採用選考では、客観性を問う質問がしましば登場します。
その中でも、部活やサークルに所属していた場合に「役割」を尋ねることがありますが、それは貴方のキャラクターを想像するためでもあるのです。
よく学生から「部活では特に何も役割がなかったので、アピールできません」という話を聞きますが、そんなことは実はあまり関係ありません。
企業側としては、部長や副部長、マネージャーといった、いわゆる組織を構成する上での役割とは別に、”集団の中の貴方の役割”を知りたいと思っている事の方が多いようです。
つまり、”貴方のキャラが知りたい”と理解すれば良いと思います。
キャラクターは、人柄を構成する重要な要素の一つだと私は考えています。(他には、コンテンツとコミュニティーという要素もあると思っています)
いわゆる性質や性格という意味ですが、一般的には見た目の印象や立ち居振る舞い、さらには行動特性などからイメージされる個性的な側面という意味合いが強いと思います。
つまり、キャラクターは周囲の人が規定する、あるいは認識する自分ということになり、相手マターとなります。
芸能人のようにスタッフが意図的に作り上げるのとは違い、普通の人の持つキャラクターは自分ではなかなかコントロールできません。
だからこそ、客観的に自分を観る能力がなければ、自分のキャラには気づかないことのほうが多いのです。
「自分、ボケキャラなんで・・・」などと表現する学生もいますが、選考時に自分のキャラクターを上手く使って発信出来ている人は稀だと思います。中には、自分のキャラが嫌だと思っている人もいるようですが、それはそれで客観視できているとも言えます。
キャラクターとう言葉ではしっくり来ないという人は、「自分らしさ」といういい方でも構いませんが、人から見て、自分はどう映っているのか、どう思われているのかという観点で自分を捉えることが出来る能力は、社会人には必須だと言えます。
自分のキャラを知り、それを最大限活かした関係作りが出来れば、居心地の良いコミュニティーの形成にもつながります。