
知って得する就活法、今回のテーマは「焦りの罠に注意せよ」です。
なんだか物騒な話だとお思いでしょうが、新年度がスタートし、卒業年度の学生はいよいよ就活モードがマックスに達するこの時期にこそ、一番注意すべきなのが、焦りです。
私たちは、何事も「素早くスマートに、問題なく事を運びたい」という願望を、無意識に持っています。
ましてや、それが初めての経験で先が見えないという不安も重なると、より一層「早め早め」という気持ちになるのは想像し易いと思います。
就活も同じで、スケジュール帳にビッシリ予定を入れ込む人が多いのも、そういう意識が働いていると私は思っています。
確かに、計画的に効率よく事を運ぶ能力は大変重要なので、それを身に付けることが出来る就活という経験は、ある意味ではトレーニングの側面もあると言えます。
しかし、行き過ぎると目的と手段が逆転することも知っておきましょう。
私は、自分を活かせると思う仕事を手に入れる事が就活の「目的」で、その為に自己分析をしたり、添削を受けたり、多くの会社を訪問したり、面接の練習をしたりと、ありとあらゆる準備や下調べという「手段」を講じます。
それが、気が付けば手段の方を優先していて、準備や下調べこそが就活の目的の様になってしまう人が大勢います。
これこそ、「焦りの罠」です。
一旦、焦りの罠に陥ってしまうと、本命企業のES提出期限が迫っているのに、第5希望の面接に行ったり、本命企業の面接の前日に、昨日見つけた企業の説明会の予定を入れてみたりと、本命にかける時間さえ削ってしまい、結局準備不足で不調に終わるというケースも少なくないのです。しかも困ったことに、そういう経験をしながらもしっかり内定を取る同級生がいるので、罠にはまっている事に余計に気付き難いことも事実です。
私も、前職ではそういう学生に何人も遭遇しては、スケジュール帳の整理から一緒に考え直して本命への集中度を高める支援をして来ましたが、この焦りの罠は意外に抜け出せないので、既に予定でギッシリの人は要注意です。
出来るだけ早く、大学の就職課やハローワークに行き、然るべき相談を受けて欲しいと思います。
しかし、そういう窓口に行っても「もっと応募しなくちゃ駄目よ!」などと言う人にも要注意です。
就活を、単に数の勝負などと考える人も多い様ですが、それでは有意義な就活にならないと私は思います。
就活は、それぞれ自分に合ったやり方やペースがあります。それを理解し汲み取ってくれる相談者に出会うことも、有意義な就活の重要な要素なので、いろんな支援者に相談に行くのもお勧めです。
焦りの罠にはまらず、周囲に振り回されず、自分の進むべき道をしっかり見出して欲しいと思います。
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