので、あとで迷いを増す事にもなります。

そして、報告会であれこれ質問をし合う時や、その答えに対しての感想や意見を交わす事などは、そのままグループディッスカッションの練習になります。

つまりこの作戦は、選考準備をメンバー全員で助け合いながら実施する効果があります。

そしてまだ、最も大切な効果があります。

それは、チームの一人として自分のためだけでなく、メンバーの為に情報を聞き、整理し、分かりやすく伝えるというミッションを成すことが、まさに仕事の予行演習となるという効果です。

どんな仕事も、組織内で自分の役割を果たすという責任の基に行いますが、それを再現するのがこの作戦の最大の効果です。

出来る事なら、他校の学生とチームを作ったりして良き交流の場にすれば、その効果は何倍も大きくなります。

就活は一人で粛々と活動するのも良いでしょうが、このように仲間を作って楽しみながら進めるのもありだと私は思います。

楽しい就活を満喫して下さい。

次回は、就活メモとスケジューリングについてです。

 

 


修復力を鍛えよう

2017-02-16 | 仕事

今回は、入社を控えた新社会人の方に贈る、失敗の乗り越え方の話です。

だれでも一度は「自分の道は自分で切り拓け」という旨の言葉をどこかで聞いたことでしょう。

この言葉の意味は「人生、上手く行くことばかりではない。だから自分で何とかしましょう。」といったところですが、私はこの言葉を「人生は不都合だらけ」という意味で捉えています。

つまり、失敗を避けて通れないのが新入社員だという意味ですが、私は初めてする事は大体失敗して来ました。(2回、3回でもありますが…)

それは、あまり考えずに直ぐに行動に出すからです。もう随分前にこのパターンに気付き、一度は自分を変えようと思いましたが、やはり変えられませんでした。今はむしろこれが特性だと開き直っているくらいです。

私は、若い頃から、何でもやります、出来ます、やらせて下さい。という性分でしたが、大変幸せなことに周囲には色んなチャンスをくれる寛大な先輩や上司が大勢いました。

当然ながら失敗の連続でしたが、その経験の中で鍛えられたのが修復力です。

失敗を修復するには、当然ながら失敗する前よりも骨が折れます。おまけに心も折れた状態で実行する訳ですから、心身ともにキツイ時間を過ごす事になります。

しかし、不思議なもので、失敗と修復を何度も繰り返すと、徐々に失敗の仕方も上手くなるものです。

いわゆる「失敗は成功の基」という言葉の本当の意味が分かるようになるのと、失敗の仕方で修復にかかる労力も計算できる様になります。

それを実感したのが、部下を持った時でした。

どんなに優れていても人は失敗するものですが、私の場合自身の失敗経験が豊富だったので、まず部下の失敗に対して寛大でした。当事者はパニック状態でも私が余りにも冷静なので、部下から「なんて冷たい人なの?」という印象を持たれていた様ですが、それはたいがいの事は直ぐに修復できる自信があったからです。

なので、社員教育に、会社に損出を出さない範囲で失敗を経験させることをコントロールしやすかった面もあります。

当の本人は失敗して落ち込みますが、そういう時こそ仕事の仕方を見返すチャンスにもなります。そして修復力を身に付けることも出来るので、徐々に効率の良い仕方を覚えて、気持ちにも余裕が生まれます。

つまり、失敗は修復力を鍛えるチャンスになるし、修復力は仕事を効率化し、心に余裕をもたらすという効果も生むのです。

勿論、失敗の程度にもよりますし、わざわざ失敗するのも可笑しな話ですが、若いうちは出来るだけ多くの失敗経験を積み、修復力を磨くことをお勧めします。

修復力を身に付ける事は、失敗から学ぶ事に通じると私は考えています。

周囲にカバーしてくれる先輩や上司がいるうちに失敗を恐れずに何でも挑戦することで、やがて自分が先輩や上司になり替わって後進のカバーが出来る様になるのです。

どうか失敗を避ける道ではなく、失敗を乗り超える道を選んでください。

 


出会いのパワー

2017-02-10 | 仕事

新卒応援ハローワークでは、2月に入り大学3年生の来所が増えて来ました。

例年に比べると遅い出足のようにも思いますが、毎年この時期に訪れる学生の不安材料は様々です。

面接に自信がない。自己PRが書けない。何から始めたらいいの?応募先はどうやって探すの?就職できるの?などなど

中には明確に進むべき道を定め、着実に準備を始めている学生もいることだと思いますが、多くの人はやはり方向性が定まらないでいる様に思います。しかし、就活とはそんなものだと私は思っています。

そこで、今回は「出会いのパワー」という話です。

この時期には応募書類の添削を希望する3年生も多く、出来る準備から…といった感じで「自己PRだけ見て下さい」とか「志望動機以外は書いておこうと思いまして…」などと相談に訪れます。

それはそれで、意欲ある行動なので大歓迎ですが、私はほぼすべての学生に、まずは意識的に新しい出会いを探して行動するように勧めています。それは単に説明会やOB訪問に沢山行くことだけでなく、先輩や知人を頼りに、普通に働いている一般社会人との接点を持つという意味です。

勿論、ハローワークなどの支援機関で相談員と接点を持つのも良いと思いますが、アルバイト先の社員とその同僚、よく行くショップの店員さんとその同僚、または自分の両親の職場の人などに、仕事の話を聞く時間をもらうなどして「新たな出会い」を求めて欲しいと思っています。

一人では不安なら、友人を誘ってみても良いと思います。出来れば、多くの職種の方に話を聞く機会があれば尚良いと思います。

何故かというと、そういう行動は「ご縁」を呼ぶからです。

「ご縁」は都合よく降りてくるものではなく、人との出会いがもたらすプレゼントのようなものだと私は考えています。

実際に、私の人生はまさに予期せぬ人との出会いから頂いた、素晴らしいご縁だらけです。

就活から就職の時期は、おそらく人生初のパラダイムシフトだと私は思います。

学生という比較的安全で制約も多い世界から、一気に自己責任の世界へシフトする貴重なタイミングでもあるこの時期に出会う人は、まさに運命を左右する出会いのパワーで満ちているように思うのです。

だからこそ、私は就活を楽しんで欲しいと願っています。

多くの出会いを経験して、ご縁をキャッチする能力を身に着けて、これから始まる長い社会人人生を輝かせる「出会いのパワー」を人格形成に生かして欲しいと願っています。