就活が楽しくなる!そのカギは、私たちが日々”無意識”に行っている自己分析を早期に”意識化”することです。
「大学生のための自己分析のススメ」と題して、簡単にできる自己分析の手法と活用法を、分かりやすく解説してゆきます。
自分を知ることは周囲や世間とつながってゆくことを意味します。あなたにしかできない就活を楽しんでください。
3:自分を知ってもらう手法
これからは、アウトプットに必要な情報整理について述べてゆきます。
②行動特性:行動パターン、対人能力、特技など
前述の通り、行動特性を表現する場合も、やはりアウトプット情報を作るのが基本ですが、性格特性の場合と少し違うのは、「どんな時に」という状況に関する情報がセットになる点です。
先に、幾つかの例を上げておきます。
- 忙しい時こそ、冷静で落ち着いた行動を取ります。
- 分からない時は、すぐに人に聞きます。
- 説明を聞く時は、必ずメモを取ります。
- 役割を決める時は、自分から立候補します。
- 初対面の人には、自分から挨拶します。
- 困っている人を見ると、つい声をかけます。
この様に、様々な場面での自分の行動を、短いフレーズにしたものが、アウトプット情報です。
ここでもやはりインプットの情報量が多い程、自分を表現するフレーズが増えるので、伝達力が増します。
あらゆる言葉を駆使して自分の行動特性を表現してみて下さい。
実は、行動特性ほど、人の特徴を現すことはありません。
自分では意識してしていなくても、人から見ると「こんなことする人なのか」などと、その行動で人格までも判断する程です。
しかし、この行動特性ほど、自分で気づくのが難しいこともありません。
インプット情報の中でも特に「他者の声」で最も集めておきたいのが、この行動特性です。
③価値観:仕事観、人生観、こだわりなど
この項目も、アウトプット情報の作り方は基本通りですが、その扱い方は少し違い、「自分の軸」を示す情報となるので、慎重に言葉を選ぶ必要があります。
価値観や仕事観といった「物事の捉え方」は、その人の言動の根源になり、人柄に繋がります。
それを表現する場合に有効なのが、「モットー」や「好きな言葉」或いは「座右の銘」などです。
これも、幾つかの例を上げておきます。
- 私のモットーは「自分に厳しく、人に優しく」です。
- 私にとって、忙しさは栄養です。
- 私は「忙しいのではない、必要とされているのだ」という言葉が好きです。
- この仕事には「習うより慣れろ」の精神で取り組みます。
- 「熱くならきゃ仕事じゃない」が私のキャッチフレーズです。
この様に、「仕事をする自分がどうあるべきか」といった視点で、アウトプット情報を作ることで、その人の仕事に対する姿勢や価値観などが伝わりやすくなり、人柄の一旦が垣間見えるのです。
さらに人生観や生活観となると、もっと多くのアウトプット情報ができると思います。
次回は、実際に履歴書や面接で自分を発信する場合の「情報の統合と演出」についてです。